瀬川です。

 

金曜日はまた大雪でした。

私も電車に閉じ込められ車内で1泊。

7時間経って最寄駅に着くも

そこから山の頂上にある家に帰るまでがまた一難。

パンプスで雪山登山して、家に着く頃には足の感覚が消えました。

雪をなめきっていたことを反省。

今度は長靴を準備して靴下2枚重ねでいきます。

 

 

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さて、今日はフィリピンの”バランガイ”の仕組みについて紹介します。

 

バランガイとはフィリピンにおける最小行政単位のことで

比較的強い自立性を持った「村」

というようなイメージです。

 

このバランガイはフォーマルな機能とインフォーマルな機能の

ふたつの役割を担っています。

フォーマル機能としては、立法・司法・行政に関して

バランガイキャプテンを中心とするバランガイ政府のメンバーに

強い権限が与えられており、

逮捕権や村内での条例を定める権利を行使することができます

(たとえばTungodでは飲酒量の制限やギャンブルの禁止等があります)。

一方のインフォーマル機能に関しては

たとえばフィリピンで各地域ごとに開催される

Fiestaというお祭りを取り仕切ったり、

村内で人間関係のトラブルが起きたときにその調整に入ったりします。

 

一般的にバランガイの規模は400世帯(2000人くらい)といわれており

バランガイ政府のメンバーが村民の状況を隅々まで把握することで

効率的なガバナンスが実現されるようです。

 

 

去年のクリスマスの様子。400人分くらいのスパゲッティとサンドイッチ、お菓子の詰め合わせを子供たちへのクリスマスの贈り物として準備しました。これもバランガイキャプテンが取り仕切って毎年行っています。

 

プレゼントを配る様子

 

夜はチームごとに踊りや劇、歌の出し物をして最後は会場がディスコになりみんなで踊り明かします。

 

こちらはFamily dayの様子。それぞれの家族が食べ物を持ち寄って近くのビーチで時間を過ごします。家族同士のコミュニケーションが不足していることを懸念してBarangay captainたちが企画したもの。これはみんなで踊ってる様子。

 

こちらは大人のたのしみ。

 

たまごなげゲーム

 

 

私が留学中にもよく

Tungodのバランガイキャプテンのお家に遊びにいっていたのですが

そのたびに必ずといっていいほど村の人たちが相談に訪れていました。

奥さんと喧嘩したとか、娘が突然妊娠してしまったとか、

家のどこかが壊れたから修理費用を工面してほしいとか、

身内で病人が出たのだけど病院はどうしたらいいだろうとか、

持ち寄られる問題は本当にいろいろ。

そのひとつひとつにキャプテンが肝っ玉母さんのように相談に乗ってる

そんなふうに私には見えました。

普段の様子を見ていると、インフォーマルな役割のほうが

大きい割合を占めているのではないかなと感じます。

 

 

村の人たちが上であげたような相談をしている様子を見ていて

日本では”私的な問題”として扱われることが

フィリピンでは”公的な問題”として扱われ、

バランガイキャプテンを中心にコミュニティー全体で

それらの解決に取り組んでいるように思いました。

たとえば子育てにしても、お母さん一人で責任を負うのではなくて

村全体で育てる。

まだ若いお母さんにはベテランのお母さんが子育てを教えるし

食べるものがないときには他の家で食べさせてもらうこともある。

 

お互いに協力しなければ生き延びていけない環境が

そうさせているのかもしれないし、

逆に日本ではある程度のことは個々で解決できるようになったから

問題が家庭内で収束するようになったのかもしれないけれど、

でもやっぱり根本的には、ヒトはお互い頼りあって生きていくように

なっているんじゃないかなあと

そのほうがいいなあと私は思いました。

 

一人暮らしの老人やシングルマザーと子供が

孤独死してしまうことはこの村では起こらないし、

子育てに行き詰ったお母さんがひとりで自分を

責めないといけないような状況も生まれない。

自分の抱えている問題をオープンにして

周りと共有することで解決できることは多いんじゃないかなと

Tungodの人々の暮らしを見ていて感じたのでした。

 

 

バランガイのシステムから話はずれてしまったけれど、

バランガイキャプテンの強い指導のもとで

村がひとつのコミュニティーとして深く結びつき

それぞれがひとりでは生きていけないんだということを

謙虚に受け入れて

お互いに頼りにしながら生きていくあり方が

なんだか素敵だなと思いましたとまとめて

終わりにしたいと思います。

 

 

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