学生ビッグバンドの歴史を繋げ！ヤマノビッグバンドジャズコンテスト

 

 

 

 

ページをご覧いただきありがとうございます、YBBJC実行委員長の秋山です。

 

毎年夏に開催する『ヤマノ・ビッグバンド・ジャズ・コンテスト』では、大観衆が集まるホールで、予選を勝ち抜いた全国35バンドが熱演を繰り広げていました。

 

 

しかしながら新型コロナウイルス感染拡大により、その様相は一変してしまいました。

 

当初大宮ソニックシティ大ホールで9月に開催予定だった2020年の大会は、残念ながら開催中止。感染拡大防止のため学生の課外活動が制限される中、参加する学生をはじめ、お客さまやスタッフの安全を考慮した結果でした。

 

大会を目標に頑張ってきた学生バンドの皆さんの披露の場が、突然失われてしまったのです。

 

 

 

 

そのような中、主催者として開催できる方法はないか？今年の学生バンドに思い出を残すことはできないか？と議論を重ねた結果、会場での生バンド演奏に代わる、収録演奏を披露する場として、2021年2月、初のオンライン開催に挑戦することになりました。

 

本大会の総合司会であるジャズピアニスト・国府弘子さんをはじめ、審査員であるプロミュージシャンや音楽専門家も例年通りご招待。メンバーへのインタビューや、審査員による演奏に対するコメントなど、従来のコンテストでおなじみの場面も、収録によりできる限り再現しました。

 

 

2021年2月13日と14日の2日間、YouTubeにてライブ配信を実施。

 

学生の皆さんにとっては、例年のYBBJCとは全く異なった参加方法ではありましたが、配信だからできる形で皆さんに楽しんでいただけるよう主催者として手探りで取り組んだ結果、多くの方に喜んでいただくことができました。

 

また、関東圏にお住まいでないジャズファンの方やバンド関係者・ご家族の方など、例年は会場に足を運んでいただけなかった方にも、オンラインだからこそご視聴いただくことができ、「学生さんたちの頑張る姿に励まされた」と、多くの方からお褒めの言葉をいただきました。

 

開催にあたってはクラウドファンディングにも挑戦し、多くの方からのご支援もいただくことができました。ご支援くださった皆様に、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。

 

 

 

 

そして迎える52回目のYBBJC。当初は2021年8月に開催を予定しておりましたが、緊急事態宣言の延長により、参加学生のサークル活動が引き続き制限されていることから、開催延期の判断となりました。

 

新型コロナウイルスの感染拡大状況は、依然として先行き不透明な状況が続いております。特に大学生は、オンライン授業を継続しながらも、ようやく一部の授業を対面で実施し始めておりますが、大学によってはまだキャンパスへの立入制限がなされていたり、課外活動についても再開できていないところが多くあります。合奏ができない、新入生を勧誘できない、演奏の場もないなどの状況はまだ続いているのです。

 

もちろんコロナ感染拡大を防ぐためには我慢をしなければいけないかもしれませんが、この状況はいつ元に戻るのでしょうか？このまま待っていれば彼らの活動は元の通りに再開できるようになるのでしょうか？それを待ってはいられません。卒業年度である4年生などのメンバーは来年はバンドにはいません。今年のメンバーで活動できるのは今年度内だけなのです。

 

そんな今年のメンバーに「記念となるようなこと」「人生の中でプラスに捉えること」を残してあげたいという想いから、我々主催者は学生バンドの声を聞きながら、今年のYBBJCをどうすべきか？今でもできる方法がないかを考え続けてまいりました。

 

 

 

 

議論の結果、今年度の大会についても、昨年同様、収録演奏によるオンライン・コンサートとして開催することを決定しました。昨年の方法を踏襲しつつ、今年ならではの企画も多数ご用意します。

 

生演奏では、本番直前に感染拡大が広がってしまった場合、参加できなくなってしまう恐れがありますが、収録演奏であれば実施できる可能性が高くなります。集まって練習ができないバンドも、メンバー同士が対面せずに行う「リモート演奏」で参加可能です。リモート演奏の場合は収録から編集の作業に苦労が伴うため、学校側の練習許可が得られているバンドについては、集まって演奏した様子を撮影した映像でも参加できます。

 

いずれにしても、各バンドが出来る形で参加していただけるような方法として、今回のオンライン開催を企画いたしました。なお、各バンドの活動状況に差があることを踏まえ、演奏力などを競う従来の「コンテスト形式」ではなく、発表の場としての「コンサート形式」での開催となります。

 

例年のような「賞が与えられる」「評価を受ける」といったコンテストならではの緊張感を求めて本大会に参加しているバンドが多くあることも事実です。しかし今年はそういった緊張感より、苦しい状況を耐え抜いたところからの楽しさを共有できる場として、同じ志を持って頑張っている「仲間」とともに、互いに交流をすることで励みとなるような場として、この大会を楽しんでいただければと考えております。

 

 

 

 

 

私達は、ビッグバンド･ジャズの普及と振興、ならびに音楽教育の一環としての役割を担っていきたいとの想いのもと、YBBJCを毎年継続して開催して参りました。

 

コンテストの開催には毎回多くの費用が必要となります。これまでは学生バンドからの参加費やチケット収入、および各企業様からのご協賛やプログラム広告のご出稿料などを収入として、運営を続けてきました。

 

しかしコロナ禍のオンライン開催においては、配信に必要な機材やシステムの構築費、素材編集費、そして感染対策費など、これまでにはない出費が伴います。加えて今大会は、一人でも多くの方にご参加・視聴いただきたいとの想いから、学生バンドからの参加費はすべて無料とし、オンライン視聴もすべて無料での開催に踏み切りました。

 

つきましては開催にあたり、YBBJCを応援してくださる皆様のお力をお借りすべく、今年もこうしてご支援を募ることといたしました。クラウドファンディングを通じて、一人でも多くのジャズファンの皆様とつながることで、50年以上続いてきたYBBJCの歴史を皆様とともに未来につなぎ、ジャズというジャンルの発展に寄与していきたいと考えております。

 

ジャズを愛し、そしてYBBJCを応援してくださる皆様からのご支援を、どうかよろしくお願い申し上げます。 

 

 

 

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※新型コロナウイルス感染拡大状況によっては、プログラム内容の変更や延期となる場合がございます。その場合もいただいたご支援金は、実施開催経費の一部、学生バンド動画・素材編集費、システム構築費、オンライン配信会場費、配信費、司会・審査員出演料、制作運営費、人件費、ウイルス感染対策費などに使わせていただくこととし、返金は致しかねますのでご了承ください。

※本プロジェクトはAll in形式です。万が一、支援総額が期日までに目標金額に届かなかった場合でも、目標金額分を自己負担するなどして、必ず実施内容の通り実行致します。