今回はゆどうふが活動している東京都町田市の隣、相模原市で若者支援を行っている大成博之さん(認定NPO法人文化学習協同ネットワーク)に話をうかがいました。

 

大成博之さん(認定NPO法人文化学習協同ネットワーク)は約10年間ひきこもり等の若者の支援に関わってこられました。趣味はブラジリアン柔術。昔から何かしら身体を動かすのが好きだとのことです。

 

モットーは「現在(いま)が常に全盛期!」だそうです♪

 

 

Qどんなことに興味関心がありますか?

 

昔から「人」や「社会」にはずっと興味がありました。死生観や恋愛観などの「普遍的な人間性」に興味があります。その一方で、明治維新やロシア革命、フランス革命や社会主義の台頭時期などの歴史の転換期に、「社会」の価値観や仕組みそのものが変容していく様にもとても興味があります。

 

 

Q若者と向き合う上で大事にしていることはありますか?

 

 例えばひきこもり状態にあった若者が一歩を踏み出す時って、本当に大きなチャレンジだと思います。自分の部屋しか居場所がないという状況から一歩外に出る、相談に行く、自分のことを他者に話す…どれも本当に勇気の必要なことですよね。相談に来てからも若者には多くのチャレンジを課すことになります。そのチャレンジを若者に課すなら、若者と向き合う自分も、常に何かに挑戦していなくてはという思いはあります。中身は発表するほどのものでもないですが(笑)、自分もいつも何か目標を設定するようにしています。

 

 

Q生きづらさを抱える若者に伝えたいこと

 

 先ほどの、興味関心の話とも関係してくるのですが…。「社会」って変容していくものだと思うんですよね。だから、一つの社会で支配的な価値観や求められる人間像も相対的なものに過ぎないので、そこに依拠しすぎて生きるのはあまり意味をなさないかなと…。マジョリティもマイノリティも可変なものだし、そこにこだわりすぎるよりは、自分を受け入れてくれる人と出会い、生きられる社会を作っていくっていう発想の方が楽になる気はします。世間ではよく、「自分が変わる」みたいなことを求めるキャッチフレーズがあふれていますが、「自分」は変わる必要なんてないんじゃないかなと。そうじゃなく、「自分が動いていく」ことでむしろ「世界が変わっていく」ほうが自然なんじゃないかなと思っています。

 

 

Qひきこもりの若者支援分野の展望は?

 

 昔と比べると、若者支援という分野の専門性が深まってきたなぁという印象はあります。それ自体は必然の流れで、いいことかなと思う一方で、あまりにも専門色が強く出すぎると、「支援者―被支援者」という上下の関係性や、過剰にへりくだったサービス業的な仕組みが生まれやすいという側面もありますよね。昔、若者支援を長くやっているある方が、「生きづらさを抱える若者に最初に出会う相談者は、いい加減な奴の方がいい」って言っていたことがあります。これって本当に深い意味があるなぁと思うんですよね。

 

今後、この業界にもますます多くの人が関わってくると思います。その時一番大事にしたいのは、若者とフラットな関係を築いていくこと、生きづらい世の中を共に生きる者として「出会う」ことかなと思っています。

 

 

Q最後に一言お願いします

 

 最近よく「自立」っていう言葉を耳にします。若者支援においても、「自立」が語られますが、その文脈で使われている時の「自立」は「経済的自立」とイコールになっていることが多い気がします。もちろん、それはとても大事なことだと思いますが、一方で今の世の中は特に「人様に迷惑をかけない」ことが求められすぎる風潮がある気がしています。もともと人は一人じゃ生きていけないから「社会」が生まれたはずなのに、今はなぜか社会の中で「自己責任」が求められすぎている気がしますね。

 

僕自身は「自立」っていうのは「人に助けを求める力」かなと思っています。漫画の『ONE PIECE』で主人公のルフィーが「俺は人に助けてもらわないと生きていけない自信がある!」と堂々と叫ぶシーンがあります。今の世の中も、こんな風に堂々と人を頼り、支えあえる社会になっていければなって思いますし、僕はこれからも堂々と人に助けてもらいながら生きていこうと思っています()

 

 

 

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