これ以上増やさない～野良猫に避妊去勢手術をし、あたたかい家へ

我が家からまた1頭、新しい家へと旅立ちました。

今日はジャスミン君のご報告です。

　　　　

この子が我が家に来たのは9月下旬のこと。保護主さんから相談を受けて、

引き取りました。保護主さんは若い女性で、猫を拾ってきた事に親がとても怒っていて、私が引き取らないと元の場所に返すしかないんですと言っていました。

　　　　　　

小さいけれど元気いっぱい鳴いていますね。とてもきれいな毛色と瞳で目を引きます。美しい猫になるでしょう♪

 

その後、ありがたいことに、2名の方からジャスミンをお家に迎えたいとの声がかかりました。ですが丁度その時、ジャスミンは風邪をこじらせて肺炎になりかけていました。

 

まだ子猫の時に重篤な病気になると、その後大人になっても、どんな影響があるか分かりません。もしかしたら遺伝で弱いのかも知れません。まずはきちんと治して、獣医さんと相談してから譲渡を考えるということにしました。

 

その後ジャスミンの肺炎は治りました！

ですがやはり、完治とはいかなかったようです。獣医さんからは、「肺炎は落ち着いたけど、レントゲンでみると片方の肺に少し影が残っています。これは成長していくと消えるのか、ずっとこのままなのかは分かりません。とにかく呼吸が激しくなるようなストレスを与えない生活をさせてあげて下さい」と言われました。日常生活には全く問題なく、飛行機での移動なども大丈夫。ですが、いつか免疫力が弱ったり、なにか病気になった時に、肺の弱さが影響してしまうかも知れません。

 

里親希望の方お二人に正直にその事を伝えました。そして、猫を飼った経験があり、肺炎のこともきちんと面倒をみますと自信を持って言ってくださった方に里親さんになって頂くことにしました。

 

そして12月上旬に、新しいおうちに行ったジャスミン。先住猫さんのお名前は僕くん、なのでジャスミンは俺くんになりました。

　　

こんなに安心してぐっすり眠っている所をみると、こちらまで安心してしまいますね。

 

野良猫は雨に打たれ、濡れた体をどこかで休めようとしても、他の動物の気配がしたり、車の音がすれば警戒せざるを得ません。食べるときも眠るときも、いつも神経を張り巡らせています。もし、ケガをして痛くて動けなくなったり、目ヤニで周りが見えなくなったら、、、眠るどころではありません。その後は恐怖しかないでしょう。

 

　　

家の中で過ごす猫は、ノミダニのために貧血や脱水になることもなく、自分を脅かすものもなく、柔らかく清潔なベッドで眠ることができます。俺くんもこれからはいつも飼い主さんの優しい声が聞こえ、先住猫の僕くんのあたたかい気配がそばにあって、ぐっすりと眠り、たくさん遊び、お腹いっぱい食べることができるでしょう。

写真から本当に大切にしてくださっているのが伝わって、感謝しかありません。

　　

一緒にごはん、一緒にまったり。本当に仲良しですね。おっとり先住猫の僕くんが受け入れてくれたおかげです。

 

飼い主さんからのメッセージをご紹介します。

「ここ数日はいつも2匹で追いかけっことじゃれ合いをして仲良くしております。俺君が元気いっぱいで愛嬌たっぷりな性格なので、私も婚約者も僕（先住猫）も本当に毎日とっても幸せです。

動物にとって過酷な環境の種子島で吉岡さんに助けていただけたこと、素敵で可愛い家族が増えたこと、心より感謝申し上げます。」

 

このようなお言葉を頂けて光栄です。これからもこんな風に幸せな表情を見せてくれる里親さんを、探していきたいと思います。

ジャスミンこと、俺くんからの幸せリポートでした。

　

※ジャスミンは肺炎だったため、手術の予定が立たず、手術予定リストに入れておりませんでした。そのため手術費の他の猫への移行はございません。