東京の児童養護施設や里親から巣立つ若者にエールを!

東京の児童養護施設や里親から巣立つ若者にエールを!

寄付総額

2,579,000

目標金額 2,000,000円

寄付者
161人
募集終了日
2024年1月30日

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プロジェクト本文

 

 

 

▼児童養護施設や里親から退所した若者の状況や支援ニーズ

 

東京都が実施した「東京都における児童養護施設等退所者の実態調査」(令和4年1月)は、児童養護施設等を退所した本人が回答したアンケート調査です。そこからは、自立を控えての気持ちや必要な支援が見えてきます。

 

児童養護施設や里親から自立する前に、半数以上の若者が「生活費や学費のこと」を不安に感じていました。

 

 

施設を退所する際、9割の若者が職員が支えになったと回答しています。退所後の住まい探し・同行や生活費のシミュレーション、就職活動のサポート、奨学金の案内など、幅広い支援が行われています。一方、6割の若者が親(保護者)には支えを期待していませんでした。

 

施設を退所してからも、困った時には施設の職員に相談する若者が多くいます。施設では、退所後もイベントや交流会に招いたり、誕生日や成人式のお祝いなどで関わりを続けており、日常的な雑談、相談から不安やトラブルの悩み相談など、幅広い支援をしています。 

 

※上記3グラフは、「東京都における児童養護施設等退所者の実態調査」(東京都福祉保健局・令和4年1月)(https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/katei/taishosha-chosa.html)を加工して作成

 

国の調査(児童養護施設入所児童等調査(平成30年2月1日現在))では、児童養護施設に入所している子どものうち、約7割は親(保護者)から虐待を受けていたという結果もあり、生活や進路などさまざまな面で保護者からのサポートが受けにくい状況です。

そのため、各施設では「自立支援担当職員」という専任の職員を中心に職員が一丸となり、入所中から退所後まで、自立に向けて一貫した支援に取り組んでいます。

 

 

 

▼祝い金を受け取ったご本人と施設職員へのインタビュー

 

 

 

1級建築士の夢を叶えるために 

-進路を決めたきっかけは?

施設で生活していた高校時代、通学途中にある渋谷の駅や街が変わっていく様子を毎日見ていて「建築ってすごいな」と思い、建築学科への進学を決めました。

課題が多くて大変ですが、建築の製図を描いたりすることは、達成感があってとても楽しいです。住宅だけでなく老人ホームや図書館、駅など大型の建物も建てられる1級建築士になる夢を叶えるために、頑張っています。

 

18歳での自立に向けて

-自立する前に不安だったこと・取り組んだことはありますか?

金銭面の不安が大きかったです。理系大学のため学費は高額ですが、施設の職員さんに相談したら、奨学金を複数見つけてきてくれました。さまざまな奨学金を申請し利用できることになりましたが、本当に足りるか心配でした。

4年間の学費・生活費を表にまとめるなど職員さんと一緒に計画を立てて、奨学金は返済の必要のない給付型のみを利用し、借金をつくらないようにとアドバイスがありました。

奨学金は支給までに時間がかかるものもあり、入学前に購入する必要のある教科書代やパソコンの購入費は、高校時代にアルバイトで貯めたお金などで賄いました。ギリギリで、なんとか間に合ったという感じでした。

 

-施設では「高校生会」という活動があるとお聞きしました。 

高校生を対象にした自立に向けたプログラムの一つです。自分達で電車の時間を調べてスケジュールを考えボランティアに行くなど、「自分で考えて、行動する力」を身につけられました。こういったさまざまな体験が今の生活に活かされていると思います。

先に施設から自立した先輩の話を聞く機会もあり、自分では気が付かない生活のポイントなども知ることができて良かったです。

また、洗濯や食器洗い、掃除、ゴミ出しなど、自分でできることはなるべく自分でやるようにしていたので、今役に立っていると思います。

 

「高校生会」のボランティア活動で海岸清掃をしました

 

「高校生会」で訪れた東日本大震災の被災地でお話を聞きました

 

 

苦労と感謝の自立生活 

-現在の生活はどうですか? 

学業と家事、金銭管理など、すべて自分でやらなければならないことが大変で、施設にいた時にいろいろとやってくれていた職員さんのありがたさを実感しています。

奨学金の継続受給には、定期的に成績表や在籍証明書を提出するなど、スケジュール管理をしっかりする必要があります。自分で考えながらやっていますが、今でも職員さんが助言をしてくれるので助かっています。

節約をしながら計画的にお金を使用して、なんとか生活しています。

 

東京善意銀行の祝い金を受け取って

高校時代にアルバイトをしていたので、お金を稼ぐ大変さは知っています。大切なお金を見ず知らずの方が寄付してくださったことがありがたいです。

入学前に製図セットを購入しなければならなかったので、その費用に充てました。東京善意銀行の祝い金は、3月中の早い時期にもらえたので、助かりました。 

 

自立した後も、「ここで良かった」と思える場所 

-Aさんにとって、生活していた児童養護施設はどのような場所ですか? 

自分のところは子ども6人と職員のグループホームで、普通の家庭とは言えないかもしれませんが、食事も栄養バランスがとれていて、規則正しく生活できていました。料理が苦手な職員さんの時はみんなで手伝って作ったこともあり、日常のそんな光景が良い思い出になっています。その職員さんもその後、料理が上手になっていました(笑) 

奨学金などの自立生活に必要な情報についても、職員さんは自分では調べきれないことも知っている、多くの子を自立させてきたスペシャリストだと感じています。

施設を出た後も職員さんとは連絡を取り合っていて、家に様子を見に来てくれることもあります。生活で不安なことがあれば、相談することで安心できます。

自分にとって児童養護施設は、力強くありがたい存在で、「ここで良かった」と思える場所です。

 

家庭的な施設のキッチン。料理を手作りしています

 

サイトを見てくださった方へのメッセージ 

一時はお金がなくて大学に行けないかもしれないと思っていましたが、多くの方に支えられて、今、大学に行けてやりたいことができています。夢を叶えるために、いろいろな方が支えてくれていると思うことで、やる気がわきます。

大変な状況の子どもがまだたくさんいます。寄付してもらえることで、その子達が夢を叶える助けになるのではないかと思います。 

 

 

 

 

自立した後も、チームで支え続ける  

-アフターケアで大切にしているのはどのようなことですか? 

困っていることをなかなか言ってくれない場合もあるので、こちらからアプローチするようにしています。自宅への訪問や電話、ラインなどで連絡して「どうしてる?」「元気にしてる?」と聞いています。

アフターケアは、担当職員だけでなく、専門職を交えたチームでサポートするようにしていて、子ども達が相談しやすいように職員みんなが「いつでも、何を言ってきてもいいよ」という雰囲気を出すようにしています。

退所後10年位経って施設に来てくれることもあるので、その時に知っている職員が変わらずにいると安心感があると思います。職員が長く働き続けられる労働環境も整えていきたいですね。 

 

久しぶりに施設を訪れたAさんを笑顔で迎える職員

 

関心をもって、子ども達を受けとめてほしい 

-児童養護施設について、サイトを見てくださった方に知ってほしいことはありますか? 

さまざまな事情によって児童養護施設で生活することになった子ども達ですが、自分からは施設出身者だと言えない子が多くいます。「知られたら何か言われるのではないか、かわいそうだと思われるのもいやだ」と感じています。

家族が一緒にいるのが当たり前ではなく、そういう生き方をしてきた子どもがいること。そのことを自然に受けとめてくれる環境が子ども達の周りにあってほしいです。

また、子どもが虐待されたという報道を見た時、虐待という結果だけでなく、なぜそうなったのかということに関心をもっていただきたいです。親の貧困・孤立などの背景が見られる場合もあります。

関心をもった上で、社会全体で子どもを守り、育てる。子どもを取りまく環境にも心を寄せることが大切だと思います。

 

 

 

▼皆さまにお願いしたいこと

令和4年度は、約180名の若者にお祝い金を贈呈し、新生活に必要な物品の購入や学費の一部などに活用されています。

進路は、進学が54%、就職が46%でした。進学者は、自分の関心のある分野や将来なりたい職業につながる勉強をするため、専門学校や大学に入学しました。就職者は、サービス業や建設・土木・電気工事等の仕事に就き、目標に向かって頑張っています。

児童養護施設の職員や里親は、そこで生活した子ども達が自立した後も、あたたかく見守り、支え続けています。

 

 

東京善意銀行では、日頃から多くの方の寄付に支えられ、東京の高齢者、障害者、子ども分野などの社会福祉施設にお届けする役割を担っており、多くの施設とのネットワークを作り上げてきました。

近年、寄付金が減少傾向にある中、確実に若者にお祝い金を届けるため、今回プロジェクトにチャレンジすることになりました。

本プロジェクトで集まった寄付金を活用し、令和6年3月、東京の児童養護施設や里親を通して、自立する若者にお祝い金を贈呈します。

 

 

一人あたり2万円と金額は決して多くはありませんが、「あなたの新生活を応援している大人がたくさんいる」ことを伝えたい。

金銭的に保護者を頼ることが難しい若者が、少しでも安心して夢に向かって新生活をスタートできるように、施設職員や里親などの支援者とともに若者たちを応援いただきますよう、ご協力をよろしくお願いいたします。

 

あわせて、児童養護施設や里親のもとで生活する子どもたち、そこから巣立つ若者たちを取りまく状況に関心をもっていただけたら、皆さまの周りの方にもこのプロジェクトをお知らせいただけますと幸いです。一人でも多くの方に関心をもっていただき、「社会全体で子どもを守り、育てる」社会につながることを願っています。

 

 

 

▼税制上の優遇措置について

本プロジェクトを通じて社会福祉法人東京都社会福祉協議会に寄付いただいた場合、特定公益増進法人への寄付として以下の税制優遇を受けることができます。

<内容>

・個人の場合:2000円以上の寄付をされた方は、寄付領収書を添えて確定申告を行うことで所得税に関する優遇措置として「税額控除」か「所得控除」のうち有利な方を選択できます。また、本会へのご寄付は、東京都の個人都民税の寄付金税額控除の対象となる寄付金として指定されています。

・法人の場合:「寄付金特別損金算入限度額」の枠が適用され、当該限度額の範囲で損金算入ができます。

 ※詳しくは自治体や所轄税務署、国税庁のウェブサイト等をご覧ください。

 

<寄付領収書の発行について>

寄付いただいた方には、後日「寄付領収書」を郵送します。

名義:READYFORアカウントにご登録の「リターン/ギフトの発送先の氏名」を宛名として作成します。

発送先:READYFORアカウントにご登録の「リターン/ギフトの発送先ご住所」にお送りします。

寄付金受領日:READYFORから本会に入金される予定の令和6年3月中の日付となります。

領収書発送日:令和6年4月頃を予定しています。発送までお時間をいただきますが、ご了承願います。

 ※令和6年分の確定申告でご利用いただけます。 

 

▼プロジェクトに関するご留意事項

◯本プロジェクトはAll-in形式のため、目標金額の到達有無にかかわらず実施いたします。

◯ご寄付確定後の返金やキャンセルは、対応致しかねますので、何卒ご了承ください。

◯銀行振込もしくはコンビニ支払いにてご寄付いただく際、返金先口座情報をお伺いいたしますが、All-in形式のため原則返金はいたしません。ただし万が一プロジェクトを実施できなかった場合や、振込金額が予約金額より超過している、もしくは不足しており追加で振込まれない場合に、返金先口座を利用いたします。お手数ですがご入力をお願いいたします。

◯本プロジェクトのギフトのうち、【お名前掲載】に関する条件の詳細については、こちらから「命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」の項目をご確認ください。

◯ページ内に使用させていただいたお写真は掲載許諾取得済みです。 

◯ご寄付完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合があります。

◯本プロジェクトのお礼状および報告書は、寄付領収書とあわせ、令和6年4月頃に郵送いたします。

◯アカウント情報を変更した場合でも、ご寄付時に入力したお届け先の宛名と住所は変更されません(個別に連絡いただかない限り、原則としてご寄付時に入力いただいた宛名と住所に郵送いたします)のでご注意ください。

◯プロジェクト終了後、東京善意銀行事業のご案内などを送付させていただく可能性がありますので、予めご了承ください。

プロジェクト実行責任者:
社会福祉法人東京都社会福祉協議会 東京善意銀行
プロジェクト実施完了日:
2024年4月30日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

令和6年3月に東京の児童養護施設や里親から自立し、進学や就職をする方にお祝い金として一人2万円を贈呈します。施設や里親を通して贈呈し、全体で200名ほどの方が対象になる予定です。

リスク&チャレンジ

プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
必要金額と目標金額の差額は、自己資金にて補填いたします。

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プロフィール

東京善意銀行は、都民や企業・団体の皆様の「社会のために何か役に立ちたい」という善意を活かす目的により、昭和39年設立の財団法人東京善意協会を起源としています。 昭和45年に現在の名称に変更し、平成17年より社会福祉法人東京都社会福祉協議会に事業が移り今日に至ります。 東京善意銀行では、皆様から現金、物品、招待の寄付をいただき、都内福祉施設につなぐ事業を行っています。 現金のご寄付は、施設が必要とする物品購入費用の助成や都内児童養護施設・里親から自立する方への祝い金贈呈のために活用いたします。物品や催物の招待券などのご寄付は、寄付者の意向と施設の希望に合うように調整し、配分いたします。

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2024年4月

プロフィール

東京善意銀行は、都民や企業・団体の皆様の「社会のために何か役に立ちたい」という善意を活かす目的により、昭和39年設立の財団法人東京善意協会を起源としています。 昭和45年に現在の名称に変更し、平成17年より社会福祉法人東京都社会福祉協議会に事業が移り今日に至ります。 東京善意銀行では、皆様から現金、物品、招待の寄付をいただき、都内福祉施設につなぐ事業を行っています。 現金のご寄付は、施設が必要とする物品購入費用の助成や都内児童養護施設・里親から自立する方への祝い金贈呈のために活用いたします。物品や催物の招待券などのご寄付は、寄付者の意向と施設の希望に合うように調整し、配分いたします。

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