【AIR PLANE】柄に込めた想い

ふと見上げた、空の色

 

今回リターンの品の柄はAIR PLANE（飛行機）といいます。

まちを散歩中ふと見上げた空に、きれいな飛行機雲。

そのときのインスピレーションを柄にしました。

 

空はつながっている。

 

友達がある日、自分でデザインした便箋で手紙をくれました。

 

空はつながっているって。手紙は空を越えるもの。

 

メールやFBやツイッターや、インターネットもいいけれど

こうして手書きの手紙をいただくと、気持ちが伝わりました。

 

届いて欲しい願い。

私はこのプロジェクトに自分の想いをのせています。

自分の病気のことも、デザインのことも、ものづくりのことも

日々のなかで感じてきたことすべてを、この柄にのせて。

 

共感を呼ぶってどういうことか。

この想いが届いて欲しい誰かに、そして、どこか遠くで苦しんでいるあなたに

届いて欲しい。

 

目標達成はひとつのゴール。でも。

きっと１００%達成よりも大事なことってある気がする。

 

ひとりでも多くの人に、悩み苦しんでいる人に、自分の想いを伝えたい。

そして共感してほしい。前を向いて、上を向いて、病気に立ち向かっていきたい。

 

 

きっと届くはず。繋がりたい。

 

今日ご支援いただいたサポーターの方、本当にありがとうございます。

私の想いに共感していただき、メッセージを頂きました。

そして、メールで読んだよって言ってくれる友達や知人の皆さま、

本当に感謝です。

 

 

柄に注いだテクニック。１２の組織。

 

AIR PLANEには技術的にお勧めできる裏づけがあります。

織物は平織り、あや織り、しゅす織の３元組織でできています。

それを基本に変化をつけて、様々な織り方で柄を出します。

 

AIR PLANEはその変化組織を１２使っています。

 

基本的な平織り、綾織、朱子織はもちろん、微妙な濃淡は組織分けで表現されています。縦糸は白、横糸にブルー、バーミリオン、グリーン、ブラウンの各一色をさして

微妙な色合いをたった２本で作り上げています。

 

 

リピート

 

織地を作るとき柄に送り（リピート）をつけます。

この柄は約２０cmほどの正方形の１リピートを縦横に繰り返して幅１６０cmの

一反の反物にしています。ここでの工夫が飛行機雲をバイアス（斜め柄）にしている

ところです。それが全体を安定させ、奥行き感、柄の広がりに効果をなしています。

 

 

歩留まり。どこを取っても、同じ柄。使いやすく経済的な布。

 

そして織物は織機の制約上、リピートが大きくできません。

また大きくすると、それだけコストもかさみます。

そこで、上限ぎりぎりのリピートで、かつシャツにしても、小物にしても

帽子にしても、印象が大きく変わらないように柄を設計しています。

 

お揃いの柄は、一緒に頑張ろうねのしるし

 

私の友人の一言。私はこの言葉に心を打たれました。

それはSENIMOで制作した生地や服のすべてにあらわされています。

家族お揃いで着ることのできる生地。

病気にだって負けないで、一緒に頑張ろう。その想いを込めました。