猛暑も終わり本格的に修復作業が始まりました！

まずは支援者の皆さまにお詫びからとなってしまい申し訳ありません。
本来なら7月の梅雨明けを待って分解作業に入る予定であった「ハ号ブル」ですが、同時期に米国からの九七式中戦車里帰りの交換収蔵品として、ハ号戦車撮影用プロップを米国に送り出すために作業員の時間を取られてしまい、8月いっぱい作業に入ることが出来ませんでした。

9月も猛暑が続く中で、やっと分解作業スペースが完成したことをご報告させていただきます。

ご覧のとおり簡易テント倉庫ですが、長さ１０ｍ、幅６ｍ、高さ４ｍと十分な空間が確保できましたので、早速分解作業に入ります。

と、その前に長年にわたって付着した泥や錆を高圧洗浄機で洗い流します。なんとなく薄緑に見えまえすが、こちらは退色した紺色塗料となります。その下から現れる錆止めプライマーはおそらく製造当時のモノだと思われます。

ご覧のとおり、サイドミラーやヘッドランプ、運転席ドア、はめ込みガラスなどは既に取り外し完了しております。これから履帯の取り外しと、履板一枚一枚の分解作業に入ります。履帯ピンの変形がすごいことになっていますので、これは10月いっぱい掛かる重作業となりそうです・・・

さて、なんとなく形になっているのをお届けするのもこの写真が最後となる感じです。

次回以降は分解された各部品の写真や、その過程で発見された事実等を記録、報告させていただきたいと存じます。

実行者：小林 雅彦