シャプラニール物語1でお話ししたように、私たちシャプラニールの活動は農村から始まりました。1990年代になると首都ダッカを始めとした都市への人口移動が顕著になり、問題は農村だけではなく都市にも表れ始めました。

 

農村部から人々が就職先や住む場所を求めて都市に流入しましたが、もちろん都市部にもその人たちすべてを許容するほど仕事があるわけではありません。住む場所についても同じことで、スラムにほったて小屋を建てて不安定な職でその日暮らしをする人々が急増しました。

 

また、決まった家を持たずに路上で生活している人々もいました。その中には、路上で暮らす子どもたち、ストリートチルドレンもいました。彼らを利用しようとする悪い大人や、冬の厳しい寒さ、横暴な警察官など、ストリートチルドレンの生活は常に危険と隣合わせです。

 

80年代後半からストリートチルドレンの問題に取り組むバングラデシュのNGOが登場しました。しかし、それらの多くは子どもたちの生活状況も調べずに、施設に無理やり押し込むことが多く、根本的な解決にはなっていませんでした。

 

 

私たちは、ストリートチルドレンの支援を始めたいと思い、既に活動を開始しているバングラデシュのNGOを訪問するなどしてどのような活動がよいのかを検討しました。そんな中、路上で生活する子どもたちへ寝泊まりする場所や食事の提供だけでなく、将来にわたって子どもたちが自立し、人間らしい生活を送れるようになることを目的に活動しているバングラデシュのNGOに出会いました。

 

私たちは、このNGOとパートナーシップを組んでストリートチルドレン支援活動を始めることとしました。このNGOの子ども支援の経験と、私たちが農村での活動で培ってきた人々の主体性を大切にする支援方法を基に活動を進めていきました。

 

現地NGOと活動しているとお聞きになると、「シャプラニールは資金提供だけしているのかしら」と思われる方もいるかもしれませんが、そうではありません。もちろん、皆さんからいただいた支援金を基に資金的にもサポートをしますが、活動の考え方や具体的な内容、日頃の子どもとの接し方まで一緒に議論しながら今後の方向性を決めています。どちらか一方が主導権を握るのではなく、互いの知見を持ち寄りより良い活動を創りあげていきます。

 

シャプラニール物語1で「主人公は現地の人々」と書きましたが、同様に支援するときも前面に日本人が立つことにこだわらず、バングラデシュの市民社会を育てていきたいと考えています。

 

どのようなストリートチルドレン支援活動を行ったのかについては、明日、お伝えしたいと思います。今日も読んでくださって、ありがとうございました。

 

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