今回は、「ジャマイカ人」について、西田ジムのコーチたちとの実体験をもとにお話させていただきたいと思います。

 

漠然と「働き出す前に日本を一度出たい」と思っていた私は、2004年の大学卒業と同時に青年海外協力隊に参加し、同7月、ジャマイカ初上陸を果たしました。

 

公立学校での授業の様子。なんと、今回建設予定のShortwood Primaryは、
私が隊員の時初めて訪問した学校でもあります!何か運命のような物を感じます。

 

合計で3年半させていただいたJICAの活動中は、公立の学校に体操を広める普及活動、選手の競技レベル向上など、出来る範囲で幅広くやらせていただいていました。そして活動をしていく中で、知りたくなくても知ってしまう、気付いてしまう、そして、だいたい嫌になるジャマイカ人の特徴にぶちあたります。ジャマイカ人って、

 

  • 約束の時間にこない
  • 夢や目標は大きいが、中身がない(計画性がない)
  • 忍耐力がない(努力の積み重ねがきらい)
  • 漫画か?というような行動をとる
  • 口はうまいが、行動が伴わない
  • あと、約束の時間にこない
  • 運転は早いが、仕事は遅い
  • プライドは高いが、仕事の質は低い
  • すぐベグる(すぐコレくれアレくれ言う。英語のBegに由来)
  • そしてやっぱり約束の時間にこない

 

もちろんみんながみんなそうではないんです。でも、本当に概ねこうなんです。ジャマイカは南国&常夏ですから、飢えてもそこらになってる果物を食べて凌げますし、寒くなっても凍死しない程度ですから、先祖代々「そんなにがんばらなくても大丈夫よ~(死なないよ)」という精神をしっかり培ってきているのかな、と思います。またこれが、しっかり根付いておりなかなか変わりません!日本はサムライの国、「努力・苦労することは美しい」ですから、本当間反対の精神性です。

 

西田ジムは現在、ジャマイカ全土にいる30名を超える先生たちと一緒に頑張っています!

 

こういう人たちを選手として育てる、毎日4時間も5時間も練習させるのは、そりゃもう並大抵ではないわけです。まず時間通りにこないですから。当然コーチにしてもそうです。レクリエーションのクラスは1時間しかないのに、30分平気で遅れてきます。

 

自慢でも何でもないですが、2008年に教室を始めてから最初の3年間、私はコーチたちを「時間通りにクラスにこさせる」ことができませんでした。いくらアツく語っても、静かに怒ってみても、怒鳴りちらしてみても、まずは関係を良くして・・・とか伏線をはってからアツく語ってみても、やっぱり遅れてくるんです。

 

これじゃあジムが、スポーツが発展するわけありません。時間通りに来れないなんて、物事を計画して実行するための初歩の初歩ですよね。体操で言うなら、体を締めれる緩められる、曲げれる伸ばせるとかそのあたりですよね。これができてなかったら、何もできないです。

 

と、悩みながら久しぶりに日本に一時帰国した時に良い本に出合いました。「リーダー/経営者の仕事は仕組み・システムを作ること」という趣旨の本で、一気に全部読みました。目からうろこでした。まず始めたのが、時間に遅れたら毎回減給、1学期間無遅刻無欠席だったらボーナスという仕組みでした。

 

そしてこれが大当たり!

 

今までがんばってアツく語ったり、怒ったりしてたのは何だったんだろう、というくらい遅刻が一気に減りました。ここから7年、WinWinの仕組み作りをどんどん推し進め、どんどん減給と報酬を増やして、10年経って西田ジムの先生方はできる先生に変わっていきました。というか、このシステムだと、本気で変わろうとしていない、やる気が根本的にない先生方は給料が減る一方なので辞めていき、できる先生が残っていくんです。

 

長く勤めている先生だともう8~9年、私と一緒に切磋琢磨し、西田ジムのため、ジャマイカ体操のため頑張ってくれています。先日の先生方にお願いしたインタビューで、普段聞けない彼らの言葉を聞くことができました。

 

 

  • 「大会の結果じゃなく、練習への取り組み方が良くなった事が大事」
  • 「コーチとしての目標は、ジャマイカ体操の発展と、生徒が夢を生きる事」
  • 「生徒のために安全性を基本として、効率よく技を習得できるように、練習の構成を立てないといけない
  • 「西田コーチがジャマイカでやってきた事、その裏にある犠牲は並大抵ではない。今自分は、あなたが育ててくれたこの手で、あなたに誇りに思ってもらえるようにがんばっている」

インタビューの内容、一部美しすぎました。10年前はジャマイカ人のコーチたちからこんな言葉を聞けるなんて夢にも思ってませんでした。自分が目指してきた事、志、ちゃんと伝わってるんだなと思って感動しました。

 

Nishida's Gymnasticsの志をしっかり汲み取った先生たちの手によって育てられる選手たちの今後の活躍、私自身、本当に楽しみです。そして、今回の新体育館建設が、彼らの活躍を大きく後押しする土台となるのは、言うまでもありません!

 

最終目標である450万円の支援、実現するのは難しいかもしれませんが、最後まであきらめずに挑戦します!皆様のご協力、宜しくお願いいたします!

 

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