プロジェクト概要

250年前のクラシック音楽ではなく、

現在(いま)作られている音楽を聴きに出かけよう。

 

はじめまして、作曲家の福士則夫です。ページをご覧いただきありがとうございます。

 

私は2004年に自らが作曲した作品展を企画し、その後もまた毎年少しずつ作品を発表してきました。15年経ってようやく皆様に聴いていただく作品がまとまりましたので、今回その中の6曲を、2019年6月25日(火)に開催される「福士則夫作品展」で演奏いたします。

 

ただ楽譜だけあっても、音にしなければ音楽は完結しません。オリジナル作品を自作自演で行えばハードルは低いのですが、優れた演奏家を集めてのアンサンブルとなると高額なギャランティーが伴います。

 

今回は演奏料だけで80万円、会場費用等を合わせると計150万円以上の経費がかかり、自前で実現するには非常に高い壁です。そこで、みなさまのご支援を開催費用に充てさせていただければと思っています。

 

また、古典、ロマン派のモーツァルト、ベートーヴェンといった作品には多くの聴衆が存在しますが、現代に産まれる音楽に興味を持たれる聴衆はかなり限られています。

 

現代に生み出されている多くの音楽作品は多種多様な音の創造に溢れています。現代音楽は難しい、聴いた事がないという方々に、クラウドファンディングを通して現代音楽について発信をしてまいります。

 

今から250年前にモーツァルトがオペラでデヴューし、その後数々の名曲が生まれてきました。「福士則夫作品展」では、そうしたクラシック音楽が現在(いま)へと繋がっている音楽の世界をご紹介します。

 

どうぞご支援の程よろしくお願いいたします。

 

 

 

福士則夫 −Fukushi Norio−

1969年に作曲グループ「白浪」を5人で旗揚げし、3回の自主公演を行い本格的な作曲活動を開始。72年文化庁芸術祭優秀賞を受賞したのちフランス政府給費留学生として渡仏。75年フランスより帰国後、作曲家+演奏家によるアンサンブル「ヴァン・ドリアン」に参画。中島健蔵現代音楽賞、佐治敬三賞など受賞。

 

2008年チビテッラ・ラニエリ財団の招聘により渡伊、2011年MFJの招待作曲家として渡米。主要作品はヨーロッパをはじめ北米、カナダ、アジアなどで演奏されています。作品は音楽之友社、全音楽譜出版社、カワイ出版から、またCDはカメラータ、フォンテックから発刊。現在、東京音楽大学客員教授、桐朋学園大学特任教授として後進の指導。

 

 

曲家と演奏家の濃密な時間から音楽はうまれる。

 

現代音楽とは

 

クラッシック音楽に対して、第二次大戦後の音楽が「現代音楽」と呼ばれることが多いですが、19世紀末パリ万博で様々な国々の音楽が演奏されはじめて以来、音楽は西洋一極集中ではなく民族音楽も含め多極化して大きな変貌を遂げています。

 

1954年にパリで発表されたヴァレーズの「砂漠」などは、従来の楽器使用の変革のみならず電子変調テープなどを取り込んでいます。聴覚だけでなく視覚も含めて現在においても音楽領域の拡張は止まることがないでしょう。

 

クラッシック音楽は親しみやすいのに、今産まれたての音楽は訳がわからない、との声を多く耳にします。印象派のドビュッシーやラヴェルまでなら分かるけど、とも。

 

本当にそうでしょうか?

 

今は多くの聴衆に親しまれている音楽の中にも、当時は訳がわからないと叫ばれ舞台に向けて卵が飛んだコンサートもあったそうです。

 

すでに経験している耳に心地よい音楽を期待して来聴される方にとって、新しい音楽を切り開こうとする挑戦的で実験的な音楽は相反する事なのかもしれません。

 

しかし、音楽は絵画と異なり対象物が目の前にあるわけではありません。想像を広げたり感覚へのさまざまな刺激を与える事ができるのだと思います。

 

現代でも、聴き易い作品もあれば、騒音やドキドキワクワクするものから視覚から発想される音響など多種多様な音場が繰り広げられています。

 

能をはじめ古典芸能などにおいても伝統的立場とそれを超える公演を見かけます。

 

名曲は名演奏家から生まれる

 

作曲家の書いた音楽作品は、それだけでは成立しません。作曲家が書いた楽譜を「演奏家」が読み直し、「楽器」によって音の世界を聴衆に届けることができて初めて成立します。

 

作曲家は演奏家との濃密な時間を必要とします。モーツアルトとクラリネット奏者のシュタードラー、ブラームスとヴァイオリン奏者のヨアヒムとの関係など多くの名曲は演奏者との交流の上で誕生しました。

 

今回プログラミングされているチェロ独奏曲は、2016年から2017にかけて毎月チェロ奏者の山澤慧氏とのディスカッションによって1年をかけて完成されました。

 

山澤慧氏によって演奏される作品の打ち合わせ風景(2017.5)

 

▶︎山澤 慧

 東京藝術大学大学院修了時にアカンサス賞受賞。第2回秋吉台音楽コンクールチェロ部門第1位、第11回現代音楽演奏コンクール「競楽」第1位。藝大フィルハーモニア首席奏者。アンサンブル・モデルンのK.Kasper氏に師事。

 

 

14人のスーパーパフォーマーと夢の競演

 

今回参加されている演奏家は、オーケストラの首席奏者や、現代音楽シーンに欠かせない第一線で活躍する優れた演奏家たちです。

 

クラッシック音楽の世界でも素晴らしい演奏を提供している彼らは、同時に他のグループ活動ではバリバリの現代音楽のエキスパートでもあります。突出した音楽力を発揮しており、これからも大いに期待できます。

 

彼らにとって、現代音楽・クラッシックという垣根は存在しません。今回の作品展では、こうした素晴らしい演奏家たちによる極めて高いクオリティーの音楽をみなさまにお届けしたいと思っています。

 

 

 

品展の詳細情報

日程 2019年6月25日(火)19時開演
会場(住所)

東京文化会館小ホール

東京都台東区上野公園5−45

アクセス

JR上野駅、公園口より徒歩3分

お問い合わせ こちらよりお問い合わせください。
その他 全席自由

※チケットは一般販売もしております。

 一般:3000円、学生2000円です。詳細はこちらまで。

 

〜演奏家〜

 

■ ODE=I (1974)

松平敬(バリトン)、佐藤紀雄(ギター)、石田湧次(パーカッション)

 

■ 竜夢 (2012)

福士マリ子(ファゴット)

 

■ CALLING (2013)

辺見康孝(ヴァイオリン)、亀井庸州(ヴァイオリン)、安田貴裕(ヴィオラ)多井智紀(チェロ)

 

■ カモメは岬を巡り(2014)

小泉浩(フルート)、木村茉莉(ハープ)

 

■ Kang・Chen(2017)

山澤慧(チェロ)

 

■ 四重奏(2019)

福川伸陽(ホルン)、福士マリ子(ファゴット)、甲斐史子(ヴィオラ)、

菅原淳(パーカッション)、佐藤紀雄(指揮)

 

今回演奏される「CALLING」

 

 

パリ留学時代の1974年に書いた「ODE=I」は、師オリヴィエ・メシアンのクラスで聴いたリゲティの作品がインスパイアされたものです。

 

楽器演奏だけでなく、奏者が発音するという特異な形態をとる作品になります。既存の枠にとらわれない姿勢は弦楽四重奏「CALLING」においても反映されており、会場の四隅から演奏するという音響に関わるチャレンジングな作品になります。

 

1974年から現在(いま)へ時空を超えて音楽がどのように変化しているのか、現代音楽と構えなくとも聴きながら見ても楽しめる内容の作品も含まれていますのでご期待ください。

 

 

の世代につながる芸術活動として

 

現代音楽はクラッシック音楽を親しむのとは異なり、一部の聴衆に限られていて会場に足を運んでいただくのが難しい現状があります。

 

今生まれる音楽も多種多様で色とりどりです。現代音楽がシリアスで深刻な音楽と思い込まず、足を運んでくださればと思います。

 

日本現代音楽協会では新しい試みとして演奏家と共働し、新しい音楽を親しんでいただけるように、再演されることを前提に短いアンコールピース作品を募集して公演しています。

 

まずは、今の時代に生まれてくる音楽はどんなものなのか。またそれを優れた演奏家がその作品にチャレンジして同時代の人たちの耳や目にどのように届けるのか。

 

音楽に少しでも興味を持ってくださる多くの聴衆に分け入って、古典も現代も変わらない音楽世界に立ち会っていただく機会が、これから少しでも多くなって欲しいと願っています。

 

 


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