井戸掘り まだまだやっていきます
ご支援をいただき感謝しております。今年も子どもたちは楽しそうに泥んこ遊びをしています。今年の1月20日の感謝メールにそれまでの活動報告をのせましたので、その後の活動について報告します。
Ⅰ 活動報告
1 単管の打ち込み
単管を接続するときに、溶接がうまくいかなかったので、単管の中にジョイント(右の写真)を入れました。そのため、土をまきあげて出す水を流す塩ビ管がジョイントから先に進めなくなりました。土が詰まっているところまで届かず。水圧で単管の中の土を出すことができなくなってしまった。その対応として、
① 単管の接続をするときにジョイントを入れずにできるように溶接が簡単にできる半自動溶接機を用意する。
② 単管を簡単に抜けるように3脚とチェーンブロックを用意して、単管の中に石や粘土が詰まったときに新しい単管を打ち込むようにする。チェーンブロックは簡単に単管を引き抜けて便利です。
右下図のように水圧で単管の中の砂利、土、砂を噴き上げさせながら単管を打ち込みました。打ち込むときにハツリ機におもりのグロックをつるすようにしたことで、手で持っていなくてもできるようになりました。てこの原理で引き抜くため打ち込んでいた単管に直交してつないであった単管に自分が乗ることで、下向きの力が大きくなり打ち込みスピードが上がりました。おかけで単管をつなぎながら深さ7m50cmまで打ち込むことができました。
しかし、単管の中に2mほど土が詰まっていて水圧で噴き上げること
ができなくなってしまい、水脈に達したのかも確認できませんでした。何回か塩ビ管で水を送り、石や粘土を吹き出そうとしていると、塩ビ管と単管の間に何かが挟まったのか抜けなくなった。強引に引き抜こうとしたら塩ビ管が途中で切れてしまい、単管の中に残ってしまいました。しかたがないので単管ごとチェーンブロックで引き抜くことにしました。8mの単管を引き抜くと倒れた時に危険なので、引き抜く途中で2m程で切りながら抜きました。
深さ7.5mまで進んだので、もう水が出るのではないかと期待して、新しく単管を打ち込むことにしました。しかし、なぜか深さ4m位から打ち込めなくなってきてしまいました。単管を抜いた後、新しい単管を用意している間に何か落としてしまったのかもしれません。
2 単管(直径48.6mm)より大きな穴を掘っていく
単管で7.5mまで掘れることが分かったので、直径11cmほどの穴をできるだけ深く掘り、掘れなくなったところで単管を打ち込む方法に変更しました。
① 右の写真のように重機で約1m掘り、1辺20cmの木枠を
埋め込み、周りの土砂が穴に落ちないようにしました。
② 木枠の中を直径10cmほどのドリルの歯のようなオーガで掘り進めました。

③ 2mほど掘ると水がたまり、オーガにのった土が水で流れ落ちてしまい、掘り難くなってきました。そこで、吸い子(上の図のような仕組みで筒の下に弁を付けて、上下させることで中に土が入り、掘り進めることができる)を使って掘りました。ネットを知らべると塩ビ管で作ることもできるようですが、礫が多いので金属製の吸い子を購入しました。おかげで、1~2cmの礫を含んだ砂を掘り進めることができました。深さ2.5mほどまで行くと周りが崩れ始め、掻き出しても掻き出しても深くならなくなりました。
④ 周りの土砂が崩れてこないように、開けた穴に3mの塩ビ管(VU1000)を埋め込みました。塩ビ管の下部1mには穴をあけ、メッシュを巻きました。
⑤ 塩ビ管(VU100)の中を吸い子を使って掘っていきました。
吸い子の横に塩ビ管(VP13)を入れ、水を送り込んで土をまきあげると、どんどん掘れました。掘りすぎて塩ビ管(VU100)の底より吸い子のほうが深くまでいってしまいました。そのために吸い子が塩ビ管の底に引っ掛かり、吸い子を持ち上げると塩ビ管も持ち上がってきてしまいました。前回の反省を生かし、すぐに塩ビ管を入れなおすと、簡単に入りました。塩ビ管の底と吸い子の位置に気を付け、塩ビ管を叩いて沈めながら作業をしました。調子よく作業をしていると、吸い子が棒とはずれて落ちてしまいました。ねじ込み式(右の写真のように棒につながっていた)だったのですがゆるんでしまったようです。吸い子がついていた棒にハンガーのフックをつけてひっかけて取ろうとしても取れません。家にあった井戸にバケツを落としたときに使っていた縄についているフックを持ってきて取ろうとしたら、塩ビ管に引っ掛かりまたまた塩ビ管を引き抜いてしまいました。そのフックで何回か挑戦しても土に刺さって取れませんでした。このフックまで穴に落としてしまうと初めからやり直しになるので中止し、異形棒鋼をT字に溶接してフックをつくりました。何回かチェレンジしてようやく引き上げられました。持ち上げ始めが土に刺さっていたのか、とても力が必要だったので縄だと切れていたと思います。フックまで落とさなくてよかった。吸い子が取れたので再度、塩ビ管(VU100)を埋めました。スーッと入っていきました。掘り進め塩ビ管の上が地面の辺まで来たので塩ビ管を1mつなぎました。だんだん掘りにくくなったので、水圧で使っていた塩ビ管(VP13直径18mm)にエアーコンプレッサーで圧縮空気を送り込みました。すると、太い塩ビ管から水とともに泥があふれ出したり、吸い子に礫や泥が溜まったりして掘り進めることができました。初めからエアーコンプレッサーを使えばよかったです。塩ビ管が再び地面の辺に来たので、さらに塩ビ管を1mつなぎ5mにしました。
塩ビ管5m 異形棒鋼5.5m
⑥ 深さ4mほどで硬い粘土層にあたり掘れなくなってきました。そこで5.5mの異形棒鋼で粘土層を突き、空気圧で掘り進めている。
⑦ 今後は掘れるところまで掘り、塩ビ管(VU100)を埋めていきたい。それで水が出なかったら、単管を打ち込んでいきたい。10mほど打ち込んでも水が出なければ違う場所で掘る予定です。
Ⅱ 会計報告
1 収入
支援金 335,072円
2 支出
総額 309,950円
内訳 ①単管打ち込み(ハツリ機、単管等)61,200円
クランプ類は自前
②水圧関係(サクションホース、ロングニップル、塩ビ管等)60,148円
エンジンポンプ、タンクは自前
③溶接関係(半自動溶接機、ワイヤー、溶接面等)40,095円
④引き上げ関係(三脚ハンガー、単管)12,980円
チェーンブロックは自前
⑤空気圧関係(エアーコンプレッサー等)41,421円
⑥埋め込み管(塩ビ管VU100、メッシュ等)15,304円
⑦手掘り(オーガ、吸い子等)54,952円
⑧工具(パイプカッター、レンチ等)16,940円
⑨謝礼(重機、指導)6,910円
3 差し引き 25,122円
4 今後の支出予定
① 井戸掘り材料費(塩ビ管、単管等)2万円程度
② 井戸ガチャポン 6万程度
③ 井戸周りの整備 4万円程度
④ 支援していただいた方のネームプレート 2万円程度
⑤ 水質検査 2万円程度
Ⅲ 今後の予定
まず長野幼稚園で井戸を完成させたい。その後、他の必要な園を支援していきたい。また、今回井戸の掘りを試行錯誤したことで地質に合わせた掘り方がわかってきた。この経験と知識を有効に使っていきたい。






















