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蘭の実験施設を醸造所へ・・・
何でも解体しているわけではありません。
蘭の細胞を無菌培養する設備・・・
もちろん、醸造所でも無菌的な酵母の継代培養は必要です。
クリーンベンチに光学顕微鏡・実体顕微鏡・インキュベーター・振とう培養器・オートクレーブ・乾熱滅菌機・フラスコ・シャーレ等

 

そのまま使えるものはそのまま使います。

ナノブルワリーにしては、研究開発・分析においてとても恵まれた環境となりました。
石見麦酒の経営者夫婦は、微生物学が専門。

そして、工場長は野生の菌類の鑑定分離培養に関しては、人よりチョットだけ多く勉強していますので、

今後は、野生酵母の純粋培養や基礎研究など・・・
水を得た魚のように、新技術を生み出していく予定です。

 

 

次は、醸造に不要なものの解体です。
蘭の培養は、無菌的に処理された組織を瓶に入れて培養します。
この培養室をそのまま発酵室にリフォームしていきます。

 

 

この施設内に埋蔵されていた、培養瓶です。

とんでもない量だったのですが、江津市さんの紹介で、

苔のテラリウムを作られている業者へもらわれて行きました。
素晴らしいリサイクル！！

 

 

培養する棚を解体
 

 

発酵室の隣は冷蔵室なので、仕切りの壁を壊して断熱材を入れていいきます。

 

 

壁を壊して、柱と柱の間にパズルのように断熱材を入れていきます。

 

 

そして、壁を元に戻します。
 

 

石見式の醸造所は、醸造室と発酵室は同居している、

コンパクトな設計が売りでした。

しかし、いろんな醸造所を見学していると、

発酵機を固定にするよりは、

発酵機を動かすほうが効率が良いという結論になりました。

 

 

そこで、新工場では発酵機を台車に載せ、

醸造室と発酵室と冷蔵室を移動していく仕組みに変更いたしました。
天井から、各発酵機用にコンセントがつるされており、

発酵工程に入る発酵機を繋げば、発酵開始です。
発酵機ごとに、細かく温度設定をするのが石見式・・・
これで、ビール・発泡酒・果実酒・どぶろく・リキュールを、

同時進行で20種類以上のお酒を超少量多品種生産をしながら、

醸造量は理論上では年間60㎘まで行けるようになりました。

でも、当面は30㎘くらいで操業します（笑）

これで、石見麦酒の新工場の大まかな設備は完成です。
明日からは、石見麦酒の最新技術をご紹介します。