クラウドファンディングにご支援いただいている皆様,当記事をご覧の皆様,ありがとうございます!海獣班M2のNSです.今回は,シャチの♪鳴音♪について書きたいと思います!

 

「飼育下のシャチが人の言葉を真似た」という昨年1月のニュース,ご存知の方も多いのではないでしょうか?

(動画で観られます(©BBC)→https://www.youtube.com/watch?v=b7DGnpji92M

この個体のように,シャチは多様な音を出すことができるのです!

 

シャチの鳴音は,大きく以下の3種類に分かれます.

 

①クリックス clicks

超音波を含む広帯域音で,持続時間が非常に短いのが特徴です.スペクトログラムだと,細い線のように見えます.私たちには「カチッ」という音に聞こえます.シャチ含むハクジラ類は,光の少ない海中で周囲の環境を把握したり,餌生物を探したりするために,このクリックス音を使ってエコーロケーション(反響定位)を行います. 暗闇で活動するコウモリと同じですね!

 

発生間隔が非常に短いクリックスの連続体はバーストパルスと呼ばれます.これは餌に接近した音(バズ)や,威嚇音(バーク)であると考えられています.私の感覚ですが,バズは「ぶーうっ↑」バークは「ギィッ!」と聞こえます.

 

②ホイッスル whistle

持続時間が比較的長く,狭帯域の音です.「ピュ~イ~」という口笛のような音に聞こえます.比較的近くにいる個体とコミュニケーションをとるために出すと考えられています.昨年度のUni-horpの調査では,羅臼沖で10秒を越えるようなホイッスルも観測されました!口笛で再現しようとすると,ちょっと息が苦しくなる…

 

③コール call

シャチに特徴的な鳴音です.コールには様々な型があり,血縁関係が近いほど似た型のコールを出すといわれています.群れに特有なコールはディスクリートコールと呼ばれます.海中でよく響くコールは,比較的遠く離れた個体間のコミュニケーションに用いると考えられており,個体がそれぞれ別行動をしているときの群れの維持に働きます.

 

羅臼沖に来遊するシャチのクリックス,ホイッスル,コールは,北海道シャチ研究大学連合(Uni-horp)が作成したパンフレットに載っているQRコードから聴くことができます!羅臼にて限定販売です.

 

かわいらしいシャチの鳴音は,他水族館や研究団体のサイトにも沢山載っています.ぜひ色々なソースにあたって,楽しんでください!

 

~おまけ~

実は私,先月まで就職活動をしていました.とある会社の人事面談で,シャチのコールの鳴き真似をしたことがあります.人事の方の反応は「おぉ~・・・.それっぽい(笑)」でした.やったことに後悔はしていません.なぜなら,鳴き真似をしたおかげで,決して他人と同一にならない,強烈な印象を与えることが出来たからです.結果,その会社さんからは内々定をいただくことも出来ました.ちなみにコールを出すコツは,声帯ではなく鼻の奥から音を出すように意識することです.

 

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