支援総額
目標金額 2,200,000円
- 支援者
- 265人
- 募集終了日
- 2023年6月30日
広島市安佐動物公園|マルミミゾウの赤ちゃん誕生をみんなで支えよう!
#子ども・教育
- 現在
- 11,386,000円
- 支援者
- 870人
- 残り
- 51日
一刻を争う命と向き合うために。傷病野生鳥獣を救う医療機器の導入へ
#医療・福祉
- 現在
- 4,079,000円
- 支援者
- 370人
- 残り
- 9日
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#子ども・教育
- 総計
- 194人
クマたちから学ぶ日本再生プロジェクト!
#子ども・教育
- 総計
- 30人
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#地域文化
- 総計
- 117人
猫達幸せの為の活動(不妊・医療等)にご協力お願い致します。
#動物
- 現在
- 326,000円
- 支援者
- 45人
- 残り
- 5日
クマ共存活動継続させて!
#環境保護
- 現在
- 212,000円
- 支援者
- 28人
- 残り
- 34日
プロジェクト本文
終了報告を読む
達成のお礼と
ネクストゴールについて
200名を超える多くの方々からのご支援により、終了まで4日を残して目標金額の220万円を達成することができました。心より御礼申し上げます。
始まった当初は、なかなかご支援が集まらず、私たちの目指す野生動物と人との在り方や、そのための新たなアプローチとして取り組んでいる本プロジェクトが、皆様に共感していただけないのではないかと不安になることもありましたが、少しずつご支援の輪が広がり、たくさんの温かい応援のメッセージが支えとなって今日まで進むことができました。
このクラウドファンディングを通じて、当園の取り組みが多くの方々に支えられ、その支援の輪が飼育動物の福祉向上や野生動物とのより良い関係につながっていくことが本当に嬉しく、活力になることを私たちは改めて身をもって体感しました。
このクラウドファンディングの達成はもちろん終わりではなく始まりです。シリアスゲームを開発して終わりではなく、このボードゲームが多くの場所で活用され、地域の生物多様性保全や野生動物と人とのより良い関係に向けた環境教育の実践、行動変容へとつながっていくよう引き続き取り組んでいくことが、ご支援いただいた皆様に対してももっとも重要であると考えています。
そして、残り4日間という短い期間ですが、ネクストゴールを設定しました。目標金額は3,000,000円です。ネクストゴールまでのご支援については、2023年12月までに実施予定の以下の用途に資金を充てさせていただきます。
<資金使途概要>
➀シリアスゲーム製造費用 500,000円
②シリアスゲームを活用した保全教育プログラム開発・実施費用 300,000円
<ネクストゴール設定の背景>
第一目標金額220万円は、ニホンツキノワグマと人との関わりにおける社会課題解決を目的としたシリアスゲームの開発費、およびゲームを100個製造するために必要な最低限の資金を募るための設定金額でした。ネクストゴール300万円を達成できれば、シリアスゲームをより多くの方々に活用していただくことができるようになります。
追加で製造したゲームについては教育施設や自治体など寄贈も検討を進め、さらに盛岡市動物公園ZOOMOの園内や外部の団体との連携で実施する保全教育プログラムの開発、実施費用に充てさせていただくことで、より活動を前進させる大きな力になります。目標額に達しなかった場合も、いただいたご支援の中で製造できる最大数を製造し、少しでも多くの方々にシリアスゲームを通じた学びの機会を提供できるよう活用させていただきます。
この活動にはまだまだ皆様の応援が必要です。絶対に思いを無駄にしないよう全力で取り組んで参りますのでどうぞよろしくお願いいたします。
2023年6月26日 追記
盛岡市動物公園ZOOMO園長 辻本恒徳
はじめに
本プロジェクトを通して、
皆様にお伝えしたいこと
私たち盛岡市動物公園ZOOMOは、“人、動物、環境(生態系)の健康は相互に関連していて一つである”という考え方「One World One Health」を事業理念に掲げ、これまでさまざまな野生動植物をテーマにした自然体験プログラムや保全教育活動に力をいれ、身近な野生動物と人とのより良い関係に向けた取り組みを続けてきました。
今回のクラウドファンディングでは、そのうち身近な動物として「ニホンツキノワグマと人の関係」にフォーカスし、ニホンツキノワグマと人との関わりに関する社会課題解決を目的としたシリアスゲームを開発します。
近年、人里におりてくるクマやそれによる被害についてのニュースが多く取り上げられるようになり、人と距離が近くなったように感じられる「身近な動物」のニホンツキノワグマですが、果たして私たちはクマについてどれだけ多くのことを知っているでしょうか。クマが棲み、私たちが住むまちの「身近な自然」と、そのあるべき姿について、どれだけ詳細にイメージできるでしょうか。
今回開発するゲームを通して、身近な動物として私たちのすぐ近くに生息するクマをよく知る機会に。また、彼らクマたちと私たちが生活する環境を相互に理解し、理想の共生環境について想いをめぐらせるきっかけを作りたいと思っています。
どうかご賛同いただける皆さまからの温かいご支援を、よろしくお願い申し上げます。
盛岡市動物公園ZOOMOについて。
盛岡市動物公園ZOOMO※は盛岡市の市街地から車で30分ほどの立地にありながら、周囲を山に囲まれた里山の中にある動物公園です。
※…盛岡市動物公園ZOOMOは指定管理制度のもと、株式会社もりおかパークマネジメントが指定管理者として運営しています。
開園から約30年間、たくさんの方に愛されてきた当園は、令和3年10月からリニューアルのための休園に入り、令和5年4月20日にリニューアルオープンしました。
来園する皆様のより多様なニーズに応える施設として生まれ変わるとともに、“人、動物、環境(生態系)の健康は相互に関連していて一つである”という考え方「One World One Health」を事業理念に掲げ、生物多様性保全、動物福祉、里山の再生などをキーワードに、新たなスタートを切りました。
私たちが開園以来大切にしていることのひとつが、動物園を通じて身近な自然や生き物と接する機会を提供することで、その魅力に気づき、大切に思う気持ちを育むと共に、地域の生物多様性保全のために行動できる人材を育てることです。
当園の37.2haの敷地の中には森林、草地、沢などの多様な環境があり、多くの野生動植物を観察することができます。当園ではこの環境を活かして、日本在来種の飼育展示や植物や昆虫、両性爬虫類、哺乳類……など、さまざまな野生動植物をテーマにした自然体験プログラムや保全教育活動に力をいれ、身近な野生動物と人とのより良い関係に向けた取り組みを続けてきました。
また、「動物福祉(“動物の心身の状態”のこと)」に配慮した飼育展示にも力を入れており、動物たちのQOL(生活の質)を向上させ、その動物種らしい行動や暮らしが発現できる飼育環境の多様さと選択肢の提供を目指しています。
ご支援で実現したいこと。
今回のクラウドファンディングでは、いただいたご支援をもとに、私たちが開園当初から大切にし、取り組み続けている「身近な動物たちと人との関係をより良くする」ための活動について、さらなる一歩を踏み出したいと思っています。
フォーカスするのは、ニホンツキノワグマと人の関係です。
ニホンツキノワグマと人との関わりにおける社会課題解決を目的としたシリアスゲームを開発します。
|プロジェクト概要
- 目標金額:220万円
220万円の目標額を達成することで、開発費に加えてシリアスゲーム100個を製造することができます。
目標額を超えるご支援をいただけた分については、より多くの方々に活用していただけるよう効果的な学習につながるテキストの作成や製造数の増加を予定しています。また将来的には、地域の教育機関や団体に寄贈するほか、自治体が実施する市民向けの普及啓発事業での活用へ結びつけていくことができればと考えています。
- 資金使途:シリアスゲームの開発・製造費用
開発費:600,000円
デザイン料:250,000円
製造費:500,000円
CF返礼品:400,000円
CF手数料:350,000円
CF返礼品送料:100,000円
近年、人里におりてくるクマのニュースやそれによる被害など、目にする機会が多くなってきたと感じる方々も多いかと思います。
一方で、人と距離が近くなったように感じられる「身近な動物」のクマですが、果たして私たちはクマについてどれだけ多くのことを知っているでしょうか。クマが棲み、私たちが住むまちの「身近な自然」と、そのあるべき姿について、どれだけ詳細にイメージできるでしょうか。
私たちがこのゲームを通して実現したいことは、決してクマの怖さを伝えることではありません。
身近な動物として私たちのすぐ近くに生息するクマと、彼らと私たちが生活する環境を、相互に理解し理想の共生環境を考える機会を作りたいと思っています。
シリアスゲームが開発できた先には、ゲームを活用した保全教育プログラムの開発・実践を通じて、ニホンツキノワグマに関する正しい知識と防除対策についての普及啓発を進めていきます。地域の未来を担う子どもたちにより多く、ニホンツキノワグマと人のより良い関係を考えるきっかけを作り、地域の生物多様性保全と持続可能な社会の実現を目指していきたいです。
日本における、人とニホンツキノワグマとの関係の現状
岩手県内には約3,700頭のニホンツキノワグマが棲息していると言われており※1、農作物被害や人身被害、市街地への出没などの影響により有害鳥獣捕殺が行われています。
※1:第5次岩手県ニホンツキノワグマ管理計画p6
これまで県内でのニホンツキノワグマによる人身被害は例年10~15件程度でしたが、ここ数年は増加傾向にあり、令和4年度は9月中旬時点で22件に達しています※2。農林業においては毎年約5,000万円ほど被害が出ており被害額が減少しない一方で、有害捕獲頭数は増加傾向にあります※3。20年ほど前には年間100~200頭ほどだった捕獲頭数が、近年では年間400~500頭まで増加※4しており、地域の生物多様性保全を考える上でも大きな課題となっています。
※2:岩手県HP「ニホンツキノワグマによる人身被害状況・出没状況について(https://www.pref.iwate.jp/kurashikankyou/shizen/yasei/1049881/1056087.html)」より。
2022年4月1日~2022年12月12日時点で23件24名にのぼる。
※3:第5次岩手県ニホンツキノワグマ管理計画(https://www.pref.iwate.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/053/229/06_kuma.pdf)p7,8
※4:第5次岩手県ニホンツキノワグマ管理計画(https://www.pref.iwate.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/053/229/06_kuma.pdf)p7,8
人とクマの軋轢にはさまざまな要因がある一方で、それらには人の暮らしの変化やクマに対する知識・理解の不足、不注意など人に起因するものも少なくありません。特に近年は県内全域に「ニホンツキノワグマの出没に関する注意報」が発令されるなど深刻な地域課題となっていることから、防除対策と普及啓発の重要性が増しています。
しかし、従来のポスターやHPでの普及啓発だけでは、十分な効果が得られているとは言えません。被害と対策に関する発信が中心となっており、ニホンツキノワグマが自然の中で担っている役割や人との関わりについてはあまり触れられていないのが現状です。このような状況下ですと、ニホンツキノワグマに対して「怖い」「危ない」というイメージが強く残ってしまうのも不思議ではありません。
そのため、「なぜニホンツキノワグマが市街地に現れるようになっているのか?」という根本的な原因や彼らの生態など「人とニホンツキノワグマと環境のつながり」を正しく知り、自分自身にできる小さな行動から理想的な状態までをよく考えることで本質的な被害軽減につなげていけるような環境教育が必要となっているのです。
新たな普及啓発ツール
「クマと僕らの物語(仮)」で、
人とクマの軋轢解消の一手に
●ストーリー
あなたたちが暮らすのはニホンツキノワグマと人が共存する“とある町”。
町の近くには森があり、森にはニホンツキノワグマが暮らしています。
町の人々は昔からニホンツキノワグマや彼らの暮らす森を大切にしてきましたが、最近では頻繁にクマたちが町に姿を現して少し困っています。
さて、ニホンツキノワグマと人がより良い関係で暮らしていくにはどうしたらいいのでしょうか。
そこで、町はあなたたちにある任務を依頼しました。
課せられた任務は3つ。
①ニホンツキノワグマが暮らせる豊かな森を守り、育てること。
②他のプレイヤーと協力しながら、安全で豊かに暮らせる町をつくること。
③ニホンツキノワグマと人に軋轢が起きないように、対策を講じること。
ニホンツキノワグマはなぜ町に降りてきてしまうの?
どうしたらクマと出会ってケガをしたり、畑にいたずらをされないで済むの??
ニホンツキノワグマたちに起こっていることが、自分たちの暮らしとも関係しているということ、それを理解すると、少しだけ野生動物や自然環境に優しくなれます。
人も動物も自然環境もみんなが幸せになるための方法を、自分事として考えるシュミレーションボードゲームです。
●遊び方
両隣のプレーヤーと協力しながら住居や畑などさまざまな要素のタイルを組み合わせて町をつくります。
また、クマが暮らせる豊かな森を守り、町に災いが起きるのを防ぐために、全プレーヤーが共通の財産である森を育てます。畑を作ってお金を得ると、クマの出没や被害を防ぐアイテムカードを手に入れたり、森に植樹をすることができます。
ゲームの勝敗は、町を豊かにすると得られるポイント、森を育てると得られるポイントなどの合計ポイントで競います。クマが町に出没したり、被害が出ると大きく減点されてしまいますので、森を豊かにしたり、クマが町に出てこない、出てきてしまっても被害が小さくて済むための対策を講じることがゲームに勝利するポイントです。
また、以下の状態になった場合は、すべてのプレーヤーが負けになります。
- ニホンツキノワグマが森からいなくなる。
- 森の木がなくなる。
●ゲームのポイント
一般の方がニホンツキノワグマについて見聞きする情報の多くは、ニュースなどで流れるクマの出没情報や被害の情報です。クマは怖い、人や畑、家畜に危害を加える“悪者”といったイメージを持っている方も多いかもしれません。
しかし、これほど大型の哺乳類がたくさん暮らすことができるということは、岩手県の森がいかに豊かであるかの証でもあります。
多様な食性を持ち、広大な行動圏を食べ物を探して歩き回るニホンツキノワグマは、豊かで広い森を必要とします。進化の過程で肉食から植物食の強い雑食へと変わったため消化管が短く、大きな体を維持するためにたくさんの食べ物を必要としますが、食べた植物の種が消化されずに運ばれた先でフンと共に出ることで、植物の種を運んで森を育てる種子散布の役割も担っていると言われています。
そんなニホンツキノワグマの森での役割もゲームの要素として表現することで、人だけが豊かになったり、動物だけが豊かになるのではなく、人と動物と環境の健全性は相互に関わり合って一つに繋がっているということを、ゲームを通じて楽しく学ぶことができます。
●その他
対象年齢:小学生から大人まで
プレイ時間:約45分
なぜ「クラウドファンディング」なのか。
動物園には環境教育、社会教育、情操教育など「いのちの博物館」としてさまざまな教育的役割があります。地域に暮らす人々と自然、および動物たちとの関わりを生み出す動物園において、教育に関わる事業は“未来への投資”として、地域の持続可能性を考える上で必要不可欠な基幹事業です。
しかしこうした取り組みは収益性を伴わない場合も多く、動物園の収益のみで先進的な取り組みを続けていくことが難しい事業です。さらに、当園ではリニューアル工事に伴う長期休園や新型コロナウイルス感染症の流行に伴う社会情勢の変化によって入園料収入が減少しており、新たなチャレンジを進めることが難しい現状にあります。
人とクマの軋轢とその影響による被害拡大は、早急に解決すべき喫緊の課題です。
その根本的解決のためには、まず、私たちにとって身近な動物であるニホンツキノワグマについて正しい知識を得ること。そして、私たちとクマたちがともに暮らしている自然環境を大切に思う気持ちを育み、共存に向け私たちができることについてきちんと考えることが必要です。
そして、そのために積極的に取り組むことは、地域の皆さまに愛し愛され、地域の生物多様性保全のために園を運営してきた私たち盛岡市動物公園ZOOMOの責務だと考えています。
そこで、クラウドファンディングに挑戦して新たな普及啓発ツールとなるシリアスゲームの開発を目指すことを決めました。
私たちはこれまでにも2度、飼育動物の環境改善や動物福祉に配慮した教育プログラムの開発に関するクラウドファンディングに挑戦しており、多くの方々からのご支援をいただいてプロジェクトを実現することができました。
2度の挑戦を通して、クラウドファンディングとはご支援を募るだけでなく、私たちの想いや取り組みをより多くの方々に知っていただくきっかけとなり、その後の盛岡市動物公園ZOOMOの取り組みへの理解や、継続的に支援の輪を広げていく機会にもなったことを実感しています。
※過去実施したクラウドファンディングはこちらをご覧ください。
今回も、シリアスゲームの開発を実現するだけでなく、この挑戦を通して身近に暮らす野生動物と人との関係について考えるきっかけを作り、地域の生物多様性保全に向けてともに取り組む仲間たちを募る機会にもできればと思っています。
どうか私たちの想い・活動にご賛同いただける皆さまからの温かいご支援を、心よりお願い申し上げます。
盛岡市動物公園ZOOMO
メンバーからのメッセージ。
|辻本恒徳
(盛岡市動物公園ZOOMO 園長)
盛岡市動物公園ZOOMOは、盛岡市近郊の自然豊かな場所(通称岩山)にある動物園で、周囲にはカモシカやニホンツキノワグマはじめ多くの野生動物が暮らす自然環境に立地しています。そのような環境の中、「里山にある動物園」として「One World-One Health」(動物と人と自然環境の健康は相互に関係しひとつであるという考え方)を理念に掲げ、動物の福祉に配慮した飼育管理と保全教育に取り組んでいます。
また、豊かな自然環境が残り多くの野生動植物が生息する岩手県は、ニホンツキノワグマによる農林業被害や人身被害も少なくありません。この地域課題に対する動物園の活動として、動物や環境のことを伝える保全教育に積極的に取り組むことは大きな意義があると考え、地域の環境保全について考え行動できる人を増やすことを目指しています。
そこで、「ニホンツキノワグマと人とのより良い関係を考える」ため、被害防除対策をシュミレーションできるシリアスゲームの開発を企画しています。野生動物との軋轢は、動物や自然にのみ目を向けられがちですが、そこに暮らす人の活動や行動にも大いに関係しています。このような視点に気づいて考える、行動することができる人が増えていけば、課題解決の一助になるものと考えています。
地域の生物多様性保全に向けた保全教育を人の側から考えること、これを普及するためのツールの開発でありますので、多くの皆様にその意義をご理解いただき、ご協力くださいますようお願いいたします。
|河野晴香
(盛岡市動物公園ZOOMO 飼育係(ニホンツキノワグマ担当))
昨年の4月から、二ホンツキノワグマの担当をすることになりました。まだまだ未熟者ですが、当園に暮らす2頭のメス“姫”と“リオ”を健康に幸せに飼育することが、日本のニホンツキノワグマの未来を守ることに繋がると思い日々業務に取り組んでいます。
しかし、野生動物と私たち人との間には毎年多くの軋轢が生じています。被害にあわれた方も動物もいます。この現状を踏まえて当園は、人、動物、環境(生態系)の健康は相互に関連していて一つである”という「One World-One Health」という言葉を理念として掲げました。
どんな意味なんだろう?私たちにできることは何だろう?
このゲームがそんな疑問に応えてくれるものになるように、私たちの思いをぎゅっと詰め込みながら制作しました。
|滝本明佳
(盛岡市動物公園ZOOMO 獣医師)
ニホンツキノワグマと聞いてどんなイメージが浮かびますか?
怖い?人を襲う?
私たちはそんなネガティブなイメージを払拭し、本州一大きな陸上動物のニホンツキノワグマが住める地元は自然豊かな素敵な地域なのだと胸を張れる人が増えることを願っています。
そのために、正しいクマとの付き合い方を楽しく学んでほしくてこのゲームを考案しました。少しでも多くの人がこのゲームを通じてクマ、ひいては自然の魅力に気づいて、クマや身の回りの環境との正しい付き合い方を身に付けてもらえると嬉しいです。
|荒井雄大
(盛岡市動物公園ZOOMO 企画営業広報)
岩手県には全国に誇れる豊かな自然環境があり、多くの希少な野生動植物が暮らしています。人々の暮らしの近くに多くの野生動物が暮らすこの土地にある動物園だからこそ、そこに住む方々と共に考えていくべきこと、伝えるべきことがあります。
今回開発するシリアスゲームを通じて、ニホンツキノワグマと私たちの暮らしの繋がりを知り、自分事として考え、行動するきっかけにしたいと考えています。動物と自然環境に優しい未来を盛岡市動物公園ZOOMOと一緒につくる後押しをしていただけたら嬉しいです。
応援メッセージのご紹介。
|嶌田洋一様
(株式会社ベアレン醸造所 代表取締役 社長)
ベアレン醸造所は岩手県の地域密着型のクラフトビールです。2003年よりビールを作り始め、今年で20周年を迎えます。ベアレンとはドイツ語で「熊たち」を意味し、力持ちのビール職人や熊の多い岩手県をイメージしてつけた名前です。ロゴマークにはニホンツキノワグマが盾を持っている姿が描かれています。
そんなご縁もあり、今回のプロジェクトを応援することになりました。岩手でも熊による被害や遭遇したという話はよく聞きます。このプロジェクトを通して、人と熊の良好な関係に多くの人が関心を持ってもらえることを願っています。
|村田浩一様
(よこはま動物園ズーラシア園長)
現在の地球環境が危機的状況にある中で、世界中の動物園は野生動物と人とが共存することの意義について考え、その必要性を多くの人々に知ってもらう役割を担おうとしています。盛岡市動物公園のように、自然豊かな地域に位置する動物園では、ツキノワグマが里や街に出没し、人々との間で軋轢を生じることも少なくないでしょうから、そのような動物と人との関係に思いを至らせるのは日常的なことかもしれません。
今回の普及啓発ツールの開発は、野生動物と人間との関係に日々深く関わりながら本質的な問題解決にも熱心に取り組んでいる方々により進められているものです。クマと共存することの意味を感じ、知り、学びそして守ための方策がこのツールを通して具体化されることを期待しています。また、地域の自然環境に関する今日的課題解決のために努力されている動物園を心より応援しています。
|山内貴義様
(岩手大学農学部森林科学科 准教授)
最近クマが人里に出没してニュースになることが多くなりました。
クマが増えているからでしょうか?それとも自然が破壊されているからでしょうか?
このゲームはプレイヤー同士が協力しながら木を植えて森を育て,家を建てたり畑を耕したりして自分たちの街をつくっていきます。当然森が増えればクマの数も増えて人里に出没しますし,対策が不十分であれば被害が発生します。
クマと共存するためにはどのような社会にすればよいのか?
このゲームはこのような答えが一つに決まらない課題に対する解決策を模索するツールとして役立つでしょう。
|松本朱実様
(社会構想大学院大学 先端教育研究所 特任教授)
「ニホンツキノワグマってどんなクマ?」。盛岡市動物公園ZOOMOのサマースクールで、小中学生と対話的に身近な野生動物(ニホンツキノワグマ)と自分との関わりを考え合うプログラムをおこないました。私は環境教育としてのプログラムデザインと評価のお手伝いをさせていただきました。
これまで、盛岡市動物公園ZOOMOでは岩手県に生息する代表的な哺乳類であり、地元の子どもたちもクマに関わる情報や経験を得ていることから、ニホンツキノワグマをテーマにした教育プログラムを多く実践してきました。このような環境教育の実績やノウハウを、今後はさらに多くの人々に、また、動物園以外のあらゆる教育場面で広めたいと開発を試みているのが、教材「シリアスゲーム」です。
この教材の意義を、教育学を専攻する立場から3点述べます。
1点目は、「社会課題の解決」を目的としていることです。鳥獣害被害について、多角的に課題をとらえ、多様な立場を理解し、自分自身がどう参画、行動するかを自分ごととして考えることをねらいとしています。
2点目は「汎用性」です。誰でもどこでも利用できる、そして、使う人の状況に応じてこの教材をどう組み入れるかなどをアレンジできることです。
そして3点目は、学校、企業、NPO、地域などとの「協働」による開発であるということです。SDGs達成に向けた環境教育で重視されているのが、この「協働」です。
盛岡市動物公園ZOOMOの理念「One World One Health」に即して、豊かな資源を活用したこの教材開発は、国内の動物園教育の先駆的な取り組みになると考えます。持続可能性に向けての動きをつくる可能性をもつこの事業を応援します。
|松木崇晃様
(シリアスボードゲームクリエイター(Pine Tree))
「地域に根ざす動物園として、クマと人が共生できる街・社会作りに貢献したい!」そんな熱い思いを持った人たち。それが、盛岡市動物公園ZOOMOのメンバーです。
ボードゲーム作りは、体力・気力共に、想像以上の負担がかかります。途中でギブアップしてしまう方も珍しくはありません。しかし、盛岡市動物公園ZOOMOのメンバーは一味違いました。半年にも及ぶ、こちらからの厳しい要望をものともせず、チーム一丸となっていくつもの困難を乗り越えてきました。そのエネルギー・実行力は、圧倒的です。
私は、彼らであれば、このプロジェクトを見事にやり遂げ、「クマと人が共生する未来」を見せてくれると確信しています。皆さんも、彼らの情熱を一緒に後押ししてみませんか?
|寺田悠希様
(シリアスボードゲームクリエイター(Pine Tree))
ゲーム制作に携わることになった当初に盛岡市動物公園ZOOMOのメンバーにうかがった「One World One Health」という考え方。その一例として、クマと人との共生・つながりを多くの人に考えてもらうためのきっかけづくり、それが今回制作しているボードゲームです。
抽象的な関係性をゲームとして可視化することは大変な作業です。専門家だからこそ、具体的な問題に気をとられゲームが完成しないということも多々あります。しかしながら、盛岡市動物公園ZOOMOのメンバーは試行錯誤を繰り返しながら、自分たちの伝えたい想いを具現化するために努力を重ねてきました。
私は毎度毎度打ち合わせをしていく中で、盛岡市動物公園ZOOMOのメンバーそれぞれの想いの強さに圧倒されてきました。その想いができるだけ多くの方に届くよう、皆さまからの一押しをお願いします!
ご留意事項
▽ご支援の前に、利用規約(https://legal.readyfor.jp/guidelines/others/terms_of_service/)を必ずご一読ください。
▽ご支援完了後のお届け先の変更はできません、お間違いのないようご注意ください。
▽本プロジェクトのギフトのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、こちらのページの「支援契約」にある「●命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。
▽ご支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合がございます。あらかじめご承知おきください。
▽ご支援に関するご質問は、こちらをご覧ください。
▽本プロジェクトの「盛岡市動物公園ZOOMOメンバーからのメッセージ」および「応援メッセージのご紹介」欄にて掲載している写真とメッセージ文章については、すべて被写体の皆様により頂戴し掲載許諾を取得済みです。
- プロジェクト実行責任者:
- 盛岡市動物公園ZOOMO 園長 辻本恒徳 (株式会社もりおかパークマネジメント)
- プロジェクト実施完了日:
- 2023年9月30日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
シリアスゲーム100個の開発・製造費用
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プロフィール
平成元年の開園以来、動物公園の獣医師として多くの動物たちを見てきました。動物と人と自然環境の健康は相互に関係しひとつであるという考え方「One World-One Health」を理念に掲げ、動物の福祉に配慮した飼育管理と保全教育に取り組んでいます。 豊かな自然環境が残り、多くの野生動植物が生息する岩手県だからこそ、動物や環境のことを伝える保全教育に積極的に取り組むことは大きな意義があると考え、動物園を通じて環境保全について自ら考え、行動できる人を増やすことを目指しています。
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リターン
5,000円+システム利用料
【大好評につき追加!】5千円|ツキノワグマの放飼場に苗木を植えます!
大好評につき、植樹のリターンを追加させていただきました!
いただいたご支援の多くを、ツキノワグマ放飼場への植樹に充てさせていただきます。
・ツキノワグマの放飼場に植樹
※最終的にあつまったご支援総額に応じて、植樹する苗木の種類及び数を決定します。
※いただいたご支援をもとに、当園で植樹を行う内容となります。植樹体験等は実施致しませんので予めご了承くださいませ。
- - - こちらもお届け - - -
・お礼のメール
・活動報告レポート
- 申込数
- 50
- 在庫数
- 完売
- 発送完了予定月
- 2023年10月
8,000円+システム利用料
8千円|田舎laboさんとのコラボグッズ・ランチトートバッグ
田舎labo×盛岡市動物公園ZOOMOのコラボデザイングッズです。ZOOMOで飼育されている「姫」と「リオ」がモチーフになっており、ZOOMOがある岩山地域の名前が添えられています。
・田舎laboさんとのコラボランチトートバッグ
- - - こちらもお届け - - -
・お礼のメール
・活動報告レポート
・ゲームの取扱説明書にお名前を掲載 ※希望者のみ
- 申込数
- 31
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年10月
5,000円+システム利用料
【大好評につき追加!】5千円|ツキノワグマの放飼場に苗木を植えます!
大好評につき、植樹のリターンを追加させていただきました!
いただいたご支援の多くを、ツキノワグマ放飼場への植樹に充てさせていただきます。
・ツキノワグマの放飼場に植樹
※最終的にあつまったご支援総額に応じて、植樹する苗木の種類及び数を決定します。
※いただいたご支援をもとに、当園で植樹を行う内容となります。植樹体験等は実施致しませんので予めご了承くださいませ。
- - - こちらもお届け - - -
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- 2023年10月
8,000円+システム利用料
8千円|田舎laboさんとのコラボグッズ・ランチトートバッグ
田舎labo×盛岡市動物公園ZOOMOのコラボデザイングッズです。ZOOMOで飼育されている「姫」と「リオ」がモチーフになっており、ZOOMOがある岩山地域の名前が添えられています。
・田舎laboさんとのコラボランチトートバッグ
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・活動報告レポート
・ゲームの取扱説明書にお名前を掲載 ※希望者のみ
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- 発送完了予定月
- 2023年10月
プロフィール
平成元年の開園以来、動物公園の獣医師として多くの動物たちを見てきました。動物と人と自然環境の健康は相互に関係しひとつであるという考え方「One World-One Health」を理念に掲げ、動物の福祉に配慮した飼育管理と保全教育に取り組んでいます。 豊かな自然環境が残り、多くの野生動植物が生息する岩手県だからこそ、動物や環境のことを伝える保全教育に積極的に取り組むことは大きな意義があると考え、動物園を通じて環境保全について自ら考え、行動できる人を増やすことを目指しています。