浅海底の戦争遺跡 USSエモンズ伝承プロジェクト

寄付総額
目標金額 1,000,000円
- 寄付者
- 66人
- 募集終了日
- 2019年8月15日

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- 寄付者
- 180人
- 残り
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- 現在
- 6,670,000円
- 寄付者
- 46人
- 残り
- 43日
プロジェクト本文
終了報告を読む
達成のお礼とネクストゴールの設定について(8月14日追記)
皆さまの温かいご支援により無事に第1目標を達成することができました。心より感謝申し上げます。福岡と沖縄、2会場での講演の開催資金が調達でき、伝承プロジェクトとして歩み出すことができました。おかげさまです。
今後,さらなる伝承を目指して、講演会場にお越しいただけない方にもお伝えするために、ウェブサイトのコンテンツを作成したいと考えております。内容は、 (1) 講演会全体の流れ、 (2) 講演者の専門分野と講演内容の概略紹介、 (3) USSエモンズの潜水調査の様子、 (4) USSエモンズ三次元モデルの動画 を計画しています。このためには50万円が必要となりますので、ネクスト・ゴールを150万円に設定します。
さらなる伝承へ向けて,引き続き応援をよろしくお願いいたします。
はじめまして。九州大学 浅海底 フロンティア研究センター・センター長の菅 浩伸 です。
このクラウドファンディングでは、我々の沖縄に沈む戦艦の研究成果を広く一般の方々に知っていただき今後の平和な社会の実現につなげていくために、まずは来年開催する講演会開催費用を、そして次のステップとして講演会に参加できない方へも「伝承」をするべく、ウェブコンテンツの充実にかかる費用を、みなさまの応援で集めていきたいと考えております。よろしくお願いいたします。
▶︎▶︎▶︎USSエモンズの研究について
後援:沖縄県教育委員会、今帰仁村教育委員会
改めまして、九州大学 浅海底フロンティア研究センターの菅です。まずはこの研究センターが取り組んでいる研究について説明をさせてください。
当研究グループは、自然地理学、水中考古学、地質学、古生物学、地球化学、古気候・古環境学、年代測定学、生物学、文化地理学、環境保全学などの専門家が共同で研究している、多角的(学際的)で画期的な研究グループです。
私たちは様々な分野で研究成果を生み出していますが、その一つとして、水中考古学と自然地理学を中心とする研究者が中心となり、海底にある重要な戦争遺跡の科学的研究を進めてきました。
それは第⼆次⼤戦末期の沖縄戦にて⽇本軍特攻機の攻撃によって航⾏不能となり、僚艦(同じ任務についている軍艦)によって沖縄・古宇利島沖の⽔深40mに沈められた⽶国の戦艦 エモンズ(USS Emmons)の研究です。最先端の技術を組み合わせて詳細な三次元モデルを作成し、それを基に史実を明らかにしてきました。
私たちは、海底という様々な厳しい環境の中で奇跡的に姿を残しているこの戦争遺跡に関する研究を、『研究者たちの手の内に留めていてはならない。広く語り継ぐことが大事なのだ。』そう考えています。
そこで、一般の方々に向け平和について考える講演会を開くことにしたのです。
当研究グループでは、この研究成果を基に、平和について考える講演会を数回開催し、多くの反響を得ています。
まず、2018年6月にこの研究成果が国際的に評価の高い海事考古学雑誌(International Journal of Nautical Archaeology誌)で公表されたことを受け、沖縄の「慰霊の日」前日に当たる6月22日に九州大学で記者発表を行い、研究内容を公開しました。
この内容は日本経済新聞や産経新聞、毎日新聞、読売新聞、西日本新聞、琉球新報、沖縄タイムスなどの新聞紙上で「慰霊の日」当日に紹介されました。同年9月4日には朝日新聞の解説記事で紹介され、一般の方々にも知っていただく機会となりました。
また、同6月にはこの研究内容を基に九州大学で授業を開講し、その様子がNHKのドキュメンタリー番組で放映されました。さらに、今年1月には、九州大学内にて浅海底フロンティア研究センター主催のシンポジウム「浅海底の戦争遺跡 その記録と伝承」を開催し、西日本新聞でも取り上げられるなど、注目を集め続けています。
■戦後75年。節目の年だからこそ伝えたい
今回のプロジェクトでは、みなさんからご支援をいただいて、研究者向けではない一般の方々向けの講演会を行います。講演会は、2020年6月頃に、福岡と沖縄で開催する予定です。
現代を生きる私たちには、戦争の悲惨さ、平和の大切さを後世に伝える責務があります。2020年は戦後75年です。戦争体験者が年々少なくなる中で、戦争遺跡は当時の記憶を残す「物言わぬ語り部」として重要な存在です。
しかし、海底に眠る戦争遺跡は、一般の方々の目に触れる機会はほとんどありません。そこで、我々の最先端技術で可視化し、科学的に解き明かしつつある重要な戦争遺跡について、一般市民の皆様にご覧いただき伝えていきたいというのが、講演会を開催する趣旨です。
■開催概要■
開催月(予定):2020年6月
開催場所(予定):福岡(6月13日(土)午後)、沖縄(6月14日(日)午後)
講演者(予定):
・菅 浩伸(九州大学)
・片桐千亜紀(沖縄県立埋蔵文化財センター)
・吉崎 伸(京都市埋蔵文化財研究所)
・中西裕見子(大阪府教育庁)
・マシュー・オーガスティン(九州大学)
講演テーマ(予定):
・沖縄戦と戦争遺跡
・最先端技術で可視化するUSSエモンズ
・エモンズと特攻機の戦い
・水中戦争遺跡の保存
・太平洋戦争の歴史と記憶のあり方……など。
海底に横たわるUSSエモンズは太平洋戦争末期における海の沖縄戦がどのような状況だったのかを物語る貴重な⽔中戦争遺跡です。海の沖縄戦について伝承する講演会を通じて、研究成果を平和教育につなげる活動を進めます。
また、講演会にご参加いただけない方にも「海底の物言わぬ語り部」のことを伝承していきたい……。いや、伝承していくべき!と考えています。そこで,講演会の概要を盛り込んだウェブページの作成をしていきたいと考えています。
■ウェブコンテンツ概要■
目的:講演会に参加できない方への「伝承」
ウェブコンテンツ(案):
(1) 講演会全体の流れ
(2) 講演者(予定)紹介(専門分野・講演内容概略)
(3) USSエモンズの潜水調査の様子
(4) USSエモンズ三次元モデルの動画
■みなさまの力でより広く、より遠くへ
これまでは私が代表を務める研究(日本学術振興会 科学研究費基盤研究S)の研究成果の公表(研究発表)という位置付けで、我々が取得した研究費を使って広報活動を行ってきました。しかし、科学研究費には年限がありますので、永く続けていくことはできません。
この内容はぜひ広く一般の方にも聞いていただきたいことですし、今後も永く語り継いでいく必要があると思いました。そこで、「伝える」活動を同じ気持ちの方々と一緒に作り上げていきたいと思い、クラウドファンディングへの挑戦を決めました。
今回クラウドファンディングで集めた費用は下記に充てる予定です。
・講演者等旅費 500,000円
・講演会会場費 150,000円
・広報用ポスター、チラシ作成費用 150,000円
・コンテンツ制作費、ウェブサイト作成費:400,000円
・手数料等 300,000円
計:150万円
今回のプロジェクトは、科学的に研究された海の戦争遺跡から戦争の悲惨さや平和の大切さを伝承するという、新たな視点からの平和教育の第一歩です。戦争遺跡が残したストーリーを読み解いて、後世に伝えていきたいのです。
みなさまの応援をお願いいたします。
■戦中の記憶を最新技術で
最近注目されている測量技術の一つに「多視点ステレオ写真測量(Structure-from-Motion Photogrammetry)」という技術があります。これは撮影した多数の画像から、カメラの位置や姿勢をソフトウェア上で割り出し、対象物を三次元的に復元する技術です。
陸上の地形や遺跡では、ドローンなどの小型無人航空機(UAV)によって撮影した多数の画像と画像に記録されたGPSの位置情報を用いて、きわめて精密な地図や、物体の表面情報(テクスチャー情報)を取り入れた三次元モデルの作成が可能になってきました。
水中でもこの方法で極めて精密なモデルを作成することが可能です。しかし、衛星の電波が届かない水中ではGPSを利用することができません。したがって、従来は水中では地理座標(絶対的な位置座標)を持たないモデルしか作成することができませんでした。
一方、私たちは、音波で海底を三次元的に測量するマルチビーム測深調査も行っています。これは広い範囲の海底を詳細に測量することができる技術ですが、多視点ステレオ写真測量ほどこまかいモデルを作成することが難しい上に、写真のように表面の様子を表現することはできません。
そこで私たちは多視点ステレオ写真測量によって作成する水中の三次元モデルに対して、マルチビーム測深で得られた座標を参照点として与えることにより、地理座標をもつ詳細な海底地形図を作成することを思いつきました。
マルチビーム測深技術と多視点ステレオ写真測量を組み合わせた精密測量は、本研究が世界で初めての試みです。我々の研究で作成したエモンズ周辺(約120×30mの範囲)の数値標高モデル(Digital Elevation Model)は約5cmグリッド(5cm四方に1点の測量点があるモデル)で、エモンズ船体と周辺の遺物を詳細に図化することに成功しました。
■明らかになる史実
航行不能になり海底に残された軍艦は沖縄周辺に多数ありましたが、浅い場所にあった船は鉄の収集ブームが起こった際にほとんどが壊され鉄材として利用されてしまいました。上級のダイバーしか行けない水深40mの海底に沈むエモンズは、戦後55年間発見されずに残されていた戦艦です。そして、船体はほぼ当時の形をとどめたまま残されていることがわかりました。
戦艦エモンズは、太平洋戦争終盤の状況を物語る重要な戦争遺跡です。ハワイの真珠湾で太平洋戦争開始の状況を物語る戦艦アリゾナと同じほど重要な遺跡だと考えています。
エモンズの船体では、特に船尾と艦橋部の破損と散乱が著しく、これらは日本軍の特攻機による攻撃(昭和20年4月6日の菊水一号作戦)を受けた記録がある部分です。海底に沈んだエモンズの砲塔は、すべて水平方向を指しており、特攻機が海面付近を飛行し、突入したとする証言と一致しています。
最初の特攻機は、弾薬を多く積んでいたエモンズの船尾に突入し大爆発を引き起こしたことが米軍の記録に残っています。海底に残されたエモンズの船尾はスクリューシャフトを残して崩壊しており、舵がついた船尾端部は船体から16m北東側に仰向けに沈んでいます。また、別の特攻機によって破壊された艦橋部は船体から6~10m北側に散乱していることがわかりました。
エモンズの船体が崩落した船尾端部から大きく離れていないことから、特攻機の攻撃を受けた4月6日夕方から僚艦によって沈められた4月7日朝までの間に、船の位置や向きを大きく変えていなかったと考えられます。
エモンズ周囲の海底地形の三次元測量(マルチビーム測量)結果から、現在のエモンズ船体は海底でサンゴ礁がつくる高まりに引っかかるように沈んでいるため、安定した状態でその位置を保っていると考えられます。船首-船尾方向を流れと調和的な方向に向けていることも船体を安定させている要因の一つと考えられます。このため、沈没時から大きく動かされていないとみられます。
ただし、船体の下にはサンゴ礁がつくる高まりがあるため、船体に歪みが生じている可能性があります。また、エモンズは左舷側を上にして横たわっていますが、船底をサンゴ礁側に向けているため堆積物は船底でせき止められ、より多くの遺物を残す甲板側は堆積物に埋もれることなく残っていることも明らかになりました。
このように自然科学から人文・社会科学に至る学際研究を通して様々なことが明らかになっていますが、海底に眠る重要な戦争遺跡はまだまだ一般の方々には知られていません。まずは知ってもらい、それを将来の平和につなげたいというのが、このプロジェクトを立ち上げたきっかけです。
下記のようなお礼品をご用意しております。
◆寄附金受領証明
◆お礼のメール
◆講演会優先予約案内メール
◆講演会にてお名前掲載
※ご希望の場合のみ/掲載基準に合わない場合には掲載をお断りさせていただく場合がございます。
・講演会開始時のタイトルページ
・講演会開始直後のオープニングクレジット
・講演会最後のエンドロール
***** 税制上のメリットについて *****
九州大学へのご寄附については、税制上の優遇措置が受けられます。
- 個人の皆様-
【所得税(所得控除)】
寄附金額が年間2,000円を超える分について、所得控除を受けることができます。
寄附金額 - 2,000円 = 所得控除額
(控除対象となる寄附金の上限額は、当該年分の総所得金額の40%です)
【住民税】
本学を「寄附金税額控除対象法人等」として指定している都道府県・市区町村にお住まいの寄附者の皆様は、所得控除に加えて、翌年の個人住民税が軽減されます。
(寄附金額 - 2,000円)× 4~10% = 住民税控除額
(控除対象となる寄附金の上限額は、当該年分の総所得金額の30%です)
※上記の計算式の4~10%について
・都道府県が指定した寄附金は4%
・市区町村が指定した寄附金は6%
(都道府県と市区町村双方が指定した寄附金の場合は10%)
〇福岡県にお住いの方々へ
[本学への寄附金を条例で指定している自治体]
福岡県/福岡市/糸島市/大野城市/春日市/古賀市/粕屋町/新宮町/那珂川町/その他
※その他の自治体については、大変お手数ですが各自治体の税務担当課へお問合せください。
〇福岡県外にお住まいの方々へ・沖縄県にお住まいの方々へ
本学が福岡県に所在する法人であることから、お住まいの都道府県および市町村で本学を「寄附金税額控除対象法人」に指定していない可能性があります。
大変お手数ですが各自治体の税務担当課へお問い合わせください。
- 法人様-
寄附金の全額を損金算入することができます。
※反社会的勢力等(暴力団、暴力団関係企業、総会屋、社会運動等標ぼうゴロ若しくは特殊知能暴力集団等若しくはそれらの構成員等)またはそのおそれがあると当団体が判断する者からの寄付はお受け入れいたしかね、入金済みの寄付金については返還いたしますので、あらかじめご了承下さい。
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プロフィール
九州大学 浅海底フロンティア研究センター・センター長,九州大学 大学院 地球社会統合科学府および共創学部・教授。専門は自然地理学で,サンゴ礁地形の研究を30年以上続けている。ダイビングは趣味と仕事を兼ねる。
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