フィリピンにおいて、視覚障害者の就学率があまりに低いというのが現地団体の共通認識でありながら、どこにいるか分からない、統計に表れてこない未就学視覚障害者を探し出すのはあまりに道が遠いです。

 

でも、すでに学校に通えている視覚障害者たちの、中退率を減らすことならできるはずです。

 

そこでフィリピン国立盲学校とパートナーを組み、当初は学内に11年生、・12年生向けの寮を建設することを目標に、クラウドファンディングでは10,000,000円を集めようとしていました。フィリピンの教育制度が10年から12年に延長され、学生数が増えることに伴い、既存の寮では受け入れきれなくなることが予想されたからです。

 

さて盲学校は国立で教育省の下にあるので、新たに建物を建設する場合には教育省の許可がいります。そこで政府のほうに確認したところ、私たちが寮建設を予定していた土地には、数年後に別の建物の建設計画が決定されていたのです。この計画は、盲学校の校長先生でさえまだ知らされていませんでした。

 

政府で別の建設計画が決まっている以上、新たな寮建設は断念せざるを得なかったのです。 既存の寮は本当は70人向けなのですが、30センチ間隔くらいで2段ベッドを詰め込むと、96人生活できるようです。とはいえ、築46年の既存寮の木製屋根は太陽の熱を直接内部に通し、天井も低いので熱がこもり、寮の気温は雨の日の午前中でも35度を超えてしまいます。

 

障害者は何もできない、教育を受けても仕方がない、そのように考えられて いる社会を少しでも変えるため、フィリピン国立盲学校の児童・生徒たちは積極的にイベントやセミナーに参加し、教育を受けることで資格障害者の可能性がどれだけ広がるかを披露し、障害者理解を深めようとしています。

 

そのようなイベント参加のために使われているスクールバスは使用20年で、屋根や床には穴が開き、フィリピンでの車の使用期限である10年を超えているので修理の対象にもならないのです。

 

上述した現状から、子どもたちの教育環境を整え、社会参加の後押しをするため、寮の屋根修繕とミニバス購入を目標とすることにしたのです。

 

(次回に続きます)

 

盲学校との打ち合わせの様子
新着情報一覧へ