支援総額
目標金額 2,800,000円
- 支援者
- 236人
- 募集終了日
- 2019年9月24日
文化をつなぐ|芸能芸術支援-芸団協マンスリーサポーター
#地域文化
- 総計
- 3人
バモス・アヤクーチョ
#地域文化
- 現在
- 3,000円
- 支援者
- 1人
- 残り
- 14日
国立新美術館|時代を映す、挑戦的でダイナミックな展示をこれからも
#本・漫画・写真
- 現在
- 5,055,000円
- 寄付者
- 139人
- 残り
- 55日
子どもたちの文化芸術体験を支える♭フラットサポーター募集!
#地域文化
- 総計
- 1人
横浜で新しいプロオーケストラを立ち上げたい。
#地域文化
- 現在
- 10,000円
- 支援者
- 2人
- 残り
- 2日
【第50期】棋王戦 記念誌 制作プロジェクト
#地域文化
- 現在
- 3,950,000円
- 支援者
- 83人
- 残り
- 89日
「幻の安土城」復元PJ|博物館展示改修、信長/戦国の魅力発信拠点へ
#地域文化
- 現在
- 3,460,000円
- 寄付者
- 130人
- 残り
- 20日
プロジェクト本文
【達成のお礼とネクストゴールに向けて】
7月30日にスタートした映画『愛の茶番』完成上映のためのクラウドファンディングですが、本日最終日9/24(火)の15時に目標金額である280万円を達成することができました。
ご支援くださいました皆さまに心から感謝申し上げます。
応援いただいた皆様からの達成への激励、作品への期待、祈り、全て届いております。
本当にありがとうございました!!
しかし残り7時間、最後の1秒まで、まだまだ挑戦を続けさせてください。
ネクストゴール380万円を目指します!!!
当初このプロジェクトでは、映画の公開までに、500万円の資金が必要と算出しましたが、怖気付いて、完成試写会までの費用と、クラウドファンディングの手数料を考慮し、280万円を目標金額をしたのです。
ネクストゴールでは、完成試写会ののちの、劇場公開を行なっていくための宣伝配給費の半分90万円を集めることを目標にします。
クラウドファンディング手数料(12%)を考慮して、目標金額はプラス100万円の、380万円です。
ネクストゴールに近づけば近づくほど、あらゆる地域、多くの劇場で上映されるチャンスが広がります!!
最後までご協力をお願いする形になりますが、皆さまからのご期待を無駄にしないよう努めます。
残りの期間、引き続きのご支援・応援のご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
2019年9月24日 追記
江本純子
常に境界線に立ってみて
こんにちは。江本純子と申します。「毛皮族」「財団、江本純子」という演劇のカンパニーを率いて、様々な形態で作品作りを行ないながら、エンターテイメントと芸術の境界線にあるものを探求してきました。映画は、2016年に公開された『過激派オペラ』という作品で監督と脚本を担当しています。
長年演劇作りで、エンターテイメントと芸術の境界を探求した結果、“最高の人工”と“最高の天然”が重なった時に超絶美しい演劇の瞬間が生まれることを確信できたわたしは、映画作りにおいても「境界線」に立ってみようと思いました。そして出会ったことのない"新種の生物 "のような映画を生んでみようと、現在、監督第二作目である『愛の茶番』という映画を、多くの人たちの力を借りながら自主制作で作っています。
今回、完成・公開のためのご支援を頂きたい映画『愛の茶番』について、少し長くなりますが、お読み頂けたら幸いです。
「観客」と「作り手」の分断を解いていく
映画『愛の茶番』の撮影は、2019年2月に"江本純子の行動作品『渇望』"という時間の中で、行っていきました。"渇望"では、演劇上演の構造を利用し、「作り手」が映画撮影をしているところに、「観客」を呼び込み、訪れた「観客」自身の意志に委ねて、創作も兼ねた映画撮影への参加を提案していきました。訪れた観客は、演劇が行われるのか、映画を作っているのか、さぞかし混乱をしたことでしょう。"渇望"は演劇でも映画でもなく、作品作りのための「行動」の時間それ自体を「作品」と名付けたものだからです。
「観客」と「作り手」の分断から始まる"渇望"の時間では、「観客」から意見をもらって対話したり、本番撮影に際し不足していることを補ってもらったり、ただ見守ってもらったりしました。「観客」のそれぞれの参加の様子によって、そのシーンは生まれ変わっていきます。「観客」から持ち込まれる時間や空気が、そのシーンによく影響する場合もあれば、停滞して混迷に陥ってしまったこともあります。映画を撮るにしては、ものすごく、非効率とも言えます。
なぜ、こんな面倒な環境で撮影を行ったのかと言えば、今の世にある「分断」による悪しき状況を、少しでも好転させていきたい、という思いが根底にあるからです。「分断」は様々な場面で見受けられます。政治家と主権者の間に生じている分断、国と国の関係から生じている分断、身近な人間関係でも「分かり合えるかも」と信じて接した他者と自分がまるで対話できなかったときにも分断を感じます。特に、わたしにとって最も悲しい「分断」は、お互いの「声が届かない」状態に対して、強く思います。
そこで、わたしは作品づくりの現場に置き換えて、「分断」の構造を考えるようになりました。たとえば「監督」と「俳優」と言う役割において、人間の上下関係のようなものが生まれてしまいがちです。(人の上下が生まれるような考え方を変えるための提示をできるのが演劇や映画だったりするのに、すごく残念なことです・・)
効率を上げるために「役割」は必要かもしれませんが、「役割」だけに徹するうちにその安心と楽さに甘えて、面倒をどんどん遠ざけていく、そうして何か実際に問題が起こったときには、もう声をあげることもせず、あげる声すらもなく、何も解決されずに終わっていく。ひどい場合は「役割」のせいで問題が堂々巡りして、非効率を生んでいることだってあります(かつてバイトした市役所がまさにそうでした)。
政治と主権者の妙な役割意識もそうです。今起こっている政治問題の多くは、私たちの生活や未来にとても深く関わっていることなのに、他人事にして、声をあげない人たちも多くいます。または、あげたくてもあげることができない人もいますし、たとえあげても声が届かない、と諦めている人もいるでしょう。役割的に権力を持つ人間ばかりが、彼らの利益のために、勝手に事を決めてしまうばっかりです。
フェアな関係もフェアな社会もどんどん遠のいていってしまいそうです。
私の演劇作りの場やワークショップでは「演出」や「出演者」「スタッフ」という役割を取っ払っています。まずは人と人の関係でいられるように。
さらに、"渇望"においては、訪れた「観客」ともフェアな関係になることを望み、映画『愛の茶番』撮影に巻き込みました。そんなこと「作り手」だけでやってくれよ、って思う方も多いと思います。でもわたしは、作り手が一方的に作品を提示し、観客が受け身の受け手でしかない「分断」にも、やきもきしていまして、ちょっと欲張って仕掛けたのです。
小豆島での"できごと"より
2016年に小豆島の大部という地区で野外演劇を上演しました。演劇を見たことがないと言っていた地区のみなさんとの関係は、はじめはぎこちないものでしたが、演劇作りを進めていく中で人と人の関係が少しずつできてきて、次第に「今日なんかやることないんか?」と様子を見にきてくれるようになりました。「この石どけた方がいいやろ」と足場の危険を察知して演技エリアを整備してくれたり、工場用ライトでの明かり作りを悩んでいたら「こっちの方がきれいやろ」と、長年知りつくしているその景色をさらに美しく照らす位置に明かりを吊るしてくれました。上演後にはバーベキューをしながら作品のことを語らいました。それまで作品内容の話をすることはなかったのですが、他人行儀な「観客」としてではなく、作品に関わった「当事者」として感想を言ってくださったことは、初めて感じる喜びでした。
作品作りを通じて得られた関係の、特別な感じ。この時以来、作品はただ届けるだけではなく、作る過程を通じて関わり合うこと自体に、芸術としての有意義が潜んでいるのではないか、という気がしてなりません。
そんなわけで"渇望"に「観客」としてやってきた人々は、「観客」という役割を剥ぎ取られるばかりか、受け身で作品を受け取ることもできなくなり、いやが応にも「当事者」になっていきます。当事者になってからは、それぞれの意思で行動してもらいます。どう関わるか、どこまで踏み込むか、本人次第。関わらない、ことも自分で選ぶ行動のひとつです。そこで、それぞれが、目の前で行われている映画撮影に何を思い、感じるか。
役割の分断を取っ払い、ボーダレスな関係に変容していくための行動も時間も、何も変わらない実態も、全てが行動作品"渇望"でありました。そうして、観客だった人が、観客でなくなりながら、作られていったのが映画『愛の茶番』、というわけです。
新たな当事者から生まれる意外な視点。初めてカチンコを打つボーイ&ガールのときめき。演じたことのない人のリアル過ぎる演技。持ったことのないガンマイクで腕がつりそうになりながら拾った音、などなど。そして、「作り手」として参加していた俳優たちも、自分の演じる「役」だけではなく、カメラも照明も助監督的ワークも、全部の「役」回りを行っていく。もう誰が演者で誰がスタッフかなんて隔たりなど完全にシームレス、映画作りのためだけのユニークな関係性の中で、ひとつひとつのシーンが出来上がっていきました。
愛の分断を描いた『愛の茶番』
「シームレスだ」「ボーダレスだ」「フェアに」と分断を解いた映画作りを試みながら、映画の中では、愛の分断がしょっちゅう起こっています。
映画『愛の茶番』は、男女7、8人の数年来に及ぶ恋愛関係の顛末と、絡まりまくる人間模様を通じて、嘘なく露呈される、ひとりひとりの「生きている様」を切り取っています。
恋愛感情というのはとても不条理です。昨日まで「愛してる」と言っていった人に、突如愛情がなくなることに、理屈では答えが出せないこともあります。ひとりの人に「愛してる」と言っていたその口で、別の人にも平気で「愛してる」なんて言えてしまいます。
人間が身勝手で未熟だからなのか、「愛」の不条理のせいで、人間の感情がいちいち壊れていきます。もはや壊れることが常態化している中で、狂いそうになりながら触れようとしたり、あるいは深く踏み入ることを恐れて冷淡でいようとしたり・・。それらを、嘘のつきようのない人間たちの姿として、カメラで追い続けています。(それでもこの映画のタイトルは『愛の”茶番”』なんですが・・)
「愛」で結ばれようと希求すると、必ず分断が起きる。分断のない「愛」の関係になりたいのに、どうしてもうまくいかない。八方塞がりな「分断」の中で生き続けるしかない人々の状態をめくるめくとご覧いただけます。
荒技炸裂!!『愛の茶番』ができるまで
”渇望”には、誰もが作品を作ることができる機会を作ろうという意図もありました。「作品作り」に関わるもっともよいことは、創意を育むことができることだとわたしは考えています。
創意は、ものを作るときだけではなく、一向に解決しそうにない社会問題に投じる新たな見解、喧嘩した恋人と仲直りするためのユーモア、あるいはとどめを刺す一撃、冷房の強すぎるスーパーに文句を言うときのチャーミングな表情、など、何でも生み出してくれます。耳の遠い政治家に届く声も作っていけます。
創意は誰もが持っているもので、作品作りは誰もが関われる世界で一番自由な場所のはずです。
世の中の誰もがアーティスト(作り手)になっていったら、きっと世の中はおもしろく、豊かに、好転していくと信じています。
しかし、映画作りをはじめ、あらゆる作品作りにおいては、それぞれの創意を洗練させていかねばなりません。それはすごく時間を要する作業です。経験と年月によって、着実な技術に変化していくものでもあります。
映画『愛の茶番』では、映画を作ってきた人、初めて作る人、映画にそんなに興味ない人、いろんな人が関わることとなり、全員の創意を磨き合う時間なんて勿論ないので、ちょっと荒技を使いました。
創意を磨くスーパーメソッド
インプロヴィゼーションという手法があります。つまり「即興」。演劇や映画の演技だけではなく、音楽でも使われる手法です。わたし自身「人生はインプロだ」などと、戯言を垂れ流すくらい、インプロの自由さや飛躍の可能性に期待をしています。インプロを不安がる作り手には、ガイドブックを全くもたない旅の感動を例にして、インプロのおもしろさを口説くのです。
ガイドブックがあれば旅は安心、行ったことのないその場所に何があるのかを教えてくれるし、気軽に開けばおすすめの旅プランなんかも丁寧に提示してくれる。それでいよいよその場所を訪れたとき、あーガイドブックと一緒だわ〜。めでたしめでたし。
一方、ガイドブックのない旅は、非常にスリリング、ちゃんと行きたい場所にたどり着くかもわからない。不安もあるし疲弊もする。へたしたら命を落とすかもしれない。それでもどこかに辿り着いた時、もしかしたら誰も見たことのない景色を見ているかもしれない。そんな発見、ガイドブックの素敵な写真より超絶すごいじゃない。たとえ、不本意な場所に辿り着いたとしても、ガイドブックが教えてくれた目的地に行けなかった場合のがっかり感とは違って「失敗」にもならない。そう、インプロってのはね、失敗なんてないんだよ!!自分がやったことは全部正解!!・・・とインプロのススメを説くのです。
そして、本来なら渡すべき「台本」や「シナリオ」を「これはガイドブックだから」と言って、渡しません。
参加者全員によるインプロで、全てのシーンを構成しています
"渇望"の時間自体をガイドブックのない旅だとご想像ください。日毎に、その場に集まる「作り手」が変わります。どんな人が来て、どんなことを言い出すのか、全く予想がつきません。つまりインプロは撮影前から始まっています。
『愛の茶番』の撮影シーンも日毎に違います。シナリオは渡しませんが、口頭にて、人物関係や、撮るシーンの内容を共有します。それからは自由行動です。
それぞれからの創意の繰り出し合いは、緊張感と自由さがより高まった状態となります。あとは、出会った人と、どう面白い時間を過ごすか、旅の時間の貪欲さに似た気持ちで臨みます。それは「出演者」であろうと「カメラ」であろうと「カチンコを打つ」であろうと。
「作り手」全員のインプロ状態。短時間で、創意がみるみると鍛えられていく感じ、想像できますでしょうか。
それぞれの創意を手繰り寄せ合う環境の中から『愛の茶番』の登場人物たちの”生きている”状態が生まれていきました。演じる俳優たちは、自分の行動や言動をどう選択していこうかと、思考を常に巡らす状態で、野生動物のような緊張感があります。目の前で起こっていることに意図を用意する間もなく動物的に反応することもあれば、意図的にフィクショナルな言葉や行動を起こすこともあります。最初に共有したシナリオの大筋を、軽々と飛び越えて、予想だにしない時間が訪れていきます。どこに辿り着くのかわからない世界に身をおく人間の状態は、不安げであったり堂々としていたり様々で、俳優というより、とても生きものです。その1秒1秒、目が離せません。
映画『愛の茶番』を目撃する皆さんは、出演者たちを「演技をしているのか、していないのか」と追いたくなってしまうことがあると思います。それはよいことです。彼らは、映画の登場人物としても、それを演じる人間としても、もはやどっちでもないしどっちでもあるようなボーダレスな生き物として、スクリーンの中を生きています。俳優としての演技の嘘と本当の行き来は、登場人物の人間感情の、嘘と本当の境界線の行き来と重なります。映画の内容と合わせて、楽しめる構造のひとつです。
さらに『愛の茶番』では、状況として明らかなるもの以外にも、演者なのかその場に居合わせただけの人かわからない人々、マイクの映り込みなんだか小道具なのかわからないモノたち、映画の「境界」を壊すような揺らぎの瞬間もとらえています。その揺らぎを感じたとき、作品の中で流れている時間と、映画を鑑賞する「観客」に流れている時間の「分断」さえもなくすことができたら◎!!とも目論んでいます。
「分断」をなくそうなんて、考えるのはナンセンスなことかもしれません。
でも、戦争はイヤだし、日本もなんとかならないかな、と思うので、こうした自由な作品作りの機会と、あらゆる境界線の揺らぎについて表現することを、わたしは選んでいます。
撮影場所とも日々インプロ
『愛の茶番』の撮影を、ほぼ全編、北千住BUoYという劇場で行っています。劇場と言っても、だいぶ廃墟です。アートや演劇のクリエイションと発信の場として2017年にリノベーションされた、元銭湯とボーリング場。そこは20年以上廃墟のままだったそうです。長い間、放置の時を刻んでいるだけあって、屋内にしてはかなり野生的。完全に劇場とも言い切れず、完璧な廃墟とも言い切れない、実にボーダレスな場所です。この個性的なニュートラルさは、とても魅力的です。
この、何にでもなれそうなポテンシャルに惹かれ、この場所での撮影を決断できました。
『愛の茶番』はこのBUoYの素材をむきだしにしたまま、そこに少し手を加える形で、シーンごとにロケセットを作っていきました。作り手と観客が合体した『愛の茶番』日替わり美術班によるDIY美術の数々も、バカバカしいお楽しみのひとつです。
『愛の茶番』メインキャスト
『愛の茶番』の主な登場人物を紹介します。このようなややこしい映画に、始めの段階から「作り手」として関わってくれた皆さんでもあります。
「観客」から「作り手」に飛び越えて出演された皆さんも、紹介したい方が多くいますが、お一人のみ紹介いたします。
良介(りょうすけ)
かつての恋愛遍歴が原因で、現在の恋人・流未からの信用が全く得られないでいる。
自分なりには真意を込めているはずの言動が、ことごとく空回りして、自滅していく。
岩瀬 亮
茨城県出身。早稲田大学卒業後、俳優活動を開始。ポツドール、サンプル、ハイバイなど話題の劇団公演に多く出演。映画『イエローキッド』(09年真利子哲也監督)に主演、15年には河瀨直美プロデュースの日韓合作映画『ひと夏のファンタジア』(16年チャン・ゴンジェ監督)の主演に抜擢され、注目を浴びる。渇望"では、Bカメとして活躍。
阿姫(あき)
貪欲なハングリー精神で地下系シンガーソングライターから人気タレントに。恋愛関係においては自身を見失いがちで、間違いを起こしがち。姉の流未とはシャレにならないほどの不仲。
冨手麻妙
神奈川県出身。09年に「AKB48オーディション」に合格し芸能界入り。『新宿スワン』『みんな!エスパーだよ!』『リアル鬼ごっこ』『ANTIPORNO』と立て続けに園子温作品に出演し注目を浴びる。今年、8/8には放送禁止のパイオニア、村西とおる監督の破天荒な生き様を描いたドラマ「全裸監督」がNetflix全世界独占配信予定。"渇望"では主に小道具を担当、消えモノの予算削減に貢献する。
流未(るみ)
恋愛面において何かと脆弱な面がある上に、ひねくれ者。自分の幸せにも他者からの愛情にも懐疑心が強く、良介との関係を自ら破綻させてしまう。阿姫との理由なき確執はシャレにならないほど根深い。
遠藤留奈
広島県出身。ポツドール『愛の渦』『恋の渦』『夢の城』に出演、ポツドールヨーロッパツアーに全て参加。11年より赤堀雅秋作・演出の劇団「THE SHAMPOO HAT」に所属し『葛城事件』などに出演。18年より19年までに発表された財団江本純子の新作5作に全て出演。映画は橋口亮輔監督『ぐるりのこと。』でデビュー、映画『貞子vs伽椰子』伽椰子役、江本純子監督作品『過激派オペラ』などに出演。"渇望"では照明の管理人。録音部にもたまに闖入。
純雄(すみお)
幼い頃から続く貧困生活を脱け出したいと行動を起こすこともあるが、中途半端で運も悪く、失敗ばかり。かつてセフレだった流未に振られ、いよいよ大胆に生きることを決める。
吉川純広
淡路島出身。19歳からナレーターとして数々の番組、CMに出演。2003年ANB『スカイハイ』でドラマデビュー。近年の主な舞台出演作は、學蘭歌劇『帝一の國』『パタリロ!』残酷歌劇『ライチ☆光クラブ』『魍魎の匣』。Tokyo FM毎週日曜12:25~Yakult presents『小さな小さな物語』レギュラーOA中。"渇望"ではカメラ、録音、美術班と何でもこなし、特に超重いテーブルの搬入・撤収時には頼れる運び人となる。
友多労(ともたろう)
良介に重い友情を寄せている。久しぶりに成就した恋愛相手は、良介のかつての恋人であるリエ。
愛に向き合い過ぎて疲弊するが、ポジティブさでそれを補おうとし、自分で自分に振り回されていく。
美館智範
長野県出身。ポツドール、東京デスロック、ゴキブリコンビナート、財団江本純子の演劇作品ほか、映画は『ボーイズ・オン・ザ・ラン』『サラバ静寂』、アーティスト小泉明朗の映像インスタレーション『劇場は美しい午後の夢を見る』『帝国は今日も歌う』に出演。自身でも映画製作を行う。"渇望"では自宅保管のお宝機材コレクションを持ち込み『愛の茶番』の撮影基盤を作る。優れた大工能力で美術班としても大活躍。
リエ
良介と付き合っていたが振られる。純雄とも幼馴染であるが、恋愛関係になる前に関係を絶っている。
友多労とつきあってみるものの、なかなか相容れないし、虚無るしかない。
働き者かつ転職ばかりしているので、登場人物が出向く先々の場で、出没率高し。
菅原雪
東京都出身。17年に「88生まれの女たち」を結成し、野外劇『誕生』を上演。演劇作品は、五反田団、財団江本純子などに参加。映像作品は、主演映画『拝啓かみさま。』、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019スペシャル・メンション受賞『悪魔の舞を手に入れし者』、ドラマ『簡単なお仕事です。に応募してみた』など。"渇望"では、当初スクリプトリーダーだったが、その仕事自体が自然消滅。Cカメとして活躍。
K
まぐれで本を出版し調子づいている、自称ロマン派詩人。
薄っぺらいスピリチュアルな言葉を駆使して、流未を口説き、阿姫にも近づく。
藤田晃輔
福島県出身。明治大学在学中、留学先であったカナダのトロントにて、俳優活動を開始。帰国後もインディーズ映画を中心に活動していたが、18年より財団江本純子の『事務王1』や、艶∞ポリス『PARTY PEOPLE』などの演劇作品にも参加。映像作品は『verse1』、『サクリファイス』(SKIPシティ国際Dシネマ映画祭優秀作品)など。"渇望"では、照明、録音、美術班、その都度、スマートにサポート。観客来場時における受付も、異国の美術館ばりにスマートにこなす。
カジナ
阿姫が司会を務めるネット番組『いらっしゃいませませ新婚さん』のメインMC。
かつて阿姫が憂さ晴らしに出入りしていた「廃墟バー」にも取材者として訪れている。
加治屋彰人
大阪府出身。映画監督、シナリオライター、他色々。監督作品『chain』『少年モン、本当の名前は知らない』『ホペイロの憂鬱』等。江本純子監督作品『過激派オペラ』に助監督として参加している。"渇望"では、映画撮影のプロフェッショナルリーダーとして、あらゆる面をサポート。カメラ・マイクなど精密機器の管理や素材の入ったHDD管理。
そんな精神を蝕む業務をこなす中、メインカメラを主に回し、俳優としても出演と、フル稼動。
紀世彦(きよひこ)
流未の現在の夫。芸術家?文化人?神様?ただのヒモ?謎。
流未は、穏やかな紀世彦との生活の中で、良介との激動の日々を思い出さずにはいらない。
金子清文
東京都出身。劇作家で僧侶上杉清文門下にてアングラ修行に勤しみつつ、田口トモロヲ、沼田元気に学び、末井昭を上司に「写真時代」編集部員だった頃も。以後、歌舞伎町台湾クラブ店長など経て01年に江本純子にめぐり逢い、断酒後、03年以降の毛皮族作品にほぼ参加。『深夜食堂-Tokyo Stories Season2-』(19秋Netflixより配信)に出演。
"渇望"では観客として訪れた翌日から、突如出演者として参加することになる。
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小野さん
佐賀県出身。学生運動の瓦解を目の当たりにしたガチ保守だが右翼は大嫌い。シニカルで天邪鬼な相対主義者。一部上場企業の中間管理職で定年間際に勤務先の不祥事に接し、引退。郊外の小さなマンションのサルマタケの生えそうな部屋に住んでスマートフォンゲームや観劇やアジア旅行などに明け暮れる日々。観客として訪れた"渇望"にて、『愛の茶番』の撮影に参加。人生で初めて奏でるカチンコ音で、現場の空気を震わせた。
鈍子(どんこ)
阿姫が地下で活動していた頃からの第一サポーター。散々つきまとっているうちに、阿姫のマネージャーとなり、番組制作会社を立ち上げてプロデューサーにもなってしまう。
裏方に徹するためマスクとサングラスをしているが、悪目立ちするのが常。
監督/原案/企画・製作 江本純子
千葉県出身。00年、21歳の時に劇団「毛皮族」を旗揚げ。毛皮族は祝祭的な演劇作品の数々を上演し、旗揚げ3年目に4000人を動員する劇団となる。12年、フランス・パリ日本文化会館より招聘され、毛皮族作品を同劇場にて上演。08年~13年、セゾン文化財団ジュニアフェローとなる。
16年、小豆島 大部に滞在し、野外演劇を製作・上演したことを機に都市部ではない場所での作品作り・上演の意義を見出していく。近年は、システムや既存の慣例に沿わない独自の演劇作りの方法を提示している。「財団、江本純子」名義による新作『ぼくと回転する天使たち』『ドレス』など渋谷ギャラリールデコにて、次々上演中。19年度よりセゾン文化財団シニアフェローとなる。立教大学現代心理学部映像身体学科にて、兼任講師としてたまに出没。
商業での主な演出舞台は12年『ライチ☆光クラブ』、13年乃木坂46『16人のプリンシパル deux』15年『幕末太陽傳』など。最近の出演作は、18年Project Nyx『星の王子さま』東京芸術劇場シアターイースト(演出 金守珍)、19年映画『五億円のじんせい』(監督 文晟豪)。
"渇望"では主に監督業務と美術リーダーとして口を出しながら出演し、テンパり続ける。
江本純子第一回監督作品『過激派オペラ』
参考記事 『過激派オペラ』江本純子インタビュー(2016年)
https://natalie.mu/stage/pp/kagekihaopera
ご支援いただいくお金のこと
今回ご支援を募る資金は、まず映画の完成に向けて使用させていただきます。
・機材費、人件費など、撮影にかかった費用の補填
・編集、音調整、色調整、などポストプロダクション費
・英語字幕版制作費用、DCP制作費用
・完成試写会 会場費
・クラウドファンディング手数料
以上を合わせて280万円を目標金額としました。
プロジェクトのスケジュールです。
・2019年2月 撮影完了
・2019年11月 編集・仕上げ完了予定
・2019年12月 英語字幕版完成予定
・2020年1月 試写会会場決定予定
・2020年2月 プレミア試写会開催予定
最終的には『愛の茶番』の劇場公開を目指しています。
劇場公開のためには、上記の費用の他に、宣伝・配給費が必要です。
もし280万円以上のご支援をいただくことができましたら、映画の劇場公開のための宣伝・配給費にお金を使わせていただきます。
この映画がボーダレスに多くの人に届きますように、上映規模も日本各地から世界各地へ広げていけるよう、進めていきます。
映画「愛の茶番」は、江本純子監督作品とは言っていますが、いずれ誰のものでもない、みんなのものになることを願って、完成させていきます。
会ったことのない"新種の生物"のような映画として、かき乱されながら楽しめる作品になりそうです。どうぞご期待ください。
ご支援のほど、よろしくお願いいたします!!!
長文を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
リターンについて
ご支援頂いた皆様に、以下のリターンを用意しております。
■プレミア試写会ご招待or オンライン視聴権
作品完成を記念して行うプレミア試写会にご招待いたします。東京都内で開催予定です。
(現地までの交通費は別途ご負担いただきます)
2020年2月に都内にて開催を予定しています。日時は1月31日までに決定いたします。
遠方にお住まいの方や日時が不都合の方は、完成した作品をオンラインでご覧いただけます。
■短編小説『愛の茶番』
映画『愛の茶番』のシナリオの原案ともなった江本純子の書き下ろし小説を冊子にしたものです。未発表作。
映画『愛の茶番』のための構想が詰まっています。完成した映画との変化もお楽しみいただけます。
■フォトブック『渇望~愛の茶番』
映画『愛の茶番』の撮影中に撮られた秘蔵写真の数々に加え、映画『愛の茶番』のスチールを厳選し、冊子にまとめた、オリジナルフォトブックです。クラウドファンディング限定の非売品です。
メインキャストと監督のサインをいれて、お届け致します。
■撮影メイキングDVD『渇望』
行動作品"渇望"の中で行われた映画『愛の茶番』の撮影の様子(驚愕)と、"渇望"以外でのリハーサルの模様(大胆)を、ドキュメンタリー(爆笑)として構成しているメイキングDVDです。映画本編にはない未公開シーンも収録しています。
■『愛の茶番』フォトアルバムよりセレクトできるスチール写真
映画『愛の茶番』スチール写真を掲載したフォトアルバムのサイト(URLを発行します)からお気に入りを3枚、お選びいただきます。
お部屋に飾るにも保存するにもおしゃれにフィットする「6切りサイズ」にプリントし、希望するキャストのサインを入れてお届けします。(サインなしもOKです)
■江本純子のワークショップ 半年間フリーパス権
江本純子が、月2~3回、作品作りのために不定期に行っているワークショップにいつでもご参加いただけます。東京都内での開催です。現地までの交通費は別途ご負担いただきます。
2019年11月~2020年4月まで半年間有効です。
11月3回、1月1~2回、2月1~2回、3月1回、4月2回 全8回~10回開催しますので、ご都合に合わせてご自由にご参加ください。全ての回に参加できなくても大丈夫です。
11月は28日、29日、30日に開催します。
開催場所と1月以降の日程については、お申し込み頂いた方のみにお知らせ致します。
俳優としての経験は問わないどなたでもご参加できるボーダレスなワークショップです。
見学のみの参加でも大丈夫です。
■江本純子のスペシャルライブをあなたのために行います
かつて「毛皮族」にて、華々しく毒々しくバカバカしいライブを行ってきた江本純子がエンターティナーとして降臨します。このコースにお申し込み頂いた支援者様だけをご招待するスペシャルライブ。
会場は、支援者様の人数に応じて決定し、内容を企画していきます。
2020年3月頃に開催を予定しています。
2020年2月29日までに日時と場所を決定いたします。
■プライベート上映権
ご自宅や地区の施設、企業やお店など、プライベート上映会を一度行える権利をお渡しします。
江本純子が出張し、作品の解説やトークを行うことも可能です。
どこへでも伺います。交通費や宿泊費はいただきません。
■映画のエンドロールにお名前記載
映画のエンドロールにお名前を記載いたします。本名、ニックネームでもどちらでも大丈夫です。
このリターンに関する条件の詳細については「リターンに関するご留意事項」(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)をご確認ください。
お名前について、公序良俗に反するもの、政治性・宗教性のあるものその他不適切な表現を含む場合は、ご希望に添えない場合がございます。
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・プロジェクトの終了要項
2019年11月30日までに映画『愛の茶番』を完成させ、
2020年2月29日までにプレミア試写会を行ったことをもってプロジェクトを終了とする。
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プロジェクト実施に伴い、ページ内表記一部修正いたしました(2024年10月9日/READYFOR事務局)
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プロフィール
78年千葉県生まれ。00年、21歳の時に劇団「毛皮族」を旗揚げ。2000年代、毛皮族は祝祭的な演劇作品の数々を上演し、旗揚げ3年目に4000人を動員する劇団となる。08年~13年、セゾン文化財団ジュニアフェロー。19年よりセゾン文化財団シニアフェロー。主宰する「財団、江本純子」では、システムや既存の慣例に沿わない独自の演劇作りの方法を提示している。12年『ライチ⭐︎光クラブ』、13年『乃木坂46 16人のプリンシパルdeu』など、商業作品の演出も手がける。 16年、初監督作品である映画『過激派オペラ』が公開。ただいま監督第二作目となる映画『愛の茶番』を製作中。 立教大学現代心理学部映像身体学科に、兼任講師としてたまに出没。16年に野外演劇を上演した小豆島が大好き。
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リターン
3,000円
ポストカードに愛を込めて
『愛の茶番』ポストカード、お礼のメッセージを添えて
- 申込数
- 22
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年1月
5,000円
試写いらっしゃいませコース
・ポストカード、お礼のメッセージを添えて
・映画のエンドロールにお名前記載
★プレミア試写会ご招待or オンライン視聴権
※リターンの詳細はプロジェクトページ本文をご確認ください
- 申込数
- 129
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年1月
3,000円
ポストカードに愛を込めて
『愛の茶番』ポストカード、お礼のメッセージを添えて
- 申込数
- 22
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年1月
5,000円
試写いらっしゃいませコース
・ポストカード、お礼のメッセージを添えて
・映画のエンドロールにお名前記載
★プレミア試写会ご招待or オンライン視聴権
※リターンの詳細はプロジェクトページ本文をご確認ください
- 申込数
- 129
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年1月
プロフィール
78年千葉県生まれ。00年、21歳の時に劇団「毛皮族」を旗揚げ。2000年代、毛皮族は祝祭的な演劇作品の数々を上演し、旗揚げ3年目に4000人を動員する劇団となる。08年~13年、セゾン文化財団ジュニアフェロー。19年よりセゾン文化財団シニアフェロー。主宰する「財団、江本純子」では、システムや既存の慣例に沿わない独自の演劇作りの方法を提示している。12年『ライチ⭐︎光クラブ』、13年『乃木坂46 16人のプリンシパルdeu』など、商業作品の演出も手がける。 16年、初監督作品である映画『過激派オペラ』が公開。ただいま監督第二作目となる映画『愛の茶番』を製作中。 立教大学現代心理学部映像身体学科に、兼任講師としてたまに出没。16年に野外演劇を上演した小豆島が大好き。