【法隆寺金堂壁画】支援者限定収蔵庫公開と保存活用活動にご支援を

【法隆寺金堂壁画】支援者限定収蔵庫公開と保存活用活動にご支援を

支援総額

7,270,000

目標金額 8,800,000円

支援者
648人
募集終了日
2023年11月30日

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お知らせ

新しいクラウドファンディングが始まりました

 

 

支援募集期間:2024年5月31日(金)まで

目標金額:500万円

いただいたご支援の使い道:

・収蔵庫限定公開の開催および、公開に伴うデータ取得費用

・2024年度の研究活動費用(壁画の撮影、模擬壁の製作などを予定しております)

 

今年は初めて収蔵庫限定公開を春に実施し、暑くなる時期の収蔵庫入室による温度・湿度の変化などのデータを取得いたします。どうか2024年度の活動にもご支援をお願いいたします。

 

法隆寺金堂壁画保存活用クラウドファンディング終了のご報告と御礼

 

この度は法隆寺金堂壁画保存活用資金のクラウドファンディングを応援してくださり、誠にありがとうございました。おかげさまで、11月30日をもって募集期間を無事に終えましたことをご報告申し上げます。

 

目標金額には及ばないものの、多くのご支援を賜ることができました。改めまして、関係者一同心より御礼申し上げます。皆様よりお預かりしました浄財は、壁画の保存と活用のため大切に使わせていただきます。

 

ご支援への返礼として実施しました壁画収蔵庫の限定公開には、全国各地より当山へお越しいただき、温かい激励のお言葉をいただきました。皆様方のご協力のもと、一般公開に向け、壁画収蔵庫内の入退室による温湿度変化の状況やアンケートへのご回答など大変貴重なデータを得ることができました。重ねて御礼申し上げます。

 

また、見学をご予定いただきながらご都合がつかず、ご支援を継続いただいた皆様や「お気持ち支援」として資金面で応援いただいた皆様にも、この場をお借りしまして改めて御礼申し上げます。また機会がございましたらぜひ当山までお越しいただければ幸いです。

 

皆様方のご期待に応えられるよう、一日も早い金堂壁画の一般公開をめざして努力を重ねて参りたいと存じます。今後とも引き続き、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げ、御礼のご挨拶とさせていただきます。合掌

 

令和5年12月1日 法隆寺

 

法隆寺金堂壁画を

未来に伝えるために

活動資金募集のお願い

 

将来的な一般公開も見すえた各種調査研究には多くの資金が必要です。ご支援いただいた皆様を収蔵庫見学に人数限定でご招待します。

 

 

昨年実施したクラウドファンディングにおきましては、多くのご支援をいただき、厚く御礼申し上げます。いただいたご支援により、昨年は収蔵庫の前室を新たに設け、デシカント式の除湿機を導入することができました。


当山では、1949(昭和24)年に火災に遭い一部が焼損した金堂壁画を、焼けた金堂初重の木部とともに大切に保管してきました。それらの恒久的な保存と文化財としての活用を検討するべく、法隆寺金堂壁画保存活用委員会を2015(平成27)年に立ち上げ、科学的な観点から総合調査を続けてきました。今年5月に委員会より「法隆寺金堂壁画の保存と活用に関する提言」が提出され、大野玄妙・前管長の遺志でもある、壁画の現地での一般公開を目指し新たな一歩を踏み出しました。


このたび、再度クラウドファンディングを行いますのは、引き続き調査・研究活動費用を募ることはもちろん、ご支援いただいた皆様を壁画収蔵庫見学にご招待することで、金堂壁画の現状を理解していただき、一人でも多くの方に、文化財保護への興味・関心を持っていただきたいとの思いからでございます。


ご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。 合掌

 

法隆寺管長 古谷 正覚

 

>>収蔵庫見学コース一覧からのお申し込みはこちら<<

>>必ずお読みください:ご支援にあたっての注意事項<<

※見学コースの受付は終了しました

 

焼損した金堂外陣壁画、失われた極彩色

 

国宝 法隆寺金堂。世界最古の木造建築物として知られ、世界文化遺産にも登録されています。軒の出の深い安定した姿が美しく、入母屋造り二重の瓦屋根と下層の裳階(もこし)の板葺きの対比、これに奥深い軒下の垂木(たるき)や雲斗(くもと)・雲肘木(くもひじき)が調和して快いリズムを奏でています。

 

 

そんな法隆寺金堂には飛鳥時代から、釈迦如来や薬師如来などを描いた、高さ約3.1メートル、幅約2.6メートルの大壁4面と、様々な菩薩像を描いた、高さ約3.1メートル、幅約1.5メートルの小壁8面、計12面の外陣壁画と、本尊など諸仏が安置された須弥壇(しゅみだん)上部の「飛天図」と呼ばれる内陣壁画20面などが存在していました。

 

明治時代に行われた九鬼隆一、岡倉天心、フェノロサらによる社寺宝物調査を契機に、古社寺保存法が定められ文化財保護制度が確立されました。法隆寺の調査も行われ、明治21年の調査では金堂壁画についても写真撮影が行われるなど、早くから金堂壁画の価値が認められてきました。法隆寺金堂は明治30年に特別保護建造物となり、壁画はその構成要素となりました。

 

以降、法隆寺金堂壁画の保存について検討が重ねられてきました。昭和10年にはガラス乾板を使用した現状記録のための撮影が行われ、在りし日の姿を今に伝えています。

 

焼損前の姿を今に伝える貴重なカラー画像[1935(昭和10)年 便利堂撮影]

 

左から、一号壁 釈迦浄土図、二号壁 半跏菩薩像、三号壁 観音菩薩像

 

左から、四号壁 勢至菩薩像、五号壁 半跏菩薩像、六号壁 阿弥陀浄土図

 

左から、七号壁 聖観音菩薩像、八号壁 文殊菩薩像、九号壁 弥勒浄土図

 

左から、十号壁 薬師浄土図、十一号壁 普賢菩薩像、十二号壁 十一面観音像

(上記12画像:便利堂提供)

 

しかし戦前から続けられていた「昭和大修理」といわれる解体修理さなかの1949(昭和24)年1月26日、金堂は出火原因がわからない炎に包まれました。幸い、外に出されていた本尊・釈迦三尊像(国宝)をはじめとする仏像群と壁画「飛天図」は難を逃れましたが、外陣壁画の極彩色は失われてしまいました。 

 

この火災は国内外に大きな衝撃を与え、翌年に文化財保護法が制定される契機となったとされ、1955(昭和30)年に1月26日は文化財防火デーと定められました。

 

 

火災に遭った法隆寺金堂壁画は、1958(昭和33)年に国重要文化財に指定されました。壁画は焼けた金堂初重の木部とともに金堂内における配置構成のまま収蔵庫内に再構築され、祈りの空間として、今も大切に守られています。

 

それらの恒久的な保存と文化財としての活用を検討するべく、2015(平成27)年12月に文化庁・奈良県・朝日新聞社ほかの協力で法隆寺金堂壁画保存活用委員会を立ち上げました。壁画の初の科学的な総合調査を実施、今年5月には「法隆寺金堂壁画の保存と活用に関する提言」を法隆寺に提出し、将来的な一般公開に向けて収蔵庫を改修する方針が示されました。現在、収蔵庫の改修に向け、各種の学術調査を継続中です。 

 

こうした様々な調査研究には多くの活動資金が必要です。

 

昨年行ったクラウドファンディングでは、収蔵庫内部への外気の直接の流入を防ぎ、入室者が持ち込む水分・湿気やホコリ、カビ、虫などを遮断するバッファゾーンとしての前室確保と、適切な除湿のための除湿機導入のためのご支援をお願いし、無事導入することができました。

 

除湿機DESICAが設置された機械室外観

除湿機DESICA

前室内部

 

聖徳太子1400年御遠忌であった2021年、当山として初のクラウドファンディングを実施し、調査・研究のための資金を募りました。結果として約500人の方々にご支援をいただき、リターンとして収蔵庫の限定公開にお招きしました。また、昨年も同様にクラウドファンディングで1,000人を超える方々を限定公開にお招きしました。

 

2022年に実施したクラウドファンディング

1次募集2次募集

 

皆様からのご支援によって、調査・研究はまた一歩前進し、人の出入りによる収蔵庫内の温湿度変化などのデータ収集もあわせて行うことができました。ご支援いただきました皆様には改めて御礼申し上げます。

 

 

 

 

皆様にご支援をお願いする理由

 

これまで見学いただいた方々とお話ししたところ「1949年に金堂が火災に遭った」という歴史的事実はご存知でも、「壁画が焼損したことを知らなかった」という方や、「壁画焼損は知っていたが、法隆寺に保管されているとは思わなかった」あるいは「壁画は完全に焼失したと思っていた」という方も一定数いらっしゃいました。まずは正しく金堂壁画の現状を知っていただくことがいかに重要かということを実感いたします。

 

クラウドファンディングで広く支援を募ることによって、多額の調査・研究活動費用を賄うことはもちろん、将来の文化財保護を担う若い方々にも金堂壁画の現状を理解していただき、興味関心を持っていただくことに繋がれば、と考えております。

 

つきましては、引き続き広く皆様より前述の活動資金を募りたいと考えております。皆様からいただくご支援は、将来的な収蔵庫現地での公開を見据え、下記の用途で大切に活用させていただきます。 

 

■目標金額:8,800,000円


■実施内容および目標金額の使途:

 

 ・提言をうけた収蔵庫改修計画策定のための諸準備
改修前の壁画の状態を記録するため、昨年度まで高精細撮影を行っていた大壁に引き続き、今後小壁の撮影を行います。その撮影条件に合わせてカメラを設置する架台を改修します。また、蛍光X線分析、分光分析等の手法による壁画の材料分析、ならびに壁の構造調査を行い、壁の性質を踏まえた保存のあり方を検討します。
 
・収蔵庫内環境モニタリングと分析

昨年設置した前室と除湿機の使用による収蔵庫内の環境調整の効果を調べるため、公開期間中に温湿度、CO₂、微細な浮遊物などのモニタリングとデータの分析を行い、壁画に負担のかからない環境の維持を図ります。

 

・限定公開前後の壁画メンテナンス(カビ点検、除去作業など)
 
・収蔵庫見学実施に必要な諸経費ほか


※本クラウドファンディングはAll in形式です。期日までに集まった支援金額にかかわらず当初予定していた規模のプロジェクトを実施します。

 

2022年度の調査の様子

2022年度の調査の様子

2022年度の調査の様子

2022年度の調査の様子

 

 

 

ご支援者の皆様を見学会にご招待いたします

 

ご賛同をいただけた方には、収蔵庫を見学していただく機会を設けます。

 

収蔵庫の見学は、良好な保存状態を保つため、あらかじめ人数を限定しております。総数880人という制限がありますが、できるだけ多くの方々に壁画の現状をご覧いただき、金堂壁画の保存活用資金へのご協力とご理解をいただければ幸いです。

 

実施日:

2023年11月3日(金祝)~14日(火)の(8日(水)を除く)、全11日

 

実施時間:

各日程、10:00から16:00までの間の30分区切り(12:30~13:30を除く)、計10コマ

 

所要時間:

30分間(ガイダンス含む)

 

参加人数:

各回8名様ずつ

 

見学会と共に

秋の法隆寺もお楽しみください

 

昨年に引き続き、受付奥の大宝蔵殿一室で金堂壁画関連の資料展示を予定しています。見学の前後にごらんください。また同時期には法隆寺境内の聖徳会館にて、秋田県大仙市出身で金堂壁画の模写を行った鈴木空如の生誕150年を記念した「鈴木空如筆『法隆寺金堂壁画模写』展」も行われており、合わせてご覧いただくことで、より深く金堂壁画の世界にふれていただけます。さらに夢殿では秘仏の救世観音菩薩立像の特別開扉も。普段は見ることのできない箇所も含め、秋の法隆寺を満喫していただければ幸いです。

 

資料展示もございます

紅葉が色づき、秋が深まる境内

伽藍拝観券もリターンに含まれますので、ゆっくりと境内を回っていただけます

 

 

 

ご支援にあたっての注意事項

 

お申込みについて

・1口につき、1名様が入場できます。グループでご見学の際は、人数分お申し込みください。
・見学参加資格は小学生以上(小学生は保護者または成人の同伴必要)です。未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
・銀行振込でのご支援の場合、見学日の1営業日前までにはご入金を完了させていただくようお願いいたします。
ご支援確定後のキャンセル・日時変更はできません。お間違えのないようご注意ください。
・法隆寺に直接、支援金をお持ちいただいても見学の対象にはなりません。運営へのご協力をお願いいたします。
・旅行商品を作る目的での支援は固くお断りします。

 


 

お申込みの確認について

・支援完了時にメールが届きます(クレジットカード決済時は決済完了時、銀行振込の場合は①申し込み完了時、②入金確認時の2回)。支援完了後、上記メールが届かない場合は、申し込み処理が正式に受理されていない場合がありますので、READYFORお問合せフォームまでお問い合わせください。
・支援完了後のメールとは別に、見学当日に必要な「参加証」を法隆寺金堂壁画限定公開事務局よりメールで発送します。一部メールの受信拒否設定をされている方は、@gmail.comからのメールを受信できるように設定をお願いします。なお、「参加証」メールが「迷惑メールフォルダ」に届くケースがありますので、念のためそちらをご確認のうえ、見学2日前までに届いていない場合は、法隆寺金堂壁画限定公開事務局(horyujikondo@gmail.com)までご連絡ください。

 


 

見学当日について

・当日は指定の見学開始時間の10分前までに、法隆寺境内の大宝蔵殿入り口にお集まり下さい。
・受付でメールで送信された参加証を確認いたします。スマートフォンなどの画面上で提示するか印刷したものをお持ちください。
・ご入場の際、ご本人様であることを確認させていただくことがございます。マイナンバーカード、運転免許証、健康保険証、パスポートなど、ご本人であることがわかるものをお持ち下さい。
・手荷物は最小限でご参加下さい。 
・収蔵庫内の環境を維持するため、シューズカバーを履いていただきます。ヒールのある靴はご遠慮下さい。
・伽藍拝観券は支援1口につき1枚を、収蔵庫見学受付(大宝蔵殿入り口)にてお渡しします(西院伽藍内・大宝蔵院・東院伽藍内共通、有効期限は2024年3月31日まで)。なお、伽藍拝観は午後4時30分まで(11月3日は午後5時まで)となっていますので、当日に伽藍拝観もされる場合は、収蔵庫見学の時間帯と重ならないようご対応をお願いします。受付は午前9時45分には開設していますので、早めに伽藍拝観券を引き取りに来ていただいても結構です。
・悪天候などにより、収蔵庫内の環境が急変した場合や、急変が予想される場合は、見学を中止し、日時の変更をお願いする場合があります。

 


 

新型コロナウイルス感染予防対策ご協力のお願い

・5類とはなりましたが、各自で感染予防のご対策をお願いいたします。なお、せきや発熱などの症状がある方は見学をご遠慮いただく場合がございますので、あらかじめご了承下さい。

 


 

個人情報の扱いについて

・支援者様の個人情報は、本クラウドファンディングの実行者である法隆寺および法隆寺金堂壁画保存活用委員会事務局を担う株式会社朝日新聞社が取得し、収蔵庫見学の実施運営(見学参加証の送付、見学受け付け、お問い合わせへの対応、荒天による中止・日程変更など金堂壁画限定公開に関する諸連絡等)の目的で利用いたします。

・収蔵庫見学の実施運営にかかわる事務作業および作業に必要となる個人情報の取り扱いを、株式会社大阪シミズに委託します。委託に際しては、個人情報が適切に管理されるよう必要かつ適切な監督を行います。

・以上の他支援者様の情報については、 READYFOR利用規約 第23条(支援者の個人情報の取扱い)に定める目的の範囲で利用し、個人情報の保護に関する法律その他の関係法令に従って厳正に取り扱うものとします。 

・支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合があります。

 


その他ご支援にあたってのご不明点については、READYFORヘルプページをご確認ください。

 

 

 

収蔵庫見学コース一覧

 

全日程の受付が終了いたしました。ありがとうございました。

 

プロジェクト実行責任者:
法隆寺
プロジェクト実施完了日:
2024年3月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

法隆寺の金堂壁画収蔵庫の支援者限定公開を行い、将来的な一般公開に向けたデータを集め、分析するとともに、金堂壁画を未来に伝えるための研究活動を行う。

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プロフィール

推古15(607)年ごろ、聖徳太子によ って創建されました。国宝の金堂や五重塔などは世界最古の木造建築物として知られ、世界遺産に登録されています。

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リターン

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推古15(607)年ごろ、聖徳太子によ って創建されました。国宝の金堂や五重塔などは世界最古の木造建築物として知られ、世界遺産に登録されています。

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