支援総額
目標金額 500,000円
- 支援者
- 125人
- 募集終了日
- 2018年1月17日
ペット産業社会的責任(CSR)白書 「はじめに」のご紹介
ペット産業が変わっていくために、必要とされるのは情報です。ペット産業内部の方も、産業を変えていかなければならないという、意識を強く持っています。それを後押ししていくためには、多くの人が、ペット産業に対して、建設的な対話、建設的な提言の姿勢を持つことが必要です。本書は、その視点を提供することを一つの狙いとして、執筆しています。
本書の内容や狙いを表したものとして、「はじめに」にまとめておりますので、その内容をご紹介します。
以下、ペット産業社会的責任(CSR)白書より抜粋
はじめに
近年、数多くの自治体が「殺処分ゼロ」を達成し、「殺処分ゼロ」運動が盛り上がりを見せている。「殺処分ゼロ」は、動物愛護団体をはじめ、犬猫の問題に関わる人々にとって、長年の目標であり、その達成は、非常に意義深いものである。
一方で、「殺処分ゼロ」を達成したから課題が解決されるわけではない。目指すべき社会像は、飼育者・非飼育者・動物、三者の福祉に配慮された、人と動物が共生する地域社会を実現することであり、殺処分をしないことはその一部であると私は考えている。これまでは、殺処分と言う緊急的な課題への対応が中心であったが、「殺処分ゼロ」が達成されつつある今、より広い視野に立ち、課題に向き合っていかなければならない。
殺処分に直接繋がらない多くの課題は、改善の傾向にあるものの未解決のままである。野良猫野良犬の過剰繁殖はまだまだ収束しておらず、殺処分数の数倍、地域によっては数十倍のロードキルが発生しているとみられる。犬の攻撃行動による咬傷事故は、報告されているだけでも毎年4000件を超え、家族への攻撃行動等の問題行動の相談は数えきれない。超高齢化に伴い、高齢の飼育者が入院や病気により飼えなくなる事態は発生し続け、保健所・動物愛護センターへの収容の3割を超える。そして、ブリーダーや引き取り屋による劣悪な飼育環境の問題、ペットショップでの展示方法の問題、繁殖引退犬の処遇の問題、ペットショップによる飼い主教育の問題など、ペット産業に関する課題も依然として横たわっている。これらの課題解決に多大な影響力と、重大な責任を持つ主体、それがペット産業(ペット関連企業)である。
本書のテーマは、ペット産業、とりわけ生体販売に関連した企業の社会的責任である。企業の社会的責任(Corporate Social Responsibility)はCSRと略され、あらゆる分野の企業経営に必要不可欠な概念として定着している。一方、ペット産業、特に生体販売の分野では、まだまだCSRという概念が浸透し、経営に統合される段階に至っているとは言い難い。一般社会の認識としても、SNSやニュースサイトには、ペットショップやブリーダーに向けられた非難や、それらの業者の廃業を望む声にあふれているが、それらの課題がペット産業のCSRという文脈の中で論じられることはほとんどない。
本書の目的は、ペット産業のCSRという概念を普及し、企業による健全な自浄作用を促進することにより、ペット産業の課題を解決し、人と動物が共生する地域社会を実現することである。本書を届けたい相手は、第一にペット関連企業(ペットショップ・ブリーダー・トリミングサロン・動物病院・トレーニングスクール他)の経営者・従事者、第二にペットショップがテナントで入る大手小売業(ショッピングモール・ホームセンター)の経営者・CSR担当者・ペット事業担当者である。そして、CSRの推進は、企業の努力だけでなく、社会からの、監視の目も必要不可欠である。届けたい相手の第三に動物愛護/動物福祉の活動に携わるNPO/NGOや学者等の専門家、第四に消費者である飼い主を挙げたい。これらの人々がペット産業のCSRという概念を理解する上で、本書が役に立てるのであれば幸いである。
リターン
5,000円
ペット産業CSR白書
発行する、ペット産業CSR白書を、誰よりも早くお送りいたします。
●ペット産業CSR白書 1冊
- 支援者
- 95人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年2月
10,000円
ペット産業CSR白書+賛助会員入会
発行する、ペット産業CSR白書を、誰よりも早くお送りします。さらに、人と動物の共生センターの賛助会員としてご登録させていただき、年2回の会報誌の送付+その他イベント等のお知らせをお送りさせていただきます。
●ペット産業CSR白書 1冊
●人と動物の共生センター賛助会員
(2017年2月入会扱い)
- 支援者
- 28人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年2月
30,000円
CSRに関する個別相談
奥田順之がペット関連企業のCSRをはじめ、動物行動学や動物福祉に関する個別相談・レクチャーに応じます。90分ご自由にお使いください
●ペット産業CSR白書 1冊
●個別相談の権利 1回
※1回の個別相談は90分が目安
※交通費別途
- 支援者
- 1人
- 在庫数
- 4
- 発送完了予定月
- 2018年2月
50,000円
ペット産業CSR白書を読む会 講師派遣
ペット産業CSR白書を読む会の講師(奥田順之)を派遣させていただきます。
●ペット産業CSR白書 1冊
●ペット産業CSR白書を読む会の講師派遣の権利 1回
※1回2時間を目安に実施
※交通費別途
- 支援者
- 2人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年2月
100,000円
講演会等の講師派遣
ペット産業CSR白書を読む会に限らず、講演会・セミナー・社内研修などの講師として奥田順之を派遣いたします。
動物行動学、ペット産業のCSR、高齢者とペットの共生、ソーシャルビジネスと社会的インパクト評価の実践等の分野で講演実績があります。
●ペット産業CSR白書 1冊
●講演会等の講師派遣の権利 1回
※1回の講演時間は、4時間以内が目安
※交通費別途
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年2月
300,000円
研修講師派遣
ペット産業のCSR、余剰動物問題、動物行動学、動物福祉学に関する、研修を提供致します。
4時間×4日で、人と動物の共生に関する実践的な情報を提供します
●ペット産業CSR白書 1冊
●研修講師派遣の権利 4時間×4日分
※交通費別途
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 3
- 発送完了予定月
- 2018年2月