東北の『大声で歌いたい!』を叶える生演奏歌声喫茶を開きたい!

東北の『大声で歌いたい!』を叶える生演奏歌声喫茶を開きたい!

支援総額

357,000

目標金額 300,000円

支援者
51人
募集終了日
2014年8月12日

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2014年08月12日 20:54

開催3日目午後の部、フィナーレレポです!☆

歌声喫茶キャラバン最終日午後の部。

 

このプロジェクトの開催骨子を決めている中で
田野畑村の午後の部は、

当初「島越仮設住宅」にて他の会場と同じ様に開催する予定でした。

 

それが「特別版」として別企画になった経緯は以下のような内容です。


6月に田野畑村ハックの家を訪ねた時に
たまたま仕事の打ち合わせて来訪されていた田野畑村の「ホテル羅賀荘」の観光部長さんとご挨拶できる機会がありました。

 

自分が帰京して暫く経った時にその部長さんからメールが届きました。
「島越地区のお母さん達とイベントの打合せをしていたら、こんな相談を受けました。
自分には音楽に関することなんて全然ツテがなくて。
そして、あっ、これは出淵さんに相談してみよう!!と思ったのです。」

 

その内容とは、、
『島越には昔から歌い継がれてきた町の歌があるのだけれど
その歌を覚えている人がどんどん減ってきている。
このままでは歌い継がせることも難しい。
なんとか形として残せないものでしょうか?』

ということでした。

 

音楽的な技術としては当キャラバン隊にとってまったく問題が無いので
「喜んでお引き受けします。」と回答しました。


「ちょうど島越仮設で開催するつもりだったのだからちょうどいいですね!!」
・・・とハックの家の竹下さんと話していました。

 

 

開催当日、この相談をされた工藤フサコさんのご都合もあり
会場は同じくハックの家でとなりました。。

当初歌はふたつとお聞きしていましたが、

開催間際になってもうひとつあることが分かりました。

 

 

そのうちのふたつは「島越小学校」の校歌代わりとして歌われていた歌。
昭和26~8年の頃に出来た歌だそうです。

 

 

島越小学校愛唱歌1(正式な題名はないそうです)
   作詞・作曲 佐々木サキ先生

  緑の波が寄せていた
  島越港の浜辺には
  静かに影が寄せていた
  みんなで泳ぐそのたびに


  あなたもわたしも先生も
  泳いだあとのひとときは
  小石まじりの砂浜に
  楽しい夢を話したね


  清らに済んだ秋空に
  赤いトンボが飛ぶころは
  みんなで肩を組みながら
  岸の浜辺よ さようなら


島越小学校愛唱歌2

 

そして、もうひとつが、

 

 

追憶の村(浜茄子の歌)
  浜茄子の咲く丘に  浜茄子の風が鳴り
  青い海  青い空  忘れじの 田野畑よ
  
  オマルペの 谷ゆけば  島の越 潮鳴りの
  コイココベ アイヌらが  追われたる さま浮かぶ

 

  平井賀の 崖ゆけば  霧深き  ハイペ浜
  焚き火たき 歌いたる 夏の日の 思い出よ

 

  月の夜の 平井賀の  月青き 波の色
  語らいし 彼の人に 憧れし 明戸浜

 

  そそり立つ 断崖に 石の浜 しずもりて
  人恋し 丘の辺の  しじまなる 机村

 

  孟蘭盆の 月淡く 漁火に 太鼓の音
  輪踊りの 手拍子や 流れゆく 森の夜

 

こちらは、6番まであるのですが、工藤さんの願いとして
「この歌にこれからの島越の復興の願いを込めて7番の歌詞を作っていただきたい。」
というご要望がありました。
 

 

 

 

 

この特別版は、
・まず工藤さんが歌を口ずさんでみる
・それを演奏隊が音を拾って譜面にする
・松本佳奈さんが歌ってみる
・ちょっと違う部分を工藤さんがもう一度歌ってみる
・また音を取り直して歌ってみる


・工藤さんの思った通りのメロディになると、とても嬉しそうに満面の笑みで応えてくれる。

 

そんな段取りで進みました。

子供の頃から聞いた音をすぐに捉えて譜面に起こせる教育を受けていた
松本佳奈さんのお蔭でこの作業は予想以上に早く進みました。
(自分がやったら、、、恐らく倍は時間が掛かっていましたね。)

 

どの歌もとてもキレイな旋律で、
歌詞のひとつひとつの意味、背景をお聞きしながら進めた作業は
歌への思い入れも非常に強く感じることができました。

 

 


一通り3曲の音取りが終わった後、、、

 

 

工藤さんご本人による経験談、

島越の元々の姿。
東日本大震災の津波に飲まれ流され、、どうやって生きながらえたか、
手を繋いだ方との手が離れ、命を落とされた・・・
震災後、精神的に病んでしまい、どれだけ体調を崩されたか、
またどうやって回復されてきたのか、
これからを生きる若者たちに大切なメッセージを頂きました。

(これは午前の部にも参加してくれた大阪教育大学の皆さん向けのものでしたが
自分たちキャラバン隊にとってもとても有益なものでした)

 

 

 

 

 

そして、、、最後に


この貴重なお話をしている間に
工藤さんからリクエストを頂いていた
『追憶の村(浜茄子の歌)』の7番の歌詞を書き上げて
松本佳奈さんに急遽歌ってもらいました。


工藤さんの想いは・・・

「ウミネコがしぶきをあげて走る観光船を追いかけている風景。
そして香り豊かな浜茄子が咲き誇るこの島越の町に
震災前と同じように沢山の方に来て欲しい。」
でした。

 

それを7番の歌詞として

 

『ウミネコが追いかける  飛沫舞う船影
 かぐわしき浜茄子が  君を待つ島越』

と、書き上げました。


松本佳奈さんの歌を聞かれた工藤さん、、、

『夢が叶いました・・・』とニッコリ。

 

その後は皆、感動と嬉し涙に包まれた歌声喫茶キャラバンフィナーレとなりました。

 

以上、3日間に渡る歌声喫茶キャラバンの開催レポを駆け足でお届けいたしました。
また、後日改めて色々なエピソードもご紹介していきたいと思います。
長文お付き合い、ありがとうございました。

 

歌声喫茶キャラバン隊 出淵晴彦

 

リターン

3,000


alt

# お礼のメッセージカード
# イベント風景のポストカード5枚

支援者
24人
在庫数
制限なし

5,000


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# お礼のメッセージカード
# イベント風景のポストカード5枚
# 歌声喫茶イベントで歌われた譜面(歌詞カード)の複製

支援者
12人
在庫数
2

10,000


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# お礼のメッセージカード
# イベント風景のポストカード5枚
# 歌声喫茶イベントで歌われた譜面(歌詞カード)の複製
# イベント開催地の方たちが作る手づくり工芸品や復興支援グッズ
# イベント風景や現地の復興状況をプロの映像家たちが撮影編集した動画DVD1枚(掲載希望の方はエンドロールにお名前を掲載いたします)

支援者
19人
在庫数
制限なし

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