教科書プロジェクトインタビュー④マリ クリスティーヌ副会長

皆様、ページをご覧いただきありがとうございます!いつもは、プロジェクトを担当している太田が、プロジェクトやラオスの学校について書かせていただいていますが、もっといろんな方の目線から、プロジェクトについて語っていただきたいと思います!第四弾は、日本ハビタット協会のマリ クリスティーヌ副会長にお話しを伺いました。

 

 

津波の被災を受けたタイ、ラノーンの学校で

 

 

マリ:この度は、ラオスの教科書プロジェクトに多くの方々からのご協力をいただきましたことに心から感謝申し上げます。

 

 

―「教科書プロジェクト」は、子どもたちにとって、どのような効果がありますか?

 

 

マリ:私は、「アジアの女性と子どもネットワーク」という小さなNGOの代表を22年間務めています。教育支援を中心にアジアの女性や子どもたちの命と権利を守る活動を続けている団体で、これまでに10校の学校を建設し、現在、そこで学んでいる子どもたちは3500名ほどいます。私はこの活動の中で、教育が村の発展や子どもたちの状況改善に大きな影響を持っていることを実感しています。

 

 

小学校の落成式

 

最初に学校建設を行ったのは1998年で、タイ北部の山の中のカレン族という少数民族の村のメーランカム学校です。チェンマイの町から車で2時間ほど山の中に入った所にあり、幼稚園から中学生までが約170名学んでいます。建設以来、何度も村を訪れていますが、最近この村に大きな変化が起きていることに気がつきました。

 

2017年にはメーランカム学校に図書館を建てました

 

貧困地域の村なので、これまでは義務教育を終えるとすぐに家の畑を手伝ったり、、町に働き出たりする子どもがほとんどでした。女の子は結婚することも多く、10代のうちに2人~3人の子どもがいる人も少なくありませんでした。しかし、校長先生から、今年の中学3年生は、ほとんど全員が高校や専門学校に進学する予定と聞きました。これは、以前には考えられないほどの進学率です。

 

 

メーランカム学校の卒業生、先生になり戻ってきました

 

 

この村には、現在も特別な産業はなく、自給自足の暮らしは以前のままです。経済的に豊かになったわけではないのに、このような変化が起きたのは、この学校で最初に教育を受けた子どもたちが親となり、学校や教育の大切さを、身をもって感じているのが大きな理由のようです。ここ数年、学校の保護者会に参加する親も増えてきました。親が教育を受けていると、宿題を見ることができ、勉強の進み具合も上がっているとのことです。タイ北部の学習発表会などでも良い成績を取る子どもが増えてきているということも報告がありました。村の発展に関心を持つ卒業生も多く、苦労して進学し、教員として学校に戻ってきた人もいます。こうしたことからも、学習環境を整えるということは非常に大切だと思います。

 

メーランカム学校の給食の様子

 

 

-子どもたちが勉強を続けるということには、大きな可能性があるようですね。

 

マリ:ラオスではまだ教科書を持っていない子も多いのですが、このプロジェクトが浸透して全員が教科書を持って勉強することができるようになると、必ず村の発展につながると確信しています。タイ北部の村の例では、20年くらい経てから大きな変化が出てきました。教科書を送ってすぐに結果が出るというものではありませんが、教育の効果はじわじわと浸透して、大きな力になると思います。また、贈った教科書は個人のものとなるわけではなく、学校で保存し、下の学年に順送りにして使用されます。そのため、1冊の教科書は、10年くらいは使用可能ですので、みなさまのご寄付は、10年間も大切にされ、子どもたちの将来の可能性に大きく寄与することになります。

 

 

リス族の生徒と

 

このプロジェクトによって教育を受ける子どもたちの将来を、私も心から楽しみにしています。みなさまのご協力、本当にありがとうございました。

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