今回は大学在学中は日本中東学生会議の代表としてご活躍、現在は日系コンサルティング会社でASEAN地域とも関わるお仕事をされている 伴 優香子さん にメッセージを頂いています!

異なる国の同年代の若者との交流や、そこからの発見、ご自身に起きた変化について、とても興味深いお話をしてくださいました。

 

【日本中東学生会議とは?】

 中東地域の学生との相互理解を目的に、1993年に発足。エジプト、イスラエル、ヨルダン、トルコ、UAE、オマーンなど中東の学生と交流している。スローガンは『見る前に跳べ』。

 主な事業は、現地会議と招聘事業。前者は、中東地域の交流国に日本人学生が訪問して、後者は現地の学生を日本に招聘して、会議やフィールドワークを行うもの。インカレ団体で、ICU、早稲田大学、東京大学、東京外国語大学などの学生が所属している。

参考HPhttp://jmesc.net/

 

2013年UAEでの現地会議

 

-学生会議を行う団体の代表となって-

 大学年の時、中東学生会議の代表就任した私は、10人の日本人メンバーを率いて、中東国(UAE、トルコ、イスラエル、ヨルダン)を訪問、各国で現地会議を実施しました。その会議で感じたことをつの観点からお伝えしようと思います。

 

 1つ目は、優秀な学生との討議を通して、視野が広がったこと

 まず、日本人学生に比べ、現地学生のファシリテーション能力や英語力の平均値が非常に高いと感じました。このままではいけないと感じ、その後の学びへのモチベーションへと繋がったと思います。また、日本人同士での討論ではなかなか出ないような観点からの意見を聞くことができたのは、海外の学生との会議ならではだと思います。中東地域で育った人から見た世界情勢や教育、キャリアへの考え方に触れたことは、自分の価値観に大きな影響を与えたと確信しています。

 

 2つ目は、世界の問題を自分事としてとらえられるようになったこと

 日本で中東地域というと、「テロ」「砂漠」「紛争」「イスラーム」といった偏った情報しか入ってこないように感じています。そのせいもあって、どこか自分たちから遠く、理解し難いものに感じられるかもしれません。私自身、無意識的にではありますが、この地域のことを「こわい」と思っていた節があったと思います。しかし、実際に現地の学生と共に会議を運営することでその認識は変わりました。日本人の友人とするのと同じように、共通の議題で議論し、アニメやドラマなど、カジュアルな話題でも盛り上がることで、国籍や宗教が違っても、仲間として十分わかり合えると実感をもつことができました。また、現地に訪問したときは、とても温かく迎え入れてもらい、地域の優しい一面に触れることができました。今や、中東で起こったニュースは人ごととは思えず、とても身近に感じています。また、中東以外の地域でも、世界のニュースが、遠く、自分に関係のないものではなく、同じ人間が直面する問題であると認識し、以前より関心をもつようになりました。

 

2013年ヨルダンでの現地会議

 

2013年UAEでの現地会議

 

-学生会議を終えて-

 大学3年生で学生団体を引退しました。学生団体の活動を通して、パレスチナ・イスラエル問題に特に関心をもったので、引退翌年の2014年、ひとりでイスラエルへ渡航し、ヶ月間現地の食堂で働いていました。2014年はちょうどガザ紛争が起こったタイミングだったので、国全体が異様な雰囲気で、滞在していた場所では、時たま爆撃音が聞こえるような状況でした。イスラエル人やパレスチナ人双方から紛争に対する意見を聞いて、平和とは何か、生きるとはどういうことか、考えさせられました。パレスチナ・イスラエルの問題を目の当たりにして、地域の抱える問題について、より深く知るために、卒業論文でもこの地域の問題をテーマにしました。

 

 私は今、コンサルタントとして働いています。グローバル案件に携わり、主にASEAN地域の公共機関に対して提案活動しています。多国籍の同僚と、海外に向けてプロジェクトを推進していく中で、学生団体での経験が活かされていると感じています。

 現在、仕事で中東地域に関わることはありませんが、休みの日には日本に留学、就職している中東諸国の友人と過ごしたり、NPOやフリージャーナリストの方の活動支援をしたりしています。これからも、自分なりの方法で、中東地域に関わり続けたいと思っています。

 

 

 学生会議の主催する活動は、完全に非営利です。金銭的な価値を生み出すことは難しく、メンバーのモチベーションは、その活動への純粋な興味そのもの。そのため運営はとても難しいと思いますが、参加学生のお互いを知りたいという想いをもち、会議の運営をやりきるということは、お金には換えがたい価値のあるものだと思います。こうした活動は、まさに学生だからできること。今ある時間、情熱をかけて、是非素晴らしい会議を実現してほしいです。

 

2013年ヨルダンでの現地会議

 

 

 

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