私は50年前9才の時に右足膝下から切断しました。

 

当時、義足で運動をするという発想がなく運動をしない人生を送ってきましたが、50才の時にスポーツ義足と出会い、現在は市民マラソンランナーです。走れるようになると今まであきらめていた事にも挑戦したくなってきます。サーフィンもその一つでした。 ただ、義足ユーザーにとって「海」というのはハードルが高く、半ばあきらめていました。


走れるようになったときもそうですが、私達障がい者にとって迷っている時や不安な時に背中を押してくれる方の存在というのは大きく、私にとってサーフクラシックの中谷さんもそんな存在です。


インスタグラムを通じてサーフクラシックの事を知り、あっという間に中谷さんと知り合う事になりました。 特に電話ではいつも長電話で熱く語られる中谷さんのお話から、色んな障害の方を海に入れて来られた事がよくわかりました。障がい者の事をよく理解されていて、義足の事もよくご存知である事に驚きました。障がい者が出来る事と出来ない事をこれほど理解されているのは数々の障がい者の方と接して来られたご経験からだと思います。おそらく中谷さんは日本一いや世界一、障がい者を海に入れてこられた方ではないでしょうか?


お話している内に「お会いしてジョギングでもしながらお話ししましょう!」という事になり、あれよあれよという間に「どうせなら海に入っちゃいましょう!」という事になりました。私が所属しているブレンジャーズという切断者ランニングチームのメンバー達にも声をかけると、もうみんなワクワクドキドキです。


中谷さんと知り合って一ヶ月で、まさか本当にサーフィンできる事になるとは思ってもいませんでした。ブレンジャーズの活動としても走る事だけでなくいろんな事に挑戦しようという事で中谷さんとのつながりができました。 中谷さんは、参加予定の腕の切断者、大腿切断者の為に片腕や一本足でのテイクオフを実際にデモンストレーションした動画も投稿してくれました。この障害ならこうやってここまでできる、という事を事前に見せてくれて不安を解消してくれました。


そして当日、それまで電話やメールのやり取りをしてきて初めてお会いしたとは思えない中谷さんとやっとお会いする事ができました。 一人一人の障害の状況から丁寧に指導をされて、一人ずつ海へ入りました。それからはもう夢のような時間でした。もちろん最初は何度も海に投げ出されましたが、ボードに立てた瞬間の爽快感と自分にもできた!という達成感、ワクワクドキドキ感はご想像いただけると思います!片腕の方も片腕でうまく立つことができ、大腿切断の方も難易度は高いですが何度もトライして一本足で、脊髄損傷の方もボードに中谷さんも一緒に乗って、この時参加した障がい者全員が笑顔で最高の一日を過ごせました。


障がい者にとって、海でサーフボードに乗れたという経験は言葉で言い表せないくらいの自信につながります。元気になれます。中谷さんの素晴らしいところは、障がい者に対してまるで腫れ物に触るような接し方ではなく、出来る事は最大限やらせる事です。これは障がい者を理解できていないと出来ない事です。そして、この日も中谷さんのお仲間のサーファーご一家が我々をサポートして下さいました。中谷さんの活動に賛同し我々障がい者をサポートして下さる方も増えつつあるとの事。 このような多くの方のサポートによってどうかこのサーフクラシックの中谷さんのこの活動が今後も続けられる事を、多くの障がい者が笑顔になれる事を願っています!


中谷さんは今年、これまでされてきた活動をさらに次のステージへステップアップされるため、NPO法人設立へ向けてクラウドファンディングでみなさんのご支援を呼びかけています。中谷さん頑張って下さい。ブレンジャーズも応援しています!そして多くの皆さんのご支援をどうぞよろしくお願いします!

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