中秋の名月(104日)には皆さんはお月見をされましたか。今年は暦の都合で満月は中秋の名月より2日遅れなので、名月を見逃した人は6日の満月を見るのも楽しいかもしれませんね。ここでは、インターネット望遠鏡ネットワークを利用した少し珍しいお月見の話をしたいと思います。 

 

7月の頃は日暮れの時間が遅く、夕方の7時でもまだ空は明るいままでした。秋分が過ぎると日没の時間がだんだん早くなり、今の季節には夕方の6時過ぎには既にすっかり周りは暗くなっていることに気づかされます。人々は夕暮れの時間の移り変わりを見ながら、季節の変化を感じているのではないでしょうか。

 

北半球では冬季になると夜の時間帯が、昼の時間帯よりも長くなります(逆に夏季には夜の時間帯が昼の時間帯よりも短くなります)。日本とニューヨークの時差は14時間(日本がニューヨークより14時間進んでいる)なので、日本の夕方6時(18時)は、ニューヨークは同じ日の明け方4時となります。そのため、冬季には、日本の空が暗くなりかけている18時頃は、ニューヨークでは午前4時頃でまだ夜が明けていません。このことからわかるように、冬季には日本とニューヨークで、ともに空が暗い時間帯があります。

 

月の出は月齢によって異なりますが、満月のときは夕刻に東の空に昇った月が、時間の経過につれて少しずつ西の空に移動し、明け方に西の空に沈みます。満月はその位置を変えながら、ほとんど一晩中夜空に輝いているのです。そのため、冬の季節には、日本でもまたニューヨークでも、満月が夕方の東の空に昇り、未明の西空に沈むことになります。

 

このタイミングを利用して、府中が夕方でニューヨークが未明のとき、それぞれのインターネット望遠鏡に同時にアクセスして、府中とニューヨークの夜空に輝く満月の画像を撮ることができます。下の画像はこのようにして撮った府中とニューヨークの満月です。

 

1万キロメートルほど離れた地球上の2つの場所で、満月を同時に眺めるお月見、これぞ今まで経験したことのない‘贅沢なお月見’といえます。この画像は20111112日の満月のときに撮った写真ですが、これからの季節の満月時には同じような画像を撮ることが出来ます。皆さんも是非‘贅沢なお月見’を楽しんでください。

 

今回のクラウドファンディングが成功し、ミラノの望遠鏡を修復すれば、ミラノの満月を含めた楽しいお月見が出来ることになります。また、南半球にインターネット望遠鏡を設置すれば、南半球に夜空に輝く満月を同時に観測する‘贅沢なお月見’も出来ます。その日が来るのを楽しみにしたいと思います。

新着情報一覧へ