世界初、レーザ視覚支援機器を盲学校に届けたい！

レーザ網膜投影の秘密 その２

  昨日ご説明したレーザ網膜投影の秘密 その１は、まとめると、

「レーザ網膜投影によってデジタル映像を網膜投影すると、ピンホール効果によって網膜にいつでもピントが合って、近視でも、遠視でも、乱視でも常に鮮明な画像がみえる」でした。指を丸めて、出来た穴を通して月をみると、きれいに見えますよね。それと同じ原理です。

レーザ網膜投影の秘密 その２は「人間の眼は網膜の中心（医学用語で中心窩といいます）付近にしかピントを合わせられないけど、レーザ網膜投影では、我々の眼ではぼけている網膜の周辺部分にもピントが合う」です。

図１は人間の目を模した疑似眼球という測定装置で、普通の見え方とレーザ網膜投影の見え方を測定して比較した結果です。普通にみるときは、真ん中付近だけしか明るくはっきりとは見えないけれども、レーザ網膜投影では全面明るく、端までくっきり見えるのです。

「おお、そういうことだったのかあ！！！」と私は本当に驚きました。

With My Eyesプロジェクトと今回のクラウドファンディングで使っていただくRETISSA SUPER CAPTUREは、網膜面積のほぼ半分という広い範囲に、デジタルカメラの撮影画像を描く装置です。その効果は劇的です：

1. 画面全体を一度に把握できるため、フレーム内周辺の余計なものの映り込みを一度に把握して、最適なフレーミングをすることが可能です（プロカメラマンの感想です）。

2. 老眼や近視等、使用者自身の眼のピント調整機能の影響を受けずに撮影できます。

３．デジタルカメラの高倍率光学ズームを併用することによって、前眼部疾患だけではなく、網膜症当事者の方の見え方が向上しました（With My Eyesをご覧ください：

With My Eyes short vesion)

RETISSA SUPER CAPTUREは、子供たちに新しい自由な体験とワクワク感を与えることができる、と期待しています。