プロジェクト概要

 

ろう者の選手たちが出場できる空手道大会を。

「音声が見える」空手道大会を開催し、選手たちの可能性を広げたい。

 

こんにちは。全日本ろう者空手道連盟(JDKF.)の会長を務める高橋朋子と申します。弊団体は、全国の耳が聞こえない仲間同士が集まり、空手道の世界をお互いに励まし合い、助け合い、一緒に頑張れる場を提供しよう!という思いで、2016年10月に発足しました。

 

会員は約50名。半分以上がジュニア会員で構成され、年に3,4回の合同稽古や合宿、各イベントへの出演やお手伝いをしています。

ろう者の声である「手話」と「空手道」の普及活動を行うことで、私たちは社会に聴覚障害者の実態を発信し、聴覚障害者への理解を深め、聴者との共存社会に結びつけることを理念に取り組んでいます。

 

また、聞こえない子供たちが空手道を楽しみつつ、競技力の向上、いずれは強化選手として育成させてあげたい、私はそうした思いで指導をしています。

 

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手話で指導する高橋朋子(右)

 

しかし、ろう者の選手たちが大会に出られる機会が少ないのが現状です。空手界では、音声による申告がルール化されていることもあり、手話による申告は認められていません。そのため、ろう者は音声日本語を発声しなければならないという試練にぶつかるのです。

 

このままでは、一生懸命練習してきた子供たちが力を発揮できる場がありません。なんとかして大会に出場させてあげたい……そう強く思った私は「音声が見える」空手道大会を行うことを決めました。どうか、ひとりでも多くの人に、ろう者・難聴者のことを知ってもらうこと、そして大会に出場したい選手たちの夢を叶えるためにもご支援をお願い致します。

 

 

大会出場を辞退させられ、悔し涙を流す子供たちの姿がバネに。

 

ある日、ろう者の選手たちが大会の出場を辞退させられたことがあります。当時、情報保障をお願い出来ないかと大会関係者に確認しましたが、それが原因で大会直前になって出場を辞退するように、と言われたのです。


この大会のためにたくさん練習してきた選手たちはもちろん、「どうして?」「聞こえないと出れないの?」「納得できない」と、悔しさのあまり涙をこぼす子もいました。私は、この行き場のない悔しさをどうにしかしたい、この子たちのために何かしたい、そうした思いでこのプロジェクトを立ち上げた次第です。

 

一生懸命練習する子供たち

 

また、皆さまの中には、ろう者・難聴者の選手たちが空手道大会に出ることでぶつかる試練がどのようなものかご存知でない方もいると思うので、空手界のルールを少しご説明させていただきます。

 

---空手道大会における試練---

 

①規定以外の服装、又は装具の着用を禁止する。
→空手界では、眼鏡も禁止されており、補聴器も禁止されています。当然、審判員の声による合図が聞こえず、競技上、不利な状況におかれてしまいます。

②演武する形の名前を明確に告げた後、演武を開始する。

→形競技で演武をする上で、音声による申告がルール化されているため、手話による申告は認められていません。


私が指導しているろうの子供たちは日本手話を第一言語としているため、形名を手話で表示するように指導しています。こうした試練を克服するためにも、色々と方法を考えたりしながら、「いつか大会に出れる日は来る、だからあきらめないで」と、あきらめないことの大事さを伝えつつ、競技力のレベルアップとともに心身の練磨に打ち込んでいます。

 

この子達が安心してベストを発揮出来る大会を

 

2018年2月4日(日)開催!国内初のライトを導入した大会を。

 

空手の競技大会は、審判員の声による合図や笛による合図など様々な音声情報が発します。そのため、例えば聞こえない選手が、審判員の声による「ヤメ!(止め)」の合図が聞こえず、試合を継続するとそれが違反行為とみなされてしまうことがあるのです。

 

また、残り15秒になると「あとしばらく」という声による合図がありますが、聞こえない選手はその合図が聞こえず、最後の攻めをかけることがなく終了してしまうこともあります。こうした不利な状況は、視覚的な情報保障を備えることで、聞こえない選手も対等な状態でベストを発揮できることになります。

 

しかし、視覚的な情報保障として用いるライトを導入した大会は、国内ではまだ実行されたことがありません。そのため、ライトの設営や手話通訳者への謝礼などにおいて、資金80万円が足りていない状況です。

 

《大会詳細》

 

名称: 第1回JDKF.空手道競技大会
主催: JDKF.(全日本ろう者空手道連盟)
場所: BumB東京スポーツ文化館
日時: 2018年2月4日(日)
 

 

《視覚的な情報保障》

 

■合図と同時に発光するライト

 

第23回夏季デフリンピック競技大会サムスン2017での空手競技(組手)

 

■「止め」の合図

 

第98回平成29年度渋谷区民秋季空手道大会での組手競技①

 

■「あとしばらく」の合図

 

第98回平成29年度渋谷区民秋季空手道大会での組手競技②

 

■アナウンスの情報提供

 

第98回平成29年度渋谷区民秋季空手道大会での表彰式

 

 

他の大会でもライトや手話通訳者を取り入れてもらえるように。

 

子供たちに指導する私自身、生まれたときから耳が聞こえない「ろう者」です。両親も姉も同じ「ろう者」で、母語である日本手話で会話をしています。高校生の時に空手を始めて以降、世界ろう者の大会に出るなどして数々のメダルを獲得してきた私は、「聞こえない子供に空手を教えてほしい」という友人の声をきっかけに現在の活動を始めました。


現在、主催者の理解により、合理的配慮がなされた環境でろう者も大会に出場出来る機会は増えつつあります。しかし、今回のプロジェクトが成功すれば、「音声が見える」大会のお手本となり、他の大会でもライトや手話通訳者の配置などの配慮を取り入れてもらえれば、大変喜ばしいことです。
 

現在はIot化が進化しており、ロボットやコンピューター、インターネット等で、不可能だったことが可能になったり、不便だったことが便利になった時代になりました。「聞こえないから出来ない」ではなく、パトライトや電光掲示板などのハード面の工夫、手話通訳者に対する理解や合理的配慮などのソフト面の強化に力を入れることで、聴覚障害者における空手道の普及・振興につながります。そのためには資金が必要です。

 

どうか、皆さまの温かいご支援をお願いいたします。

 

応援宜しくお願いいたします。

 

〜捕捉説明〜
※「聴覚障害者」…ろう者や難聴者、中途失聴者、老人性難聴者などを含む名称。
※「ろう者」…音声言語を習得する前に失聴した人で、主に手話を第一言語として生活をする聴覚障害者。
※「難聴者」…聴力障害が比較的軽い、またはろう学校に行かず地域の学校に通った聴覚障害者などは自分のことを「ろう者」ではなく「難聴者」ということがある。

 

リターンについて

 

今回ご支援くださった皆様には、オリジナルグッズや大会プログラムへの掲載をご用意しています。大会に来られない方でも応援しやすいリターンもご用意していますので多くの方からのご支援お待ちしております。
 


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