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沖縄久高島の祭礼 イザイホー|貴重な記録映像をデジタル化し後世へ

文化財映像研究会

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沖縄久高島の祭礼 イザイホー|貴重な記録映像をデジタル化し後世へ
目標金額を達成した場合のみ、実行者は集まった支援金を受け取ることができます(All-or-Nothing方式)。支援募集は6月30日(水)午後11:00までです。

支援総額

1,014,000

目標金額 6,000,000円

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目標金額を達成した場合のみ、実行者は集まった支援金を受け取ることができます(All-or-Nothing方式)。支援募集は6月30日(水)午後11:00までです。

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プロジェクト本文

 

沖縄 久高島の祭礼「イザイホー」

貴重な記録映像を後世に継承するために

 

 

沖縄の久高島で12年に一度おこなわれる祭礼「イザイホー」は、琉球王国の時代より400年にわたって続いてきた貴重な文化遺産です。1978年に行われたのが実質的な最後となっており、その存続が危ぶまれています。

 

実はその1978年のイザイホーの様子は、16ミリフィルムによって撮影・記録されていました。一部分が映画化されたものの、17時間あまりに及ぶその映像は、撮影と制作に携わった岡田一男の元で人知れず保管されてきました。当時のイザイホーを知る関係者の高齢化も進むなか、このままでは記録映像は人々の目に触れることなく、年月と共に忘れ去られてしまう可能性が高いといえます。

 

私達が今回取り組むのは、そのフィルムを高精細スキャンの技術を用いてデジタル化し、半永久的に保存できるデータとして後世に残すと共に、それを社会に還元し活用できるようにする、というプロジェクトです。

 

フィルムの高精細スキャン、編集作業には、多大な労力と費用を要します。そのため多くの方々に支援を仰ぎたく、クラウドファンディングの形で支援を募らせていただくこととなりました。

 

貴重なイザイホーの記録を伝承し、後世に残すため、どうぞ皆様からのご支援をよろしくおねがいします。

 

 

 

|イザイホーとは

 

「イザイホー」は沖縄の久高島で12年に一度おこなわれる祭礼で、琉球王国の時代より400年にわたって続いてきた、沖縄で最も重要な神事のひとつです。

 

久高島は、琉球の創世神アマミキヨが天から最初に降りてきて、国づくりを始めた場所とされており、沖縄の中でも最も神聖な島と信じられてきました。そのため久高島にはノロと呼ばれる最高位の巫女を中心とした神女組織が、琉球王国時代より継承されてきました。そして久高島で生まれ育った女性は神女になり、祭祀を執り行う役割を与えられてきました。その神女になる就任儀礼がイザイホーなのです。

 

沖縄の社会では古来より、女性が宗教的な側面を担い、男性が政治経済的な側面を担うという伝統がありました。日本の古代においても同じような伝統があったのではと考える学者もいることから、イザイホーは日本古来の祭祀の原型を留めているとされ、多くの民俗学者や歴史学者から注目されてきました。

 

しかしながら社会の変化ともない、1978年を最後にイザイホーは今日まで行われておらず、その存続と継承が危ぶまれています。

 

祝い酒、タルマーミキを囲み、中心部に最高神女たち、第二の輪がナンチュたち。外縁をハタ神たちが囲む。

 

 

|16ミリフィルムによって撮影された、1978年の記録。

 

1978年、伝統文化財記録保存会(※)と下中記念財団EC日本アーカイブズによって、イザイホーの様子が撮影され、2本の映画が制作されました。

 

撮影には16ミリフィルムのカメラ4台が用意され、総勢10数名のスタッフが携わりました。当時の16mmフィルム撮影では、映像と音声を同時に記録することが一般的ではなく、音声は別個のテープレコーダーによって録音され、編集で映像と音声を合わせるという手法がとられていました。

 

(※)早稲田大学名誉教授の本田安次氏や、元東京国立文化財研究所芸能部長の三隅治雄氏など、民俗芸能学者を中心に組織された団体

 

右奥の撮影台、左に写真家比嘉康夫氏、撮影助手を挟んで、第2カメラの草間道則カメラマン。

 

久高島には様々なタブーも存在します。特にイザイホーでも重要な祭祀が行われる場所の一つであるフボー御嶽は、島の最大の聖域であり、外部者の立ち入りを厳しく禁じています。また口に出さなくても島の人々が嫌っている行動や信仰上の禁忌も多くあります。1978年の撮影ではこのようなタブーを一切避けて、記録を貫徹するというポリシーによって撮影が行われました。

 

さらには神女の最高位のひとつである外間ノロウメーギであった西銘シズ氏の協力を得ることで、これまで撮影が許されていなかったイザイホーの様々な場面を記録することもできました。

 

イザイホーの儀礼だけではなく、儀礼の準備などその前後の様子も記録されました。特に、儀礼の一か月前に行われる御願立(ウガンダティ)や、聖なる食べ物であるエラブウミヘビの燻製を作る様子(*未公開映像)を記録できたことは貴重な機会でした。

 

このようにして撮影された一連の記録は、イザイホーを記録したという歴史的な意義に加え、当時の久高島の人々の姿をとらえたドキュメンタリーとしても、価値が高いものということができるでしょう。

 

▼「沖縄 久高島のイザイホー-第1部-」東京シネマ新社1979年制作(提供:NPO法人科学映像館)

 

▼「沖縄 久高島のイザイホー-第2部-」東京シネマ新社1979年製作(提供:NPO法人科学映像館)


 

|未公開のまま眠る、17時間分のフィルム。

 

映画として公開された映像は102分の長さですが、カットされたシーンを含めると、記録映像の長さは17時間に及びます。

 

1978年のイザイホーには多くの撮影取材が入りましたが、16㎜カラーフィルムで完全な同期録音撮影をおこなった例はなく、イザイホーの始まりから終わりに至るまでの、一連のやり方や手順を記録するような撮影は、他には行われていません。

 

最後のイザイホーから40年以上の月日が経つ今、儀礼に参加したことのある地域住民の数も少なくなってしまいました。このままでは、島の中で脈々と受け継がれてきた儀礼のやり方や手順は、いずれ失われてしまう可能性が高い状況です。当時撮影された映像は、もしも将来、イザイホーを再開する日が来た時、その復元において、なくてはならない参考資料ともなるでしょう。

 



 

|フィルムのデジタル化と文化の継承を。

 

このように、研究的な側面においても、文化の継承という側面においても、大変貴重な17時間分のフィルム。そのフィルムは今日まで、当時撮影および映画制作の中心となった、東京シネマ新社の岡田一男の手元で人知れず大切に保管されてきました。

 

どんなに貴重な記録映像も、フィルムのままでは人の目に触れることなく忘れ去られてしまいます。

 

幸いイザイホーのフィルムは比較的良好な状態で保存されてきましたが、フィルムにとっての最大の敵である経年劣化も気になります。劣化したフィルムは酸化し(ビネガーシンドローム)、溶けたり変形したりしてしまい、再生することも映像を復元することもできなくなってしまいます。

 

フィルムの劣化が進行する前に、そして当時のイザイホーを知る現地住民や研究者の高齢化がこれ以上進む前に、映像をデジタル化して、保存しておく必要があると言えます。

 

しかしフィルムのデジタル化はかなり費用がかかる作業でもあります。そこで今回、この取り組みの主旨に賛同いただける方々から、広く資金を集めることもひとつの選択肢と考え、クラウドファンディングに挑戦することにいたしました。

 

外間ノロが、米粉を蒸してつくったスジ印を押す様子。

 

 

|皆様からのご支援で実現できること

 

フィルムの本来の画質を維持するためには、フィルムを高解像度でスキャンするのが理想的ですが、それをおこなっている会社は限られています。また映像と音をあわせるリプロダクションも必要となり、全体では2000万円ほどの費用がかかると予想されます。

 

そのため私たちは、科学研究費や様々な助成団体に助成金を申請し、このプロジェクトの遂行に必要な費用を集めるべく努力を続けています。しかしながらこうした助成金だけではすべてをまかなうことは難しいのが現実です。

 

そのため私たちは、このたびクラウドファンディングを通じて、多くの一般のみなさまにもご支援をあおぎたいと考えました。今回目標とするのは600万円ですが、より多くのみなさまのご支援をたまわれるようでしたらネクスト・ゴールの設定も目指したいと考えています。

 

本プロジェクトでは、以下のような手順によって映像のデジタル化を進めていく予定です。

 

①撮影されたフィルム(16ミリ)を1コマずつデジタルスキャンし、動画(音声なし)を作成します。当初は5Kの解像度でスキャンすることを目指していましたが、フィルム自体の画質と費用対効果を考え2K-Full(2048x1556ピクセル)1:1スキャンを実施する方針です。

 

②音声が記録された磁気テープの音声をデジタル化します。

 

③デジタル化された動画(音声なし)と音声を同期させ、デジタル動画(音声あり)を作成します。

 

④デジタル動画(音声あり)を編集して一連の映像にします。当時のフィルムは1缶あたり11分の映像しか記録できず、撮影中には何度もカメラにフィルムを装填し直す必要がありました。幸いなことに1978年の撮影では4台のカメラで撮影しましたので、これらを組み合わせ、編集によって途切れのない一連の映像に仕上げます。

 

⑤編集された映像の、各シーンの解説文(内容・日時・場所など)を作成します。そしてこれをデータベース化します。それによって17時間分の膨大な映像を整理し、見たい内容を簡単に検索できるようにします。

 

デジタル化された映像は、独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所のアーカイブで保管されます。保管された映像は、イザイホーの伝承者である久高島の住民の方々が自由に利用したり、研究者が研究目的で閲覧したりすることができるようにします。また一般の市民の方にも、住民の方々のプライバシーや祭礼の禁忌といったことを十分尊重したうえで、公開したり活用してもらえるようにしたりしていく予定です。

 

今回のプロジェクトでは、まず2022年3月を目標に、フィルムのデジタルスキャン作業を完了させた、その成果を報告するお披露目会を開催することを目指します。お披露目会では未公開映像の上映、進捗状況の報告、および専門家を交えたパネルディスカッションをおこなう予定です。

 

目標金額:600万円

プロジェクト内容:2022年03月31日(木)までに、イザイホーデジタル化プロジェクトの第一回報告会として上映会を実施することを以てプロジェクト完了とする。

 

 

イザイホーは12年に一度おこなわれる儀式ですので、本来ですと次回の開催は2026年となります。本プロジェクトによってイザイホーに今一度、人々の注目が集まり、それが近い将来、イザイホーそのものの復活につながることができたなら、私たちにとっても望外の喜びです。

 

どうぞ皆さまからのご支援を、何卒宜しくお願い申し上げます。

 

 

|プロジェクトメンバー紹介

 

岡田一男

映像作家・東京シネマ新社代表取締役・公益財団法人下中記念財団評議員

 

 

1978年にイザイホーの記録に携わった時、それが最後の記録になってしまうとは、全く予期していませんでした。最後の記録が、16mmフィルム複数カメラ同時録音記録で、個々の儀礼を始めから終わりまで無省略で記録したのは、稀有な幸運でした。日本の映像界では当時すでにビデオ記録が始まっていました。フィルム撮影であったからこそ、現代のデジタル高画質映像で、イザイホーを蘇らせることが可能になったのです。今までは、良い状態で保管することで精一杯でした。私は映像作家として、学術映像においても、「切れ」や「冴え」といった画像のクオリティーを重視します。デジタル化された映像を多くの方が鑑賞していただくに足る美しい映像に仕上げますのでご期待ください。

 

石村智

考古学者・独立行政法人国立文化財機構 東京文化財研究所 無形文化遺産部 音声映像記録研究室長

 

 

イザイホーは貴重な無形の文化遺産です。その実質的に最後となった1978年の儀礼の様子をおさめたフィルムは、歴史的な資料としても価値のあるものです。デジタル化した映像は東京文化財研究所のアーカイブで保管し、伝承者や研究者、さらには一般の市民の方々に、広く自由に使っていただけるような形で活用したいと考えています。

 

 

|応援メッセージ

 

三隅治雄 様

民俗学者・元東京国立文化財研究所芸能部長、元実践女子大学教授

 

『イザイホー再誕を祈る』

 

1942年、イザイホーを初めて調査した宗教学者鳥越憲三郎博士は、これを村落祭祀の原初形態を示す祭りと評し、不明の多い巫女史の最初の一頁を飾るものと称えた。島で生まれ、12年ごとの午年の祭りのときに30歳から41歳になった女性がナンチュと呼ばれ、島守りの神女になるための儀式を受ける。一か月の前行事を経ての五日間の儀礼が見事である。厳格な魂替えの宗教祭儀でありながら、視覚的には、凄愴な疾走旋回から清爽華麗な集団歌舞、綱引き、兄弟対面、大円舞、後宴と展開する一大野外楽劇と見える。劇・舞踊・音楽の根源が祭式にあるとの実感が湧く。

 

ただ、過疎化が伝承を妨げた。42年には30人いたナンチュが、1978年には8人に激減した。それでも信心深い島人は、代々伝える一儀一礼も違えず、全身全霊を懸けて見る人を戦慄させ感動させた。が、それが最後となった。次の1990年はナンチュがゼロ。だれもが泣いた。しかし、救いがあった。79年に撮影して上下二巻の優れた作品に仕上げた岡田一男氏が、祭りの逐一を精細に撮った生フィルムを保存しており、これを起こして再編デジタル化すれば祭儀の全貌は永遠に生き、祭りに込めた歴代久高島民の生命は蘇り、その輝きが学問の世界を明るくする。フィルムによるイザイホー再誕を祈りたい。

 

三島まき 様

民俗学者・沖縄県立芸術大学芸術文化研究所共同研究員、学習院大学非常勤講師

 

久高島に通い始めた頃、神人(かみんちゅ)の方から、イザイホーには、年中行事の儀礼が集約されているとおききした。それゆえ12年に1度でも、滞りなく儀礼を行なうことができるのだと。逆に言えば、イザイホーの祭りは、毎年繰り返される祈りの積み重ねによってしか、できないお祭りなのだ。シマで生れて、生活しなければ、その資格はない、という厳し過ぎるルールも、それが理由の一つなのかもしれない。効率の良さばかりを追求する現代において、時間の積み重ねでしか得られないものは、はかりしれない重みがある。

 

イザイホーが琉球王国の解体、壊滅的な戦争をくぐりぬけ、1978年まで継続されてきたのは奇跡だ。そして、それが克明に記録され、43年もの間、大切に保管されてきたのも奇跡である。神女達の祈りや歌や舞いにこめられた、命や自然に対する畏れと敬いは、映像をとおして、たしかに私たちに伝わってくる。そして、私たちの魂の領域を広げてくれるのだ。この貴重な映像を次の世代に伝えるために、プロジェクトの成功を心から応援したいと考えている。

 

諏訪春雄  様

近世文学/芸能史学者・学習院大学名誉教授

 

『イザイホーは日本祭祀の原型』   
 
日本の古代祭祀の中心には女神がおり、祭祀者も女性であった。男性は俗事を担当し、女性は神事を担当した。現世の秩序はこの男女の協力で維持されていた。日本国家の歴史解明には、この古代の真実を読み解くことが絶対の必要事である。

 

アマテラスは伊勢神宮に祭られている皇室の祖先神である。アマテラスが神であることに疑問を持つ日本人はいない。しかし、アマテラスの本質は神だけであるのか。

 

久高島は、神女ノロを頂点とした祭祀組織によってイザイホーや数多くの年中行事を行なっている。久高島のノロは人、神、巫女、祭司の四者を兼ねており、アマテラスと同一である。古代の女性がこの四者を兼ねることは、アマテラスに限られることではなかった。

 

イザイホーに代表される久高島の祭祀には日本の古代解明の重要な鍵がある。

 

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リターン

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映画『沖縄久高島のイザイホー』2021版は、いただくご支援によってデジタル化する映像とは異なります。

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21人
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お気持ち支援

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お披露目会ご招待(オンライン)

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※1:2022年3月開催予定、詳細は2022年2月中にご案内します。

ーーーーーーーーーーー
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お披露目会ご招待(現地)

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エンドロールにお名前掲載(大きめ)

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500,000

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エンドロールにお名前掲載(さらに大きめ)

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