2ヶ月間に及ぶクラウドファンディング期間も、残り4日になりました。

 

インタビュー  5回目は、高田先生のエボラ研究年表⑤、”エボラウイルスの細胞侵入を阻害する抗体が治療薬として有望であることを実証した”したことについて伺っていきます。

 

 

*高田先生エボラ年表*

 

①アメリカでエボラウイルスの研究を始め偽エボラウイルスを作った

②同時にエボラウイルスが細胞に侵入するメカニズムの研究を始めた

③日本に帰国後にエボラウイルスに対する抗体の研究を始めた

④コウモリなどのウイルス保有調査を開始した

⑤エボラウイルスの細胞侵入を阻害する抗体が治療薬として有望であることを実証した

⑥5種のエボラウイルスを全てに効く抗体を発見した

⑦抗体を使ってエボラの迅速診断キットを開発した

⑧抗体と同じ効果を示す化合物を発見し、治療薬開発へ

 

 

文章:READYFOR株式会社プロジェクト担当 田中


 

”抗体を投与すれば致死的感染を防ぐことができる”この実証が、エボラ治療薬開発の一歩前進へ

 

ーエボラウイルスの細胞侵入を阻害する抗体が治療薬として有望であることは、どのように実証したのでしょうか。

 

前回、モノクローナル抗体のお話をしましたが、その時に得られた抗体を使いました。

 

最初はマウスやモルモットを使って、抗体を投与することによってエボラウイルスの致死的感染を防げるということを実証していきました。ここまでは、他の研究グループも達成していたのですが、私たちが持っている抗体でも同じ効果が得られるかどうか確かめることができました。

 

その後、よりヒトに近いモデルであるサルを使った実験を計画しました。サルを用いた実験では、治療効果の証明を出来た研究グループはまだありませんでしたので、それにチャレンジしたのです。使っていた抗体はマウスの抗体なので、そのままでは人には使えません。

 

そこで、遺伝子組換え技術を使って、人の抗体に変えてからサルの実験を行いました。その結果、2種類の抗体を混合したカクテルを投与すると、治療効果が認められることが分かったのです。

 

 

ー治療薬として有望であることが見えてきた段階で、「飲み薬」の開発を視野にいれていたのでしょうか?

 

抗体は蛋白質の一種ですので、飲み薬にはなりません。飲んでも胃や腸で消化されてしまうからです。また、消化されないようにカプセルに入れたとしても、抗体のように大きい分子は腸から吸収されないからです。

 

抗体医薬は通常は点滴で投与することになります。なので、その時には、飲み薬の開発は考えていませんでした。それでも、抗体を投与すれば致死的感染を防ぐことができるという事を実証できたのは、エボラの治療法開発において大きな出来事でした。

 

同じころに他の複数の研究グループからも(使っていた抗体は違いますが)抗体投与の有効性が証明されていきました。飲み薬は、意識のある患者には投与できますが、意識のない患者には使えないとう弱点もあります。点滴薬でも十分に有用性が期待できたわけです。

 

ーページ内で、点滴や注射による投与が必要な「治療用抗体医薬」があるとおっしゃっていたのはこのことだったのですね。抗体が見つかり一歩前進してから、コストが高く保存が難しい「治療用抗体医薬」ではない、飲み薬開発にむけてどのような過程があったのか、次回以降、引き続き聞いていきたいと思います。

 

 


 

ーお知らせー

 

ここまで応援してくださっている皆様、

ありがとうございます。

 

プロジェクトの終了まで、残り4日になりました。

 

創薬には、まだまだ多くの時間と資金が必要です。

 

この機会にエボラについての理解を深めたい、

研究を後押ししていただきたいと、

ラストスパート記念のリターンを追加しました。

 

 

エボラウイルスについて関心を寄せていただけましたら、

ぜひこの機会に本を手にとって応援いただけますと幸いです。

 

残り4日、最後まで応援お願い致します。

 

 

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