【本日23時〆】エボラ出血熱が治る病気になるよう研究を続けます

皆さん、これまで本当に心強いご協力をありがとうござます。

2月1日から始まったプロジェクトも、いよいよ本日が最終日になります。

最後になってしまいましたが、今日は研究内容の話ではなく、少しこれまでの経緯や思いを書いてみたいと思います。

 

20年以上、エボラウイルスの研究を続けていますが、その基礎研究の中から、最近ようやくエボラ出血熱の治療に使えるかもしれない抗体や化合物が見つかってきました。研究が実を結び、治療薬をこの手で開発できるかもしれないと希望を抱きました。

 

2013-2016年の西アフリカで起きたエボラ出血熱の未曽有の大流行以降、治療薬のシーズを探索する基礎研究段階では国や財団から支援を受け、研究が加速され、新しい抗体や化合物の発見につながりました。しかし、現実は思った以上に厳しく、その先の実用化(創薬)を目指す段階の話になると、研究資金を得るのがとても難しくなってしまいました。これは今後も変わらないと思います。

 

こうしている間にも、アフリカでエボラ出血熱が発生しています。現在コンゴ民主共和国で発生している流行は史上2番目に大きいものとなってしまいました。感染者は1000人を超え、そのうち約6割の方が亡くなっています。また、エボラはアフリカだけの話ではなく、航空機等による人の移動が活発になった今、ウイルスがアフリカに留まらず世界中に拡散する可能性はいつでもあると思います。

 

このような状況の中、国から補助を受けている基礎研究のための資金は、アメリカで行う感染実験やメカニズム解析等の研究を行うためのものであり、今回の化合物の非臨床試験を全て賄うには不足していました。しかし、安全で安価なエボラの薬を開発できる可能性があるのであれば、まずは最小限の規模だけでも薬物動態試験を実施することで非臨床試験の一部が完了すれば一歩前進できると判断し、このクラウドファンディングプロジェクトを始めました。

 

どのくらいの支援が得られるか全く予想がつかない手探り状態でしたので、1400名を超える、こんなにも多くの方が応援してくださるとは夢にも思いませんでした。1つ1つのあたたかい応援コメントも全て目を通させていただいております。

 

 

皆様が苦労して働かれた、大切なお金を託してくださっていること、

「ご支援=応援」かも知れませんが、「ご支援=責任」だと強く感じています。

いただいたお金に責任をもち、大切に使用させていただきます。

 

ページや新着情報でもお伝えしている通り、薬の完成には数年〜数十年の時間を要します。どのくらいで完成できるかというところは、現時点でお伝えするのも難しい状態です。

 

 

今回いただいたご支援によって、投与量を変えたり、投与経路(経口あるいは静脈内というように)を変えたり、様々な条件で非臨床試験を行う事が可能になるので、より詳細なデータを得る事ができそうです。この非臨床試験のデータが充分に検討されていたものである事が、実際に薬を製造してくれる企業を探していくために有利になるはずです。

 

今回の薬物動態試験の結果によっては、薬の改良がもっと必要だと判断されるかもしれません。その場合には、改良した化合物を新たにデザインし、合成するところから始めることになります。さらに、現在新たに探索中の別の候補化合物もあります。その中から新規の良い化合物が見つかったら、それも同じように非臨床試験の経費が必要になってきます。今回どんな結果が出たとしても、研究者として最後まで諦めずに、将来のための知見と成果を積み上げていきたい思います。

 

プロジェクトは本日の23時で終了いたしますが、エボラ出血熱の治療薬開発、そして実用化にはまだまだ長い道のりが待っていると思います。いつか、エボラ出血熱が「治る病気」になるよう引き続き研究を続けていきます。

 

この度のご支援、誠にありがとうございました。

本日の23時まで、最後まで発信を続けて参ります。残り数時間、最後まで見守っていただけますと幸いです。

 

2019.3.29 高田礼人

 

 

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