
支援総額
目標金額 6,500,000円
- 支援者
- 390人
- 募集終了日
- 2022年10月28日

【大船渡 山林火災】3.11の被災地が再び被災. 緊急支援を開始!

#災害
- 現在
- 3,441,000円
- 寄付者
- 370人
- 残り
- 36日

800年の時を超えて、明恵上人の心を未来へ。内﨑山遺跡が存続危機。

#地域文化
- 現在
- 2,190,000円
- 支援者
- 89人
- 残り
- 34日

平家物語ゆかりの寺|京都東山 長楽寺|茶室「折々庵」修繕にご支援を

#地域文化
- 現在
- 5,565,000円
- 支援者
- 202人
- 残り
- 6日

明日を担う伝承者の養成を共に支える│国立劇場養成所サポーター募集

#伝統文化
- 総計
- 118人

第3弾!世界のクマ研究最前線 地球の未来をクマの生態から読み解く

#環境保護
- 現在
- 1,771,000円
- 寄付者
- 118人
- 残り
- 24日

戦争を二度と繰り返さない|沖縄戦から平和を考える演劇にご支援を

#子ども・教育
- 現在
- 1,931,000円
- 支援者
- 105人
- 残り
- 6日

妊娠SOS新宿|孤独な妊娠に寄り添う最後の砦。活動継続にご支援を

#子ども・教育
- 現在
- 6,277,000円
- 寄付者
- 435人
- 残り
- 2日
プロジェクト本文
終了報告を読む
お知らせ
2023年9月15日より、杉本家住宅第二期・第三期工事の費用を募るクラウドファンディングを開始しました。皆様からのご支援により、伯牙山保存会の町会所(お飾り所)にもなっている「杉本家住宅 店の間棟」と京の食文化を伝える「漬物小屋」、京都独特の小道“辻子(ずし)”の昔ながらの美しい景観を生み出す黒高塀の修理が叶います。
どうか温かいご支援を宜しくお願いいたします。
▶︎詳細・ご支援はこちら
クラウドファンディング終了の御礼
【重要文化財の京町家を後世へ!築152年の杉本家住宅の修復にご支援を】にご支援をくださりありがとうございます。
お陰様で、プロジェクトは第一目標を達成し、ネクストゴールまでも達成することができました。このサイトへ直接ご支援いただいた方は390名様となりました。そして、わたくしどもから代理支援をさせていただきました方が62名様。合計452名様に尊いご支援をいただきました。
プロジェクト開始の際には、第一目標さえも大きな越えられぬ山を眼前にする心地でした。思いきってスタートダッシュへのご支援をお声がけしたところ、すぐさま大変多くのご支援をいただきましたことが成功への大きな一歩となりました。そして、次なる最終目標を掲げるにいたり、最終日までに、このようにたくさんの皆様からご支援をいただくことができましたこと、幾重にも心から感謝を申し上げます。
この度のご寄付は令和4年度第1期の工事費用に充てさせていただきます。この度のご支援に厚く御礼を申し上げます。
重要文化財の京町家を後世へ!
築152年目の杉本家住宅修理にご支援を
京都市の真ん中、四条烏丸にある築152年の京町家「杉本家住宅」。市内で最大級の京町家で、民家として数少ない重要文化財のひとつです。建物と共に江戸時代に京呉服商奈良屋を創業した杉本家に伝わる伝統的な京都人の暮らしのならわしを今に伝えています。奈良屋記念杉本家保存会では建物の保全に努めながら年中行事などを公開し、より多くの方に京文化を伝える活動をしてきました。
しかし、老朽化がすすみ、近年の異常気象などの影響をうけて傷みが加速し、大屋根を主とした建物全体の瓦15000枚すべての葺き替え、屋根構造部の修理、高塀の修理、耐震補強工事など、建物全体の大修理が必要な状態となりました。
工事の準備を進めていた矢先、新型コロナウイルス感染拡大の影響による主たる収入源である公開事業の中止などにより、収益が90%も減少してしまいました。今もって運営費はもとより、工事費用の確保が非常に厳しい現実に直面しています。
総工費は約2億円で、国庫補助を想定しつつも、約1,500万円が不足しています。当財団のみの財源では修理の実施が困難です。この窮地を乗り越えるため、当財団では昨年度よりクラウドファンディングに取り組んでおります。昨年度は大屋根葺替え工事にあたり、780万円を超えるご支援をいただきました。皆様からのあたたかいご支援に心より感謝申し上げます。
ただし依然として修理が必要な箇所は多数ございます。そこで、今年度と来年度の二期に分けて再度のクラウドファンディングに挑戦することを決意いたしました。京町家の苦しい現状へのご支援をお願いします。
今回のクラウドファンディングは、「杉本家住宅」が伝える有形無形の大切な日本文化・京町衆の文化を150年先の未来へ繋ぐために「All or nothing」(目標金額に満たない場合にはご支援をご返金)に挑戦します。京町家を守りゆくために皆様からのご支援が不可欠です。これまで続けてきた活動を途絶えさせず多くの方々に親しまれる国の重要文化財「杉本家住宅」の保存のため、あたたかいご支援を賜りますようお願い申し上げます。
杉本家住宅とは
京都人の昔ながらの暮らしを紡ぐ家
杉本家住宅は、京都市内で最大級の京町家で、主屋と土蔵3棟などを含め、民家として数少ない重要文化財のひとつです。2010(平成22)年に京都府下の京町家として初めて国の重要文化財指定を受け、翌年に庭は「杉本氏庭園」として京都府下の民家の庭で初めて国の名勝に指定され、大きな話題となりました。
1743(寛保3)年に初代杉本新右衛門から京呉服商「奈良屋」として始まった杉本家は、京都に本拠を置き、千葉県佐原、佐倉に販売店を持ち、地方で京呉服を売る「京都ブランド商法」と「現金掛け値なし」をモットーとした商売で代を重ね繫栄しました。
現在地を買い求めたのは1763(明和元)年。以来、ずっとこの地で京商家としての暮らしを守り続けてきました。ならわしは『歳中覚(さいちゅうおぼえ)』という江戸時代に先祖が記した暮らしの備忘録により、代々の女性たちが守り伝えてきました。
幕末の大火災を乗り越えて
当住宅は、間口30mの大型の京町家(町家とは家業と暮らしが一体となった家のこと)で、部屋が3~4列に広がっています。表通りに面する店の間の棟と奥に続く住居の主屋棟が分かれていること、仏間が独立した間取りであることが特徴です。
昔は、家族と働いていた人達が一緒に暮らしていました。 現在の建物は1870(明治3)年の棟上げで築152年。幕末の動乱期、1864(元治元)年の禁門の変の大火事で同地にあった店と家屋を焼失しました。その後、苦境の6年を経て当家6代目がやっとの思いで再建をはたしたのが当住宅です。
京間10畳の広い座敷、2部屋分の仏間、黒レンガの大きなお竈戸さん(竃)と太い牛梁の吹き抜け天井が、大店の暮らしを令和の今に伝えています。
杉本家住宅の文化を継承している当財団では、京都人の昔ながらの「ハレ」と「ケ」のけじめをつけた暮らしぶり、年中行事(正月・雛の節句・端午の節句・祇園祭屏風飾りなど)を一般公開してきました。
また、NHK BSプレミアムで約2時間のドキュメンタリー番組や樹木希林さんが京都の食文化を訪ねる特集番組をはじめ、数多くのテレビ番組などで紹介されています。ご覧いただいた方もおられるのではないでしょうか。
財団法人奈良屋記念杉本家保存会とは
1990(平成2)年に「杉本家住宅(以下、当住宅)」の維持保存と京商家に伝わる京町衆の暮らしの文化を継承するために設立。
現在、創設者の故杉本家9代目当主・フランス文学者杉本秀太郎の遺志を継いで、夫人の千代子が代表理事となり、京町家と京町衆の文化を未来へ繋ぐためにスタッフと共に取り組んでいます。
今回のプロジェクト概要
この場所を数百年先へ残すために
今回のプロジェクトは「杉本家住宅」の保全のための改修費を募るプロジェクトです。当住宅を保全し、この貴重な場所を今後数百年にわたり残していくために、瓦屋根だけではなく損傷が生じた箇所の補修・修繕も行いたいと考えています。
工事は二期に分けて実施することを計画しており、今回のクラウドファンディングでは第一期の費用を募らせていただきます。すでに第一期の工事はスタートしていますが、まだまだ資金が足りない状況です。 いただいたご支援は、杉本家住宅の修理にかかる費用の一部として大切に使わせていただきます。
工事の範囲表
第1期工事:2021年12月~2022年12月末(予定)
主屋棟部大屋根全面葺き替え、仏間棟屋根葺き替え、西高塀修理、耐震補強
第2期工事:2022年12月〜2023年10月末(予定)
主屋店舗部屋根全面葺き替え、西高塀修理、耐震補強
クラウドファンディング概要
■第一目標金額:650万円
■最終目標金額:1,000万円
■資金使途:杉本家住宅(民家として数少ない重要文化財のひとつ)の修繕・補強、手数料、その他諸経費
■プロジェクト終了要項:2023年10月末(予定)までに公益財団法人奈良屋記念杉本家保存会が杉本家住宅の修繕・補強を完了したことを以て、プロジェクト終了します。(工事は第1期・第2期に分かれていますが、今回いただいたご支援は第1期工事分の費用に充てさせていただきます。)
※修理工事に必要な金額と目標金額の差額について、今回はAll or nothingのプロジェクトにしましたので、募集期間内に目標金額に届かなかった場合はプロジェクト不成立となってしまうことから、第一目標金額を低くしてチャレンジしています。
※今後の公益財団法人奈良屋記念杉本家保存会が負担する金額約1500万円/公益財団法人奈良屋記念杉本家保存会の公式ホームページはこちら/杉本家住宅の修理事業は、京都府文化財保護課の進行管理を受けて実施いたします。
なぜ今修理が必要なのか?
建物の痛みによる危機。「待った無し」で工事に取り組む決意
当住宅は四条烏丸にほど近いビジネス街に建ち、ビルにとり囲まれています。周辺のマンションやホテルの窓から見おろす景色のなかにポッカリと見える、異空間のようないらかの波と庭の緑。築150年を超え、主屋の大屋根は、いたるところ瓦が割れ、特に仏間の天井に大きな雨漏りが頻繁に起こるようになりました。
じわじわと浸み込む水は木の家をむしばんでゆきます。瓦を除くと、瓦を留める「葺き土」は劣化して砂のようにサラサラになり瓦のずれと割れの原因になっていました。屋根を支えている構造部も傷みが酷く、垂木がたわみ、軒先が大きく垂れ下がっていることがはっきりとわかりました。さらには柱の足元、外壁の板や壁の崩れや傷みも広範囲にわたり、耐震補強工事が必要になりました。
今回の工事は、災害や地球環境の変化にも立ちむかう文化財建造物の持続可能性への挑戦でもあるのです。そして、伝統的な木造工法の技術伝承の場でもあります。
コロナの影響で、文化財を守る費用の確保が大変厳しい状況の中、迫りくる老朽化をくいとめるため、わたしたちは「待った無し」で大屋根葺き替えと修復工事を進めることを決意しました。
仏間棟の瓦葺き替え
当家は初代から浄土真宗本願寺派を信仰していて、ことのほか仏心篤く、仏間での朝夕礼拝、報恩講の法要といった年中行事を江戸時代から絶やすことなく伝承してきました。元日はこの仏間に参集し新年の挨拶を交わすことから一年を始めるならわしで、仏間はとても重要な空間として大切にされてきました。今回の工事では、傷みが激しい仏間棟の瓦もすべて葺き替え、軒先の唐草模様の瓦は型から起こして新調します。
現在の工事の様子
築152年目、初の大工事で感じる先人の想い
大屋根の全面葺き替えは築152年目にして初めての大工事です。瓦をすべておろし、葺き土、土居葺きと呼ばれる羽重ねに敷かれた薄い板まですべてを取り除きます。真っ黒な土埃にまみれた瓦、土居葺き1枚1枚、竹釘1本にさえ家業奈良屋を支えた人々の汗と歴史が刻まれています。
屋根の構造部分には、禁門の変(1864年)で焼け残った部材を再利用していることがわかりました。煙出しの周囲の葺き土はお竈戸さんの煤が混じりあっていて、明治3年当時、薪を燃やして毎日の食事の支度をしていた昔の暮らしが目に見えてくるようです。
150年余りに渡りこの京町家を守り、京都の時代の息吹を纏ったままの瓦、葺土、土居葺は、今、静かにその役目を終えます。このまま廃材となるのは忍びなく、一部を今回のリターンとして、ご支援いただいた皆様にお届けします。
葺き土の割れ・古瓦、仏間の屋根瓦、葺き土と古瓦、裏庭に積まれた廃材となる瓦の山
未来への展望
若い世代へのアプローチ・新しい手法で文化の継承を!
文化財や、それにまつわる文化の数々は、皆が意識していかないと未来には引き継がれません。どうか皆様もクラウドファンディングを通じて、私たちと一緒に文化の継承に心を寄せていただけないでしょうか。
現在当財団は、市内の2大学と連携し、若い世代と共に京町家と京文化の継承活動を行っています。令和2年に京都女子大学との連携事業として米蔵キャンパスを開設し、すす払いや祇園祭など年中行事への参加体験を通して京の暮らしの文化への理解を深める活動を行っています。
また、令和3年から京都工芸繊維大学 KYOTO Design Labと連携し、今回の工事について「杉本家住宅調査報告書」を作成するプロジェクトとして、建物全体の3Dスキャナーとドローンによるデータの集積、工事経過の調査記録を行っています。同時にそのデータを活用した新たな公開手法を模索しています。
今回のリターンとして、当住宅内でQRコードをスマホやタブレットで読み込み、邸内にかざすことで、ARのオリジナルキャラクターお猿の新左衛門が登場するアトラクション付きの現地限定の体験見学プログラムを作りました。
この他、令和元年から、360度カメラ撮影による画像を公式HPで公開しています。(URLはこちら)最先端の技術とのコラボレーションなど、今後もさまざまな形で重要文化財の京町家の継承活動を進めるべく挑戦をし続けます。
最後のお願い・ご挨拶
未来に生きる京町家のご支援をお願いします!
アフター・コロナの京都には、再び多くの京都を愛する多くの人々が訪れることでしょう。新しい未来の京都へ向けて、民家として数少ない重要文化財のひとつであるこの住宅を次の時代へ繋ぎたい!京都に京町家があってよかったと喜び合いたい!その一心をもって、ご支援をお願いするためにこのプロジェクトに取り組みます。
修復を終えた町家の姿と創建当時を重ね合わせ、この先100年、200年先を見据え、京町家が京都文化を継ぐ大切な遺構として守り伝えられることを念願しつつ頑張ります。工事完了後は、年中行事の公開、季節の花々の室礼を楽しむ会、お茶会、食文化体験会など、他では味わえない当住宅ならではの日本文化に触れる機会をより充実させてまいります。ご期待ください。ご支援をどうぞ宜しくお願い申し上げます。
京町家、その形と心を次の150年に繋ぎたい!
公益財団法人奈良屋記念杉本家保存会 代表理事
杉本千代子
杉本家は、初代新右衛門が1743年に呉服商奈良屋を四条烏丸に創業し、京呉服を仕入れて下総国(現在の千葉県)の佐原と佐倉を中心に関東地方で販売する「京ブランド商法」で繁栄をした商家です。代々の先祖が商いに励み、昭和初期には千葉市で百貨店として家業を営みました。四条烏丸からほど近い現在地に居宅を構えたのは、1764年のこと。それからちょうど100年後の1864年(元治元年)、禁門の変(蛤御門の変)の大火により住宅は消失、現在の京町家を再建したのは、遡ること152年前の1870年(明治3)のことでした。
うちとこのご先祖さんは、江戸時代から明治時代へと激変する時の流れに翻弄されながらも、たくましゅう生きてきやはった。その証がこの町家です。「形あるものは、いずれは滅する」のが、この世のことわりではあるけれど、木造の京町家は、大切につづくろい、慈しめば、百年先にもその姿を留め続けます。京町衆のくらしの文化を伝えてきたこの建築遺構を次世代へ繋ぐために、みなさまのお力をお借りしたいのです。「京都に町家があって、よかった」と、みなさまと共に感じあい、喜びあうことができるなら、これほど嬉しいことはありません。工事完了後は、これまで通りに、雛飾り、祇園祭屏風飾りといった年中行事や季節の草花の室礼でのくつろぎの喫茶など伝統的な京町家遺構・大店京町衆のくらしと文化に触れていただくための公開を定期的に続けてまいります。みなさまからのあたたかいご支援を、よろしゅうお願い申しあげます。
ご支援のお願い
人間国宝 友禅
公益財団法人奈良屋記念杉本家保存会 評議員
森口邦彦
祇園祭の山鉾町最大規模の町家遺構である杉本家の住宅とその環境を保存公開するため同家のみなさんが総出で、さまざまな年中行事を欠かさず丁寧に取り行われる姿勢は、大切な文化財としての家屋、庭、その佇まいに加え、それらが記憶するインテリジェンスとも言うべきものが継承されることを願っての活動であり、この点を大いにご理解賜った上で、篤いご支援をいただきたいと存知ます。
応援メッセージ
亀屋良長株式会社 代表取締役社長
吉村良和
私と杉本家さんとのご縁は40年ほど前に遡ります。幼い頃ピアノを習いにお伺いしていました。大きな扉を開けると薄暗い静まった空気が張り詰めていました。30年ぶりに杉本家さんの大きな扉を開けたのは10年ほど前。イベントで和菓子をお出しする時でした。扉を開けるとそこにはあの頃と変わらない時間のない静寂が流れていました。これほどまでに変らぬことに驚き、同時にこの建物を手入れし守り続けられてきたことに静かな感動を覚えました。
コンクリートの面積が大半の町に住んでいながら一歩扉を開けると五感で人の営み、そして自然が感じられる京町家は先人の知恵の結晶だと思います。慌ただしい現代社会で暮らす人々が忘れがちなゆったりとした静寂、自然とのつながりを感じさせてくれる重要文化財杉本家の修復にお力をお貸しください。
河井寛次郎記念館 学芸員
鷺珠江
京町家の中の京町家といえる杉本家住宅。その美しさは、器である建物の素晴らしさだけでなく、その内側で日々くり返される杉本家の人々の暮らしの美しさ、正しさにより、ゆるぎのないものとなってきました。
杉本家住宅―杉本さんのお家にお邪魔すると、身も心も凛とした心地よさに包まれます。それは行き届いたお手入れの賜物です。こうして住まう人に愛され慈しまれる家は本当に幸せです。ここまで連綿と続いてきた杉本家住宅の幸せを、これからもずっと未来に繋げてゆきたいと心から切に願っています。
NHKエデュケーショナル コンテンツ制作開発センター
美術教養グループ チーフ・プロデューサー
倉森京子
「送り笛」という美しい振舞いを、杉本節子さんに教わりました。訪れていた杉本家住宅をおいとまする時のこと。「お見送りしませんから、家を囲むろうじから帰ってくださいね」。指示の通りに歩いていると、邸内から聞こえてきたのです、節子さんが吹く笛の音色が。
同い年の節子さんから、こうした「美しいこと」をどれだけ教わってきたでしょう。この家で育った日々から節子さんが身につけ、いま世に伝えようとしているあれこれのこと。修理がすすむ大屋根と共に、その「美しいことども」が次代につながりますようにと、強く願っています。
小説家
玉岡かおる
重要文化財とはただ学術的に重要な物質をさすのではない。何も特別なことをしなくても、それと向き合うだけで時間がもどり、歴史にたゆたうような感覚になる、そういう空間をいうのである。杉本家住宅は、私にもそんな奇跡を見せてくれた。拙著『花になるらん』で京都の呉服屋の女主人を描くことに決めた時、杉本家の座敷に座って庭を眺めるだけで物語が立ち上がった。現代人には、そういう心の力をかきたてる場こそが”重要”だ。
株式会社フェリシモ代表取締役社長
矢崎和彦
「文化とは何のことか?」とユネスコ本部職員に尋ねたことがある。彼はしばし考えて「文化とは生活のことだ」と返してきた。人が生きる営みこそが文化だと言うのである。だとすると文化遺産は文化の痕跡でしかないということになる。蝉の抜け殻のようなものだ。杉本家は今日まで脈々と文化のバトンを繋ぎ続けている京都の象徴的存在である。この奇跡のようなリレーを私たちの時代で終わらせるわけにはいかない。抜け殻にしてはならない。だから私は応援したい。
観世流シテ方 片山家第十代
片山九郎右衛門
ひた、ひた、と毎日変わることなく続けられてきた美しく、ひたむきな生活がそこには確かにある。わたしたち能役者は、そういう日常の美しさを見いだす方々の目によって鍛えられ、そして今に至るまで支えてもらっている。その原点であり、昇華点とも言えるものが...いまここに、息をひそめるかのようにいるのです。
京都大学大学院地球環境学堂 准教授
浅利美鈴
今、世界ではSDGs(持続可能な開発目標)がキーワードとなっています。都市としての長い歴史を持つ京都は、持続可能性に関するヒントを得ると同時に、本質を考えるための宝庫として、改めて注目を集めています。
杉本家やそこでの暮らし、価値観は、まさにその生きた学びの場です。他方、昨今の気候変動は、私たちの体のみならず、建物にも大変な負荷になっているようです。
今、手を入れなければ、世界に誇れる京都、いや日本の知恵を失ってしまうことになります。私たちの行動が、レガシーになることを確信しつつ。
京都女子大学 学長
竹安栄子
京都女子大学と奈良屋記念杉本家保存会様とのご縁は、故杉本秀太郎先生が長年にわたり本学で教鞭をお執りいただいたことに遡ります。令和2年度は、本学にとって創基100周年、そして杉本家住宅築150年の記念すべき年にあたり、旧米蔵をお借りして「京都女子大学 杉本家KOMEGLAキャンパス」を開設させていただくことになりました。杉本家住宅は、町衆文化を現代に伝える京都の代表的町家建築です。日本が世界に誇る文化財の中で、本学学生のみならず、地域社会や世界中の人々が学ぶ価値は計り知れないものがあります。その杉本家住宅を末永く未来に伝えていくために、この度の大屋根瓦の葺替えは大変重要な意味があると理解しています。京都女子大学も『重要文化財の京町家を後世へ!築152年の杉本家住宅の修復にご支援を』を応援しています。
税制優遇措置について
当財団は公益財団法人として京都府からの認定により本寄付は特定公益増進法人への寄付として、確定申告により法人税・所得税の寄付金控除(所得控除)の対象となります(所得税法第78条第2項及び法人税法第37条第4項該当)。
寄付金の入金を確認後、「寄付金受領証明書(受領日:2022年12月9日)」を2023年1月中にお送りします。寄付金控除を受けるには確定申告の際「寄付金受領証明書」を添付する必要がありますので大切に保管してください。
注意事項
※本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、READYFOR利用規約の「命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」の項目をご確認ください。
- プロジェクト実行責任者:
- 奈良屋記念杉本家保存会
- プロジェクト実施完了日:
- 2022年12月31日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
いただいたご寄付は、公益財団法人奈良屋記念杉本家保存会が行う杉本家住宅(京都市内の京町家唯一の重要文化財指定)の修復にかかる費用の一部として大切に使わせていただきます。
リスク&チャレンジ
- プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
- 必要金額と目標金額の差額については、一般個人ならびに企業からの寄付と自己資金で賄います。
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プロフィール
京町家遺構として唯一重要文化財に指定される杉本家住宅を保存・公開し、京町衆であった京呉服商家独特の年中行事とくらし・食文化の継承・保存・公開
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リターン
5,000円+システム利用料

<寄付金控除型> 応援コース
●お礼メール
●芳名録へお名前記載(希望制)
●ホームページにお名前掲載(希望制)
●寄付金受領証明書(PDF)
- 申込数
- 76
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年3月
10,000円+システム利用料

杉本家の歴史を味わう【京菓子】クラファン限定 オリジナル特製モナカコース
《本コースは寄付金控除型ではございません》
杉本家×亀屋良長コラボ 杉本家のお台所のお竃戸さん(かまど)脇に鎮座し、代々の暮らしを見守ってきた『抱き宝珠申』は、江戸後期の名工欽古堂亀祐(きんこどう かめすけ)作。愛らしい豊かな表情をモナカ皮に映し、1718(享和3)年創業の京菓子の老舗亀屋良長謹製のオリジナル酒粕風味の白餡を詰めました。酒粕は、京都伏見の齊藤酒造(杉本家9代目夫人の生家里)「英勲」を使用。モナカ皮の内に黒砂糖をそっと忍ばせた風雅な味わいです。
●クラファン限定 杉本家×亀屋良長コラボオリジナル特製モナカ 2個
※商品は必要な許認可を取得している亀屋良長から発送します
●お礼メール
●芳名録へお名前記載(希望制)
●ホームページにお名前掲載(希望制)
●銘板にお名前記載(希望制)
●杉本家住宅入館権 1名分(発行から1年間有効)
- 申込数
- 66
- 在庫数
- 34
- 発送完了予定月
- 2023年3月
5,000円+システム利用料

<寄付金控除型> 応援コース
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- 2023年3月
10,000円+システム利用料

杉本家の歴史を味わう【京菓子】クラファン限定 オリジナル特製モナカコース
《本コースは寄付金控除型ではございません》
杉本家×亀屋良長コラボ 杉本家のお台所のお竃戸さん(かまど)脇に鎮座し、代々の暮らしを見守ってきた『抱き宝珠申』は、江戸後期の名工欽古堂亀祐(きんこどう かめすけ)作。愛らしい豊かな表情をモナカ皮に映し、1718(享和3)年創業の京菓子の老舗亀屋良長謹製のオリジナル酒粕風味の白餡を詰めました。酒粕は、京都伏見の齊藤酒造(杉本家9代目夫人の生家里)「英勲」を使用。モナカ皮の内に黒砂糖をそっと忍ばせた風雅な味わいです。
●クラファン限定 杉本家×亀屋良長コラボオリジナル特製モナカ 2個
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- 申込数
- 66
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- 発送完了予定月
- 2023年3月
プロフィール
京町家遺構として唯一重要文化財に指定される杉本家住宅を保存・公開し、京町衆であった京呉服商家独特の年中行事とくらし・食文化の継承・保存・公開