プロジェクト概要

医療が行き渡らないミャンマーの農村部で、移動クリニックによる巡回診療を行うために、車が必要です。

(ミャンマーで横浜YMCAが催行した手洗い教室に名知も参加)

 

 はじめまして!こんにちは、NPO法人ミャンマーファミリー・クリニックと菜園の会(以降MFCG)代表の名知 仁子と申します。私たちはミャンマーの農村部で、村々をまわって診療を行う巡回診療(移動クリニック)と菜園運営の支援活動を行っています。

ミャンマーの中でも人口の70%が住んでいる農村部には医療が行き届いておらず、片道3時間歩いてやっと地域診療所にたどり着けるような状況です。だから病気になった時、病院に行くことができる人は一部にすぎません。私たちは移動クリニックで村々をまわり、お金が無くて薬が買えない方々や病院に行けない方々のために医療と薬を提供します。また子どもたちに歯磨き、手洗い、トイレの使用方法など、感染症を予防する方法を教え、病気にならないためにどうすればいいか、を理解してもらう機会も作ります。移動手段がない農村部の奥地で、この移動クリニックを実現するためには、どうしても車が必要です。この車の購入資金をこのチャレンジで集めさせていただきたいです。

 

なぜミャンマーで医療活動を始めたのか。医師として何ができるか。

その答えを教えてくれたミャンマーへの恩返しをしたい。

(ミャンマーの元気な子どもたち)

 

私はもかつて国境なき医師団のボランティア医師としてタイ・ミャンマー国境沿いの難民キャンプで働いていました。それがミャンマーを知る初めての機会でした。竹で囲まれた難民キャンプで人々は外に出られず、キャンプで生まれた人たちは一生そこで生活しなければならない状況に、当時私は医師として無力感を感じていました。そこでは聴診器1つで人を診て、治療まで行なわなければなりません。でもこの経験から私は、患者を受け入れ、人として診るとはどういうことかを学び、「人間のいのちの声を聞く医療」というものの大切さを実感することができました。

また医療活動をしているときに、薬も自由に手に入らず、治療することができないとあきらめなければならないことがありました。「ごめんなさい、私はあなたを治せません」と頭を下げた時に、彼らが言ってくれたのは「ありがとう」という言葉でした。「来てくれてありがとう」って。私が逆の立場だったら、「助けられないのに何で来たの?」って言ってしまうと思うのです。でも彼らは一切そんなことを言わずに、ただ「来てくれてありがとう」と純粋に感謝してくれるんです。そういうミャンマーの方々の心の大きさ、温かさには本当に励まされました。

実は、大学病院にいたときは自分が医師に向いているのか、ずっと疑問に思っていました。国際医療支援に関わってからは自信を無くすこともありました。それがあるとき、村から村へ船で移動してクリニックをやっていて、村からの帰りに船の上で真っ赤な夕焼けを見たときに、自分にとってミャンマーが第二の故郷なんだと自然に思えたんです。自分は医師が天職なんだとも思えるようになったし、医者としてこの地で働きながらミャンマーの人々のために恩返しをしたいと強く思いました。

「もし あなたの愛を誰かに与えたら、それはあなたを豊かにする。」

私を国際医療活動へ導いてくれた、マザーテレサの言葉の本当の意味が、このとき実感できたような気がしました。

 

ミャンマーの医療の手の届かない地域で、1人でも多くの人が健康で生きられる手助けをしたい。

(農村の老人と子どもたち)

 

ミャンマーで子どもが亡くなる大きな原因は二つあります。一つは下痢症です。日本では子どもが下痢だから死んでしまうと思って病院に来るお母さんはほとんどいませんが、ミャンマーでは子どもが下痢症で亡くなってしまうのが現実です。なぜかというと根底に栄養失調があるからです。栄養失調の子どもに下痢が起こると、脱水が起こってあっという間に亡くなるのをミャンマーではよく目にします。本当にあっという間です。
もう一つの原因はマラリアです。これはマラリアを媒介する蚊にさされて、高熱が出たときに抗マラリア剤を飲めば、まずほとんどの方が助かります。抗マラリア剤は、1錠37円です。しかし、ミャンマーの季節労働者の日給は約200円なので1錠37円の薬はなかなか買えないです。だから薬を買えずに死んでいく人たちがたくさんいるんのです。

 

ミャンマーで個人で医療活動を開始、ミャンマーファミリー・クリニックと菜園の会を設立へ

(歯磨き指導に集まった子どもたち)

 

このようなミャンマーの現状の中、医療が届かない地域で1人でも多くの人が健康で生きられる手助けをしたいと思い2008年にたった1人で「ミャンマーファミリー・クリニックと菜園 開設基金」を立ち上げ、同時に支援資金を集めるために、講演活動をスタートしました。実は同じ年、私自身が乳がんの診断を受け、手術や抗がん剤治療を開始することになりました。それでも活動を続け、おかげさまで多くの方から支援を集めることができ、2012年に「ミャンマーファミリー・クリニックと菜園の会(MFCG)」はNPO法人となりました。
 

MFCGの活動の柱は次の3つです。

1つ目は、ミャンマー農村部の村々を車で巡回する「移動クリニック」を行い、マラリアなど感染症や栄養不良の患者さんの治療をミャンマー人の医師と協力して行うことです。2015年1月からミャンマー南西部エーヤワディ管区のミャウンミャの5つの村で巡回診療が始まります。

2つ目は、病気を予防するための保健衛生活動、すなわち手洗いや歯磨き、トイレの使い方など衛生に関する指導や栄養の知識を広めていきます。

3つ目は、栄養不良から脱するための家庭菜園の普及です。これは栄養不良の患者さんが一度クリニックで治療して元気になり、村に戻ったにもかかわらず、しばらくすると再度栄養不良になって戻ってくるという状況を改善するための取り組みです。村の人たちが家庭で野菜を育て、バランスのよい栄養をとれる環境が整えば、自分たちで健康に生きられることができるようになると考えたからです。
 

これら3つの活動を循環させることで、無事に成人する村人が増え、地域に活気ある社会が形成されることを目標としています。

 

なぜ医療と菜園を組み合わせるのか?

栄養不良の患者さんが一度クリニックで治療して元気になって村に帰っても、しばらくするとまた栄養不良になって戻ってくるということの繰り返しでした。感染症の予防や栄養状態の改善は医療だけでは達成できないのだと気づきました。治療は医療だけではないんだと考えるようになりました。赤ちゃんのお母さんたち、ひいては地域コミュニティのみんなが健康になって自分たちで元気な生活をしていくためには、菜園を運営して自給自足の生活を送る必要があります。その中で栄養に関する知識を一緒に学んでいって、健康に対する意識を育んでいけたらいいなあと思っています。

 

ミャンマーの田舎の地域はまだ交通が整備されておらず、車がないと多くの村を回れません。また、車がないと重症患者の搬送ができず、貧しい住民は病院に行く機会さえ奪われています。

(移動クリニックに使うワゴン車)


移動クリニックを行う上で、最も大切なものが車です。農村部の道は、舗装されていないので、雨季は雨でドロドロになりなかなか進みませんし、乾季は轍ができて車が途中で止まってしまうことがあります。このような道を通るには、頑丈なタイヤと、強靭な車体が必要になります。

また、車は買った状態のままで使用するのではなく、炎天下でも診察ができるようにホロを付けたり、重傷の患者さんを運べる仕様への改造が必須になります。患者さん以外に薬も運ぶのでワゴン車タイプであることが望ましいのです。

 

患者さんを搬送することもできるような車を購入するには中古車でも税金、登録費、改造費など合わせると最低298万円が必要です。これまでご支援頂いた寄付金で自動車購入金額の半額はまかなえるので、残りの半額である150万円をこのチャレンジで集めさせていただきたいです。残り150万円あれば、車が購入でき、移動クリニックをスタートすることができます。

 

ミャンマーの人たちが感染症や栄養不良で命を落とさないために!

(支援している孤児院の子どもたち)

 

具体的な活動はミャンマーの南西部、エーヤワディ管区のミャウンミャで行います。2015年から、まず週4~5回の巡回診療、手洗い等の保健衛生の啓蒙活動、およびマラリアなどの感染症の治療をスタートさせて、2016年からは、現地の助産師さんと協働し保健衛生者の育成を始める予定です。コミュニティの一人一人が健康に対する意識を高めるためには、現地の人材育成も大切な使命だと思っています。
 

ミャンマーの人たちの永続的な衛生・栄養改善を移動クリニックで実現したい!

(移動クリニックのために訪れたカレン族の村で村長さんと)

 

以前ミャンマー人の友人から紹介された訪れた孤児院では、お米や食糧がほとんどなくて、子どもたちの腕はか細く、見るからに栄養不良でした。少しずつ外部からの支援が得られるようになってくると、彼らは鴨を飼い始め、野菜を食べるようになりました。野菜スープを毎日食べ、鴨の卵を週2回、鴨肉を月1回食べられるようになっただけで、彼らの栄養状態がみるみる良くなっていくのが、はっきりとわかりました。本当に栄養について知る機会がないだけなんだと思い知らされました。私はいまでも、その孤児院を訪れ、彼らに会いにいきますが、彼らは「一生懸命勉強して、いつか自分たちも外国に行けるようになるんだ」と嬉しそうに話してくれたことが忘れられません。毎回行く度に彼らの成長が感じられ、彼らがこれからのミャンマーをつくっていくお手伝いをしたいと心から思います。

 

私たちMFCGが巡回診療と菜園運営を行うことで、マラリアなどの感染症の予防、下痢症の罹患率の低下、栄養状態の改善が期待され、死亡率を減少させることができます。そしてミャンマーの方々が、自分たちの健康を自分たちで守れる環境を整えていくことで、幼い子どもたちやお母さんたちの笑顔が増え、命が未来に続いていくと確信しています。そのための第1歩が移動クリニックです。私を医師として育ててくれたミャンマーとミャンマーの方々に恩返しができるように、皆様のご協力を何卒よろしくお願い致します。

 


(移動クリニックの帰途で夕日に出会う。ここからミャンマーの医療支援に尽くすことを心に誓う。)

 

「引換券について」

 

皆様のご支援に感謝し、ささやかですが以下の内容の引換券(ご支援金額により内容が異なります)をご用意させていただきました。皆様がミャンマーに親しみ、楽しんでいただけるよう、一部の品物はミャンマー現地から厳選したものをお届けします。
プロジェクトの内容が[移動クリニック]のため、当該プロジェクトに直接関連する引換券内容という訳にはいきませんが、ミャンマーで品物を調達することで現地に何らかの寄与ができればと考えております。
上記のとおり、一部の品物はミャンマーでの調達となるため、プロジェクト終了後4か月以内目途での発送となりますことを、何卒ご理解賜りたく存じます。

 

【引換券の紹介】

◆ お礼状

◆ MFCGイベントへの無料招待券
- 2015年度に開催するイベントに1回無料でご招待します
◆ ミャンマーの写真付きポストカード
- MFCGによるオリジナル製作の3枚セットです
◆ ミャンマーのお茶
- ミャンマーの紅茶およびコーヒーの3杯分パックです

 

◆ ミャンマー産のスカーフ、ショール
-インレー湖の麓のパダウン族(首長族)のMu Phanさん(写真の女性)が機織り木で製作。下記写真中央の三角やストライプ柄のスカーフをイメージください。柄、色はこちらで選ばさせて頂きます。また事情により違うスカーフを選定する場合がございます。あらかじめご了承ください。

 

◆ ミャンマーの写真集『Thanaka』(著者:亀山 仁)
- 日本図書館協会の選定図書に選ばれています
◆ ミャンマーの旅の本『ミャンマー 東西南北・辺境の旅』 (著者:伊藤 京子)
- ミャンマーの魅力満載のガイドです。豊富な写真と交通情報、地図などの情報がたっぷり掲載されています

 

◆ ミャンマー産の手織りバッグ
- ミャンマー西部のチン州で、シルク製のバック。鮮やかな柄が特徴です。柄はこちらで選ばさせて頂きます。また事情により違うバックを選定する場合がございます。あらかじめご了承ください。

 

◆ MFCG代表 名知との個別懇談会
- 代表の名知より、ミャンマーに対する想いやMFCGの活動についてお話させて頂くとともに、ご支援者様とMFCGの交流・親睦の機会(計2時間程度)を設定させていただきます。具体的な内容につきましては、直接ご支援者様と個別に調整させていただきます。

 

 

 

 

 


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