今回は、ゆどうふの利用されている若者( 20 代の息子さん)のお母様、Aさんのインタビューになります。

 

ゆどうふでは昨年から、神奈川県にあるAさんのご自宅に訪問をさせていただき、Aさん、息子さんとの面会(カウンセリング)をさせていただいています。

 

 

Q.ゆどうふを利用することにしたきっかけを教えてください

2年前に今住んでいる地域に引っ越してきて、息子から訪問してくれるカウンセラーを探してほしいと頼まれました。

 

インターネットでいくつか探して本人に相談するとゆくゆくは自分から施設に出向いていけるようになるかもしれないので一番近いところがいいと言われ、ゆどうふさんにお願いしました。

 

息子のことを一番最初に相談したのは以前住んでいた地域の保健所です。保健所からいくつか支援団体を紹介してもらいましたが、それらの団体に問い合わせると、どこも“(本人を)連れてきてください”といわれ困りました。

 

家から出られない息子はどうしたらサポートを受けれるのだろう、と悩み、“来てもらう”というキーワードでインターネット検索したこともあります。ゆどうふのように自宅を訪問してくれる団体を探すのはとても大変でした。

 

 

Q.訪問支援について息子さんはどのように思っていたのでしょうか?

支援団体による初訪問は 2006 年です。結局本人はその時訪問してくれた人に会いませんでした。

 

会わなくても他人が家に来ることに意味があるかと思いお願いしたのですが、一方で、やっぱり本人が会いたくないのに、望んでないのに、自分の為に来るという状況が受け入れ難かったと思います。

 

それでその訪問の方と親とが家の外で会ったりもしていました。

 

 

Q.訪問を受けても本人が会わない状況について

私自身苦しんでいて、わらをもすがる思いだったので、私自身の相談にのってもらっていた期間が長かったです。息子だけの問題、ではなく私も当事者、家族みんなの問題という認識でいました。

 

 

Q.どのような支援を希望しますか?

クリニック等医療機関に居場所を作ってほしいです。できれば1駅に1つくらい。そこにカウンセリングや家族会、作業所なんかがあるとなおいいです。そういう機能が1つになっていると自分たちで右往左往しながら資源の情報を集めないで済むからです。

 

サポートを受けられる機関を探すのってとても大変です。ひきこもりの問題は医療ではよくならないと思っていますが、やっぱり何かあったときに病院があると安心です。

 

今大勢ひきこもりに苦しんでいる若い子がいます。精神科医の皆さんにはもっとひきこもりのことを知ってほしいと思っています。

 

 

Q.ゆどうふの空き家再活用プロジェクトについて

先日私一人で空き家に遊びに行き、こういうところに住みたいと思いました。田舎の親戚の家に来たみたい。「ただ居る」が許される場所って本当に貴重ですよね。

 

ひきこもりの長期化といいますが、調子が悪くてひきこもり期間が長くなっているだけとは思えません。社会に受け皿-つまり行くところ、やれることがないから長期化するともいえると思います。

 

ただただサポートを待っていても埒があかない。だから自分たちで作っていけるんだ、という気持ちになれる取り組みが必要。そういう意味でこのプロジェクトには期待しています。

 

本当はこんな取り組みをしているところが1駅に1つくらい欲しい。いつか息子が関わってくれたらと思っています。関わってくれるならたとえ「人手がないから手伝って!」という形だったとしても嬉しいです。

 

 

Q.同じひきこもり状態のお子さんをもつ親御様へのメッセージ

私は長く辛い時間の中で「自分の思うようにはいかない」「ひきこもりの子どもは自分の努力次第で何とかなるというのは無理だ」と腹をくくることが大事だと考えるようになりました。

 

子どものため、と思い過ぎて自己犠牲を払いすぎないように、自分の人生を楽しんでほしい。親子は「一緒に住んでいる者同士」だくらいに考えてください。でも見捨てないこと。やれる範囲で配慮すればいいと思います。

 

私は、それぞれの人がそれぞれに生きていけるような世の中が実現すればと願っています。