口腔内ポリープの再発を繰り返す保護猫の治療費にご協力をお願いします

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支援総額

240,000

目標金額 140,000円

支援者
61人
募集終了日
2022年2月28日

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2022年02月24日 15:15

私の運命を変えた猫たちの話(その3)

 

トラちゃんとクロちゃんの去勢・不妊手術を終えた私は、今までよりも明るい気分で2匹と接することができました。

 

去勢・不妊手術を済ませたことで、野良猫にひっそりと餌づけをしている後ろめたさが解消されたためです。

 

私はこれまで以上にトラちゃんとクロちゃんを可愛がるようになりました。

 

天気が良い日は駐車場の車が来ない道を一緒にお散歩して、それからご飯やおやつをあげるのが日課となったのです。

 

夕暮れの中をトラちゃんとクロちゃんと一緒に歩きながら、ゆっくりとした時間を過ごすのは私にとってかけがえのない大切なひと時でした。

一緒にお散歩するクロちゃん。
手術後は私と遊ぶのが日課になった。

 

そして、トラちゃんとクロちゃんを去勢・不妊手術してくれた女性とは、手術後もコミュニケーションを深めることとなり、やがて友人と呼べる間柄になりました。

 

友人は保護猫活動について本当に何も知らなかった私へ色々と教えてくれただけではなく、物心両面で私の支えとなってくれたのです。

 

今に至るまで私が保護猫活動を続けていられるのは、友人の存在なくしてはあり得ません。

 

さらに、友人は私を正しい道へ導いてくれた恩人であり、かけがえのない仲間でもあります。

 

ひょっとすると、トラちゃんとクロちゃんが私と友人を引き合わせるために、縁を結んでくれたのかもしれません。

 

こう考えるほど、私にとって友人との出会いは大きなものでした。

 

一方、友人と約束した駐車場の去勢・不妊手術はハイペースで進んでいきました。

友人とTNRを進める日々。
次第に捕獲にも慣れてきた。

 

私はこの頃からTNRという概念を理解するようになり、保護猫活動の中で大きなウエイトを占めていることも知るようになります。

 

猫の捕獲が不慣れな私にとってTNRは苦戦の連続でしたが、非常に学ぶことが多かったと思います。

 

その後、2018年を迎えてからはTNRの現場を他に移すようになり、私と友人は多忙な日々を過ごすようになりました。

 

私は忙しい中でもトラちゃんとクロちゃんへ毎日お世話しに行き、2匹への愛情を一層と深めていきました。

 

こんな日々を過ごしているうちに、いつかトラちゃんとクロちゃんを家で保護したいという思いが強まってきたのです。

 

トラちゃんとクロちゃんは多くの人に可愛がられていましたが、やはり外で暮らすのは過酷ですし相応のリスクがあります。

 

そのため、安全で安心できる環境で2匹が暮らせるように、私が保護できるようになったらいいな、と考えるようになったのです。

人懐こいトラちゃん。
みんなに愛された駐車場のアイドルだった。

 

こうして2018年が平穏に過ぎていくなか、3月中旬ごろにトラちゃんが姿を消してしまいました。

 

トラちゃんは毎日欠かさずご飯を食べに来ていたので、1日でも姿を見せないのは本当に大事件です。

 

私は募る不安に耐え切れず、姿を消してから3日目に友人へ相談しました。

 

トラちゃんが毎日ご飯を食べに来るのは友人も良く知っていましたので、心配して一緒に探してくれることになりました。

 

私が一番心配していたのは、トラちゃんは誰にでも人懐こいので、連れ去られてしまったおそれがあることです。

 

特に虐待目的の人に連れ去られてしまったら、2度と会うことは叶わないでしょう。

 

そして私と友人が手分けしてトラちゃんを探し始めて30分ほど経ったころ、茂みの方を探していた友人が涙を流しながらトラちゃんを抱えてやってきました。

 

友人の様子を見ずともぐったりとしたトラちゃんの姿を見れば、どういう事態なのかは一目瞭然です。

 

私もトラちゃんの亡骸を前にして、涙が止まりませんでした。

 

友人によれば虐待や毒餌の痕跡は無いので、病気による自然死と思われるそうです。

 

正確な死因は分かりませんでしたが、トラちゃんが身体に不調を抱えていたことに全く気付かなかった自分が情けなく、そしてトラちゃんに申し訳なく思えました。

 

もし私がもっと注意深くトラちゃんを見てあげていれば、外で病死させるようなことは無かったと思ったからです。

 

今でもトラちゃんの病死を避けられなかったのは大きな後悔として胸に残っており、自分を責める気持ちが絶えることはありません。

 

だからこそ、現在の保護猫活動では病気やケガをしている外猫に敏感になり、トラちゃんのような猫を増やさないために頑張れているのだと思います。

 

唯一、不幸中の幸いとも言えたのは、トラちゃんの亡骸を回収できたことです。

 

もしトラちゃんの亡骸を発見できなければ、私と友人は延々とトラちゃんを探し続けていたでしょう。

 

つまり、トラちゃんが姿を消していても生きている可能性を否定できないわけですから、諦めきれずに探し続けることになってしまうのです。

 

そういう意味ではトラちゃんの亡骸を見つけられたことによって、トラちゃんの死を受け入れることへと繋がりました。

 

私と友人はトラちゃんを火葬し、一緒にお見送りすることにしました。

 

私にとって猫の火葬は初めてでしたが、亡くなったのがトラちゃんだったこともあり、とても寂しく哀しい場所だった記憶しかありません。

トラちゃんのお骨。
今では我が家の守り神に。

 

そしてトラちゃんのお骨は私の家へ安置することになり、私が望んだ形ではありませんでしたが、我が家の保護猫第1号となったのでした。
(続く)

 

★この話を最初から読む⇒私の運命を変えた猫たちの話(その1)

 

 

リターン

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支援者
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感謝のメール&オリジナル保護猫カレンダー&オリジナル保護猫ポストカード

感謝のメール&オリジナル保護猫カレンダー&オリジナル保護猫ポストカード

我が家の可愛い保護猫の写真を添えた感謝のメールをお送りします。
今までに保護してきた猫たちの画像を用いたオリジナルカレンダーをお送りします。
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在庫数
完売
発送完了予定月
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