こんにちは、推進チームの兎洞です。

 今回のプロジェクトに関して思ってることを少しお話します。


■思考実験〜スーパーで牛乳を棚の奥から新しいものを取ることについて


 認証とは全然関係ない話ですが…
 正直、よくやりますよね。(もちろん、しない人もいますが。)ちょっと、ここで思考実験してみましょう。

 1つめ、そのスーパーが自分や自分の家族が経営しているスーパーだとしたらどうでしょうか?手前から買う人がぐっと増えるのではないでしょうか。つまり、「自分」が関わっている範囲をどこに設定しているかによって人の行動は変わります。

 2つめ、この行為で得しているのは誰でしょうか?実は、消費者の皆が新しいものを奥からとると、古いもののオペレーションコストや廃棄が増え、その分のコストがあがり、消費者も含めそのコミュニティ社会のメンバー全員が長い目で見ると損をしています。

 現代社会では、残念ながら、自分を小さい範囲に限定して、資源枯渇、環境負荷、不当な労働などにおいて、みんな全員で損を出し続けていて、その損が社会許容できなくなっている状況です。

 

 テクノロジーやAIはこれを解決するのに役立ちますが、それだけに頼るのではなく、僕自身は、自分という範囲を生産者や地球全体まで広げてみるような教育や、社会全体で損を出し続けて誰も得しないということを脱する社会的な仕組みや制度を創り出すことが必要になってきていると思います。

 

 認証という仕組みは、いろいろ課題もありますが、これ以上世の中全体で許容できないほどの損を出し続けるのは止め止めない?ではどうしたら良いだろうか?ということを考えさせてくれるものだと思います。(認証の仕組みが持つ課題に、気付くことも含めて)


■戸倉のかきが、美味しくなっていくことについて


 もう1つ、ポジティブな視点の話として。ASCの認証を取得した戸倉のかきの生産者の後藤さんにインタビューした時の話。認証取得のため、環境保全の基準から牡蠣の飼育密度を減らしたことで、のびのびとぷっくりと牡蠣が育ち、実は出荷までの育成期間も一年も短くなったとのこと。また労働環境の改善基で漁師さんの休みが増えたことで、今、若い漁師が増えていっていて、漁協が元気になっているという話も聞きました。正直、結果、利益も震災前に比べよくなっているとのことです。この話の中にあるシステムこそ「経済、社会、環境において持続可能であること」の答えの重要な鍵ではないかと感じます。


認証に対する認知や理解も、戸倉のかきのように、のびのびと。


 認証のマークを選ばないとダメだ。認証のマークのものを買えばいい。
という考え方もまた思考停止だと思います。
今の世界に目を向けたり広い視野を持つ。大事な感覚を感じたり行動してみる。新しく起きる出来事を楽しむ。認証の仕組みをみんなで理解していくあり方も、こうありたいです。

 このプロジェクトで、日本という自然資本も豊かな国であり、かつ1億人以上も人口を持つ消費国だからこそ、認証という仕組みをきっかけに、持続可能な生産と消費ということを考えていく場や、そこから生まれれる買い物で未来を変えるというワクワクを、創り出したいと強く願っています。
 応援してくださる皆さんと一緒に。

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