2013年にフィリピンのレイテ島を襲った台風は、過去に例を見ない大型なもので、今も復興作業が続いています。これほど国全体に甚大な被害を及ぼす台風はそれほど多く無いにしても、フィリピンは毎年のように、6月から10月ごろにかけて、数多くの台風が上陸します。そもそも、1年間に30回以上生まれる台風のほとんどがフィリピン南部で発生し、フィリピンを通ってから日本や韓国、中国などに行くのです。

 

フィリピンを通る時にはまだ台風と呼ばれない熱帯低気圧を合わせれば、6月から10月終わりまでの役5カ月、本当にほぼ毎日雨が降るのです。その時期は台風が日常なので、道路が浸水しない限りは学校は通常通り授業ですし、床上浸水程度ではそこまでニュースにさえなりません。 2012年と15年の雨季をフィリピンで過ごした私はもちろんこれらの台風を何度も経験しています。

 

4年前、7月終わりのある朝、目覚めてベッドから下りたら、そこは水たまりだったんです!

 

私は最初、窓を閉め忘れたのかと思って、窓際の机にあるパソコンにダッシュしました。

 

ですが、パソコンは濡れていません。道路から溢れ、家の敷居を超えた雨水が、夜の間に家に流れ込んでいたのです。

 

ホームステイ先の家族たちは慣れたもので、別に焦るでも無く、昼間になって雨が落ち着くと、箒やモップで水と泥を外に掃き出していました。

 

雨がよく降るフィリピンでは、家の床はコンクリートでできているため、床上浸水しても、水や泥さえ掃き出してしまえば、すぐ通常道理生活ができます。ただし、雨がひどい時期はよくインターネットが繋がらなくなり、ひどい時は3日間ほど停電して、電話なども繋がらずに世の中から孤立します。

 

調理器具なども使えなくなるわけなのですが、さすが現地の人たちは慣れっこで、携帯用のガスボンベを使ってお湯を沸かして料理していますし、蝋燭なども持ってます。シャワーは普段から水なので電気が無くても困らないですし、床上浸水レベルなら、意外と普通に生活は成り立つのです。ただし、道路が浸水していて外に出られず、お店なども開いていない時期もあるので、大雨が続く時はどんどん家に蓄えてある食べ物が無くなってくるのは事実で、次第にご飯とインスタントのスープだけになり、ホストマザーが、

「冷蔵庫が使えないから、腐らずに残ってる野菜が後はジャガイモしか無いの」

とぼやいていたりします。

 

台風の影響で鉄骨がむき出しになったビル(フィリピン レイテ島で2014年6月に撮影)

 

 

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