上半期の決戦!全日本大学駅伝 予選会に向けて~孤高とチーム~


ご支援ありがとうございます。男子駅伝監督の弘山です。

クラウドファンディングによるご支援のお願いを開始して2週間が経過しました。この間、多くの方々にご寄附をいただき、さらには、応援メッセージもお送りいただき、たいへん感激しております。

さて、第50回 全日本大学駅伝 関東予選会(6/30)まで 残り1週間を切りました。チーム(長距離パート)としては、関東インカレに並ぶ上半期の最大目標にしてきた大会であり、この一戦に向けて、熱のこもった練習を消化してきました。学生たちの全日本大学駅伝出場にかける想いが、私にも十分に伝わってきます。

エントリーメンバーは13名。その中の8名が予選会本番で戦います。今までの練習過程と調子、耐暑能力などから出場選手を選ぶことになるわけですが、昨年よりもチーム力が上がったことで、難しい決断を迫られそうです。嬉しい悩みですが。

 

全日本大学駅伝・関東予選会に向けての1万mタイムトライアル


全日本大学駅伝 予選会を見据えて、春から数か月間に渡り チーム強化に取り組んできました。スピード能力養成を重視しつつも、例年よりも練習量をかなり増やし、ハードに攻めてきたつもりです。学生も励まし合いながら、必死に頑張ってきたと思います。


その流れの中で戦うことになった関東インカレでも、当然、やれると思っていました。しかし、何名もの学生が惨敗。「どうして?」「何故だ?」考えても考えても、私の頭の中でモヤモヤした疑問が堂々巡りするだけで、はっきりとした答えがみつかりませんでしたが、強いて挙げるとすれば、持久力不足ではないかと。


そんなタイミングで、クラウドファンディングの寄附でリース契約した10人乗りのワゴン車が納車となったのです。救世主が現れたような気分になり、早速、近郊のロードコースに出掛け、数回の持久走を敢行。その後の学生の走りが良い方向に変わってきたように感じます。
 

筑波山の麓でロード走は、移動車両があって実現


ワゴン車とは別に、もう一つの偶然が重る出来事がありました。
 

筑波大学では、学生が研究に励んでいます。体育・スポーツという分野では、科学的なデータを採ることが必然的に多くなります。大学院・博士課程の博論、大学院・修士課程の修論、学生の卒論を完成するために、大学院生と学生は互いに協力し合います。つまり、研究・実験の験者と被験者を相互に積極的に担うわけです。その中のある研究で、血液検査をする機会がありました。

 

実験への協力が科学的な能力測定を兼ねることも


その検査結果を見て、私が抱いていたモヤモヤした気持ちが少し晴れました。関東インカレに出場した学生の数値(酸素摂取に関わる項目)がとても悪かったのです。これでは、レベルの高い関東インカレで惨敗するのも致し方ないこと、と納得することができました。

春からハードなトレーニングによって積算された疲労の大きさの表れだったのかもしれません。もしそうだとしたら、私が課す高負荷メニューと学生の意欲の高さが裏目に出た格好になり、私の見る目と判断にも問題があったということになります。様々な角度で選手を見ないといけないと猛省する次第です。
 

貧血症状があって、関東インカレでは実力が出せず


ただ、幸いなことに、全日本大学駅伝予選会までに、日が残されていたことで、コンディショニング(カラダの回復)にもっと力を注げば、調子を上向かせる可能性が十分にあります。今回は、“不幸中の幸い”となるように練習をコントロールすることができましたが、血液検査で気付くことができなかったら・・・と思うと、冷や汗が滲みます。


定期的なコンディションチェックは、やはり、欠かすことはできないと感じました。しかし、現実では費用の問題があり、学生に強要することができません。クラウドファンディングが成立した暁には、今回の反省を踏まえて、今後一年間のコンディションチェック費用にも予算配分しておく計画性も持ちたいと思っています。


「今の筑波大生の練習は決してレベルは低くない」と見ていて感じます。私の現役時代と比較しても、トラックの練習タイムは、全く劣ることはありません(現代の学生の競技レベルは高いので、昔の私と比較するのが正しいかは別にとして)。
 


レベルの高い練習が消化できるようになりながら、筑波大学の長距離チームの飛躍が緩やかな伸びに留まるのは、コンディショニング環境の不足・不備によるものと考えて間違いないと思います。その部分を補うべくクラウドファンディングで支援をお願いしているのです。今年も成立することを願っています。
 

お願いする一方で、お伝えしておきたいことがあります。それは、「身の丈以上の環境を与えるほど人の成長は止まる可能性がある」ということ。少々の努力で物事が成り立ってしまう錯覚に陥るからです。ですから、安易な考えで環境を整えようとは思っていません。そこは信じていただきたい。


私は、環境を整えようとすると同時に取り組まなくてはいけないことを覚悟を持って遂行しています。それは、学生の人間的な成長を促すこと。つまり“身の丈”を伸ばすことに他なりません。


練習のレベルが高い割に、大会では練習通りの実力を発揮できていないと感じます。それは何故なのか?を考えさせられ続けています。当然のことですが、それぞれの学生によって理由は違います。
 

身体能力だけでなく個性も考え方も違うメンバーが集うのがチーム


選手は一人ひとりが異なる特性を有していますから、競技パフォーマンスを向上させるためには、ある意味で孤高な存在でなければなりません。孤高というと個人主義など“一人の人間”をイメージしがちですが、決してそういいことではありません。目標は同じなので、モチベーションのベクトルは、ある程度は同じ方向に向くはずです。しかし、皆が同じことばかりをするコピー人間を作るチームでは駄目だということです。


私は、「己が向上する生き方ができる」=孤高な人間が集まるチーム作りを目指しています。孤高な学生各々が刺激し合い、ヒントを与え合うなど、互いに高め合えることができるチームにしたい。学生たちも理解し始め、少しずつチームは孤高な人間が集うチームになりつつあるように感じます。
 

タイムトライアルではチームメイトに精一杯の声援を送る


ただ、衆愚な側面もまだ残されています。だからといって、私がメスを入れたところで長続きしませんし、本当の意味での変化ではありません。学生自身の心で「己とチームを改革できるかどうか!?」にかかっているような気がします。学生たちが孤高化したときに、大飛躍の可能性があると思っています。


クラウドファンディングによるご支援や筑波大学陸上競技部OBOG会からのご寄附、ならびに、その他の助成制度による補助など、多くのご協力に支えられて、我がチームは力をつけてくることができました。その恩返しを少しでもするために、6/30 全日本大学駅伝・関東予選会は精一杯戦います。

 


昨年の18位を大幅に上回る成績を残して、学生自身の箱根駅伝に対する熱量を高め、次のステップに進んでいきたいと思います。

 

全日本大学駅伝・関東予選会当日は、大会会場まで足を運んでいただき、頑張る学生に声援を送っていただきますようお願い致します。

全日本大学駅伝・関東予選会

http://daigaku-ekiden.com/yosenkai/kanto/

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