口腔内ポリープの再発を繰り返す保護猫の治療費にご協力をお願いします

口腔内ポリープの再発を繰り返す保護猫の治療費にご協力をお願いします

支援総額

240,000

目標金額 140,000円

支援者
61人
募集終了日
2022年2月28日

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2022年01月29日 14:27

TNRの失敗談

今回は私が過去のTNRで失敗した経験を書いてみたいと思います。


今までいろいろな失敗をしていますが、このことは私にとって忘れられない経験となりました。

 

まず、私たちがTNRする際の優先事項として、メス猫からTNRすることを心がけています。


予算や時間の関係で私たちがTNRできる猫の数には限りがあるためで、オス猫よりメス猫をTNRする方が猫の繁殖を防ぐには効率的だからです。


なので、私たちがお世話している地域に新しく野良猫がやってきた際には、オス・メスを見分けることが重要になります。

 

そんなある日、私が野良猫のお世話をしている地域に黒白の猫がやってきました。


小柄で人懐こく愛嬌のある子で、手には特徴的な水玉模様がありました。

 

そこで、私はこの子を「水玉(みずたま)」と名づけて面倒を見ることにしました。


ご飯を上げるようになってからしばらくすると触れるようになったので、水玉のお尻付近を調べてみると、オス特有のタマがあるのが見えました。

流れてきた当時の水玉。毎日のようにお世話することに。

 

当時は他の地域のTNR活動を手伝っていて忙しく、オス猫のTNRは後回しになりがちでした。


水玉もオス猫なら後回しということで、しばらく様子を見てからTNRすることにしたのです。

 

その頃の水玉は小柄な身体ながら食欲旺盛で、底なしと思えるほどご飯を食べていました。


1日にウェットフードを4~5袋食べることもあり、食べすぎで吐いてしまわないか心配になるほどでした。

 

そんな状況が続いたある日のこと、家のベランダで洗濯物を干している時に、何となく猫の姿が目に入った気がしました。


気になってベランダから下を覗き込んでみると、草むらの中で固まりながら昼寝している子猫たちがいたのです。


カメラの望遠レンズで拡大しながら数を数えてみると、どうやら子猫は4匹いるようでした。


家の近くに子猫が4匹もいることにショックを受けて辺りを見回すと、子猫の近くでくつろぐ水玉の姿が目に入りました。

 

つまり、水玉がオス猫だというのは完全に私の勘違いで、実際の性別はメスだったのです。


水玉が異様なほど食欲があった理由も、出産や授乳のためだったと考えれば合点がいきます。

子猫4匹と水玉。本当はメスだった水玉は4匹の子猫を子育てしていた。

 

問題は私が水玉を日ごろお世話していたにも関わらず、妊娠している気配を感じ取れなかったことです。


水玉は小柄な身体つきですので、妊娠してお腹が膨らめばすぐに分かるはずです。


それなのに水玉の妊娠に気づけなかったのは、完全に私のミスでした。

 

そもそも、水玉を持ち上げてタマがあるように見間違えてしまったのも、大きな失敗でした。


もっときちんと水玉のお尻を調べておけば、子猫が産まれる前に水玉を不妊手術できたはずです。


こうした私のミスがいくつも重なってしまい、水玉が4匹の子猫を出産して育てる羽目になってしまったのですから、水玉には申し訳ない気持ちしかありませんでした。

 

しかし、このまま子猫たちを放っておくわけにはいきません。


きちんと子猫たちの命を繋ぐために保護することで、水玉に対するせめてもの罪滅ぼしになるはずです。


そう思い立った私はさっそく捕獲機を用意して、水玉の子猫たちを保護しに出かけました。

 

幸いにも水玉と子猫たちは家の近くを寝床にしていたため、捕獲はそれほど難しいことではありませんでした。

 

しかし、無事に3匹まで子猫を保護したところで、私に迷いが生じてしまいました。

 

猫は子育てが終わると発情期が早まる習性があるため、4匹全ての子猫を保護するのは良い選択肢だと思えなかったからです。


つまり、子猫がいなくなった水玉の発情期が早まってしまったら、再び妊娠してしまう危険性があるのです。

保護した3匹の子猫。月齢3~4ヵ月ほどだった。

 

そこで、私は1匹だけ子猫を残して、水玉が発情期を迎えるのを防ぐことにしました。


その後、先に水玉のTNRを済ませてから残した子猫を保護すれば、子猫の保護も水玉のTNRも万事上手くまとまるはずです。

 

ただし、この計画を実現させるためには、時間の余裕がほとんどありませんでした。


当時の私の家には保護猫2匹と他の場所で保護した子猫1匹がおり、水玉の子猫3匹を加えると合計6匹の大所帯でした。


この6匹の面倒を見ながら水玉のTNRや残りの子猫の保護をするのは、私ひとりの力ではとても実行できません。

 

そのため、友人に協力してもらって、水玉の子猫3匹は保護猫シェルターを通じて里親さんを探すことになりました。


運良く保護猫シェルターには空きがあったため、1週間ほどで水玉の子猫たちを受け入れてもらうことになり、新しい里親さんも無事に見つけることができました。

 

子猫たちの譲渡が終わった私は、さっそく水玉の捕獲に取り掛かりました。


この頃の水玉はだいぶ人馴れしていたので、あっさり捕獲することができました。

 

その後は水玉の手術とリリースを無事に済ませ、ひとつの山場を無事に乗り切ることとなりました。

捕獲した水玉。TNRを済ませたので発情を迎える不安は無くなった。

 

しかし、ひとつだけ大きな問題が残ってしまいました。


水玉の発情期を遅らせるために捕獲を見送っていた残り1匹の子猫が、姿を消してしまったのです。


捕獲を見送ったのは私の一存ですから、もし子猫が命を落としてしまったら悔やんでも悔やみきれません。


私は必死になって子猫を探しましたが、それから姿を現すことはありませんでした。

 

その後、子猫のことを諦めかけた半年後のことです。


ご飯を食べにきた水玉の近くに、もう1匹別の猫が来ているのが見えました。


また新しい猫が流れてきたのかと思って良く眺めてみると、その猫は半年前に捕獲を見送った子猫だったのです。

 

半年前の子猫のころと変わらない黒白柄と模様の位置で、水玉と一緒にご飯を食べにきたことを考えても、あの時の子猫で間違いありません。


身体は半年前と比べて大きく育っていたので、姿を消していた半年間もそれほどご飯に不自由なく生活できていたようでした。

水玉と一緒に現れた子猫。見かけたのは半年ぶりだった。

 

1匹だけ保護せずに残った子猫の無事が確認できたのは本当に良かったのですが、このまま野良猫として暮らさせるのはあまりにも不憫です。


他の3匹が家猫として幸せに暮らしているのに、私の一存で外の世界に残された1匹だけが辛い野良生活を送り続けるのは不公平に思えたからです。

 

そこで、再度保護猫シェルターに相談してみると、残った1匹の子猫も受け入れたうえで里親さん探しをしてくれると言ってくれました。


さらに、子猫たちのママである水玉も一緒に受け入れてくれると申し出てくたのです。


しかし、この話を聞いて嬉しく思うと同時に、私は少し複雑な気持ちになりました。

 

この頃の水玉は、毎日お世話している私にとても良く懐いていました。


生まれつきの性格で人と触れ合うのが好きなのか、ご飯を食べ終わった後は私にスキンシップを要求してくるほどでした。


そんな水玉と関わっている時間は私にとっても癒しのひと時であり、水玉が保護猫シェルターへ行ってしまうのは寂しく感じられたのです。

 

しかし、どんなに私が一生懸命お世話したとしても、水玉にとって野良猫生活は心身ともに厳しく、少なからずダメージを負っているはずです。


しかもそのころはちょうど真冬の寒い時季で、水玉は毎日手足を冷たく凍らせながらアスファルトの上で私を待っていました。


そんな水玉に私ができるのは、毎日温めたウェットフードをあげることくらいで、恒久的に水玉を幸せにすることは難しかったのです。

TNR後の水玉。寒い中でも毎日私が来るのを待っていた。

 

本当なら私が水玉を保護できれば良かったのですが、その当時は保護猫が3匹いたため水玉を受け入れる余裕がありませんでした。


さらに、私の家では様々な保護猫が出入りする状況が続いていたため、水玉を保護したとしても精一杯の愛情を与えてあげられるか自信が無かったのもあります。

 

このような中途半端な状態を続けるくらいなら、保護猫シェルターへ受け入れてもらった方が水玉にとって遥かに幸せなはずです。


私にとって水玉と別れるのは本当に寂しいことですが、水玉の幸せを願うなら保護猫シェルターへ送り出すのが最適だと自分に言い聞かせました。

 

決心した私は水玉と子猫の捕獲に取り掛かりました。


子猫の捕獲は少し手間取りましたが、水玉と一緒に無事に捕獲することができました。

捕獲した子猫。水玉に良く似た柄をしていた。

 

私の家に空きのケージが1つしかなかったので、保護猫シェルターへ出発するまでの1週間は、水玉と子猫の2人で一緒に暮らしてもらうことにしました。


少し狭そうで心配したのですが、母子二人水入らずなのはそれほど悪いものではなかったのか、1週間ほどを仲良く過ごしてくれました。

ケージで過ごす水玉と子猫。1週間ほどの家猫生活だった。

 

そして、水玉と子猫とお別れの日がやってきました。


私と水玉は1年ほどの付き合いでしたが、ほとんど毎日お世話していたので、別れの時は込み上げてくるものがありました。

 

しかし、もう水玉は辛い野良猫生活を送る必要はなくなります。


水玉にとっては祝うべき新たな門出なのですから、前向きな気持ちで送り出してあげるべきです。


私は水玉を最後に抱きかかえて、元気で幸せな毎日を過ごしてくれるように、良く言い聞かせてからお別れしました。

水玉と過ごす最後の夜。私との約束を守り幸せな家猫になった。

 

それから半年が経ち、水玉は保護猫シェルターから新たな里親さんのところへ旅立っていきました。


優しいご夫婦の家へ迎えてもらったそうで、毎日元気に過ごしているそうです。


もう水玉に会うことができないのは寂しい限りですが、水玉が幸せな家猫になれたのは本当に良かったと思います。

 

現在ご支援をお願いしているこてつの治療費ですが、もし目標額が達成できればこれからの保護活動へ活かすことができます。


水玉のように幸せな家猫生活を迎えられる野良猫を1匹でも多く増やすために、今後も保護猫活動を続けていきたいので、ご支援をお願い致します。


 

リターン

500


感謝のメール【リターンがご不要な方向け】

感謝のメール【リターンがご不要な方向け】

我が家の可愛い保護猫画像を添えた感謝のメールをお送りします。

支援者
25人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年3月

1,000


感謝のメール&オリジナル保護猫動画

感謝のメール&オリジナル保護猫動画

我が家の可愛い保護猫画像を添えた感謝のメールをお送りします。
今までに保護してきた保護猫のオリジナル動画をお送りします。

支援者
24人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年3月

5,000


感謝のメール&オリジナル保護猫カレンダー

感謝のメール&オリジナル保護猫カレンダー

我が家の可愛い保護猫の写真を添えた感謝のメールをお送りします。
今までに保護してきた猫たちの画像を用いたオリジナルカレンダーをお送りします。

支援者
6人
在庫数
13
発送完了予定月
2022年3月

10,000


感謝のメール&オリジナル保護猫カレンダー&オリジナル保護猫ポストカード

感謝のメール&オリジナル保護猫カレンダー&オリジナル保護猫ポストカード

我が家の可愛い保護猫の写真を添えた感謝のメールをお送りします。
今までに保護してきた猫たちの画像を用いたオリジナルカレンダーをお送りします。
保護猫の画像を用いたオリジナルポストカードをお送りします。

支援者
6人
在庫数
完売
発送完了予定月
2022年3月

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