プロジェクト概要

 

 

山梨県におけるPM2.5の健康に及ぼす影響を研究し、健康被害を予防するための対策を!

 

ページをご覧いただきありがとうございます。山梨大学医学部産婦人科の平田修司です。

 

このプロジェクトでは、さまざまな分野間で活動するメンバーを中心に、山梨県におけるPM2.5がどのように健康に影響を与えるのかを検討しています。

 

PM2.5とは?

大気中に浮遊しているいろいろな「粒子状物質」のうち、大きさが1mmの 1/400 以下の小さいものをPM2.5と呼びます。とても小さいため、人体や動物の体内に入っていろいろな健康への影響を及ぼすと考えられています

 

しかしながら、PM2.5は図に示すようにばい煙などから生成されるものや黄砂など、さまざまな物質があり、地域によってその構成が異なるので、健康影響も異なるのです。

 

これまで研究メンバーである大西は、島根大学において PM2.5を採取し、その日々の変動を研究していました。その結果、PM2.5の量が多いときには皮膚炎が増えるなどのデータが得られているのです。

 

 

しかし、PM2.5 が「どのようにして健康被害を及ぼすのか」については研究が進んでおらず、世界的にまだ未解明なことが多くあり、また、それに対する対策(健康被害の予防法)もよくわかっていないのが現状です。

 

私たちは、こうした現状からこの分野研究の必要性を感じ、培養細胞を用いてPM2.5の影響の判定しそのメカニズムを解明すること、そして、実験動物を用いた検討をしたいと考えています。

 

そこで、昨年から中央市の山梨大学医学部キャンパスでPM2.5の収集し、それが健康にどのように影響を与えるのかについて細胞実験や動物実験を始めました。

 

そして今回、この研究を推進させ、山梨県のPM2.5が健康に及ぼす影響が明らかにすることで、それによる健康被害をなくすための方法を見つけることを目指していきたいと思い、このプロジェクトを立ち上げました。

 

 

 

山梨県内でも、環境基準を上回るPM2.5が浮遊しているときがあります。

 

山梨県では、8年ほど前からPM2.5が測定されており、その量は、県内の地域・季節によって変動しますが概ね5〜20mg/㎥と報告されています。 

 

この値は、日本の環境基準である15mg/㎥と比較すると、環境基準を上回るPM2.5が浮遊しているときがあることを示しています。

 

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上の写真は、私たちが採取した山梨県のPM2.5を図に示したものになります。フィルターが濃く変色してるのは、フィルターに付着した粒子状物質 (PM2.5 を含む) です。


このように山梨県のデータや、県内の粒子状物質を直接見て、山梨県におけるPM2.5の健康に及ぼす影響を研究すべきであると考えています。

 

 

 

PM2.5による健康被害をなくすための方法を見つけるために。

 

すでに疫学的研究から、PM2.5や大気汚染物質は、呼吸器疾患(ぜんそくや慢
性閉塞性肺疾患)や心血管疾患の増加と関連していること、肺がんの増加と関連
していること、妊婦では胎児の発育障害と関連していることは明らかにされています。しかし、それ以外の臓器への影響はよくわかっていないのです。

 

そこで、今回のプロジェクトではまず、「肺と心臓以外の臓器への影響」を明らかにします。メンバーである眼科の柏木が、角膜や網膜への影響があることをすでに明らかにしており、それをもとに、解明していきます。


また、この研究での角膜培養細胞への影響のメカニズムを解明することにより、「肺や心臓への影響のメカニズム」の一端を解明できる可能性があります。

 

今回のプロジェクトではまず、培養細胞での山梨県のPM2.5の影響を明らかにします。そして、今回のプロジェクトの終了後に実験動物への影響を明らかにすることで、山梨県のPM2.5による健康被害をなくすための方法を見つけることに繋げていきたいと考えています。

 

採取器

 

 

<研究方法>

1)山梨の大気中からPM2.5を採取

山梨大学の医学部キャンパス (中央市) の屋外に設置した連続的に動作する吸引装置を用いて、その装置内に組み込んだフィルターに吸着させます。PM2.5 を含む大気中の粒子状物質は季節によって組成が変化するため、季節ごと、また連日収集をおこないます。


2)培養細胞に作用させる

※この作業はすでに北京の検体を用いて柏木先生が実施済みです

培養細胞を培養している培養液に、収集した山梨県のPM2.5を添加するか、もしくは、山梨県のPM2.5から抽出した物質を添加します。

 

3)培養細胞に生じる変化を観察する

形態的な変化とともに、細胞の自食状態の解析や培養液中のサイトカインの解析を行います。山梨県のPM2.5の濃度を参考に、いろいろな濃度で検討します。

 

4)以上を総合して、山梨のPM2.5が培養細胞に与える変化やそのメカニズムを検討する
産婦人科では、受精卵の初期発生に及ぼす影響を現在、北京の検体を用いて検討しており、これを山梨の検体でも実施します。


今後の展望)実験動物を用いた実験

影響を受けるであろうと推定される臓器に着目して、実験動物に山梨県のPM2.5を吸入させ、それらの臓器がどのように変化するかについて検討をしたいと考えています。

 

フィルター操作

 

<実施予定スケジュール>
2019年2月〜3月:山梨の大気中からPM2.5を採取
2019年3月〜6月:培養細胞、受精卵へ作用させ、その影響を検討する
2019年7月〜9月:2)におけるメカニズムの検討

 

<資金使途>

これまでは、大学から配分された研究費によって研究してきましたが、その研究費が本年度で終了することが決定しています。そのため、この研究を継続していくためにクラウドファンディングを立ち上げました。

今回の研究にかかる費用は約300万円です。そのうち、100万円を第1のゴールとして設定させていただきます。いただいたご支援は、フィルターの購入費用、培養に必要な試薬を購入するための費用として大切に活用させていただきます。

 

フィルター操作

 

 

山梨県のPM2.5により培養細胞が受ける影響を明らかにする

 

繰り返しになりますが、今回のプロジェクトでは「PM2.5がどのような臓器に、どのような健康被害を、どのようにして及ぼすのか」について、まずは角膜や網膜について解明をしていきます。

 

そして、肺や心臓へのPM2.5の作用メカニズムの解明につなげていきたいと考えています。

 

PM2.5は目には見えません。でも、その身体に与える影響は確かにあるのです。この問題が、取り返しのつかないことになる前に、私たちは研究を進めていく必要があると思うのです。

 

まずは山梨県からの取り組みとなりますが、いずれは研究を確立させ全国へ広げていきたいと考えています。このプロジェクトは、その第一歩です。

 

どうか、私たちの取り組みに皆さまの応援・ご支援をお願いいたします。

 

 

▶︎ドローンで撮影したPM2.5の目線から見た山梨大学

 

 

 

メンバー紹介

 

■得られたPM2.5の科学的解析をする医学部の共同研究者

 

■平田修司

産婦人科 教授

 

■小泉修一

薬理学 教授

 

■柏木賢治

眼科 准教授

 

■三井貴彦

泌尿器科 准教授

 

■三宅邦夫

社会医学 准教授

 

■岩野智彦

解剖学細胞生物学 助教

 

■得られたPM2.5の科学的解析をする生命環境学部の共同研究者

 

■小林拓

環境科学科 准教授

 

■松本潔

環境科学科 准教授

 

■他大学の共同研究者

 

■大西一成

聖路加国際大学公衆衛生大学院 臨床研究支援ユニット環境健康科学分野 准教授

 

 

山梨大学への寄附に関して

 

山梨大学へのご寄附については、税制上の優遇措置が受けられます。
 

<個人の皆様>

■所得税(所得控除)
寄附金額が年間2,000円を超える分について、所得控除を受けることができます。

 

 寄附金額 - 2,000円 = 所得控除額

 (控除対象となる寄附金の上限額は、当該年分の総所得金額の40%です)

 

■住民税
本学を「寄附金税額控除対象法人等」として指定している都道府県・市区町村にお住まいの寄附者の皆様は、所得控除に加えて、翌年の個人住民税が軽減されます。控除対象の地方自治体については、以下の通りです。

 

【山梨大学への寄附金を条例で指定している自治体】

・山梨県

・甲府市、富士吉田市、都留市、山梨市、大月市、韮崎市、南アルプス市、北杜市、甲斐市、笛吹市、上野原市、甲州市、中央市、市川三郷町、早川町、身延町、南部町、富士川町、昭和町、道志村、西桂町、忍野村、山中湖村、鳴沢村、富士河口湖町、小菅村、丹波山村

 

なお、この制度は都道府県・市町村がそれぞれの条例で寄付控除の対象を指定するものですので、詳細については、お住まいの都道府県市町村に直接お問合せください。

 

 (寄附金額 - 2,000円) × 4~10% = 住民税控除額

 (控除対象となる寄附金の上限額は、当該年分の総所得金額の30%です)

 

 ※上記の計算式の4~10%について
 ・都道府県が指定した寄附金は4%
 ・市区町村が指定した寄附金は6%

  (都道府県と市区町村双方が指定した寄附金の場合は10%)

 

<法人様>

 寄附金の全額を損金算入することができます。

 


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