瀬戸内の要所周防大島に遺る宮大工の匠の技!(ガイドブック)

瀬戸内の要所周防大島に遺る宮大工の匠の技!(ガイドブック)

支援総額

1,766,000

目標金額 1,500,000円

支援者
146人
募集終了日
2020年4月17日

    https://readyfor.jp/projects/ryutohououniainiiku?sns_share_token=&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note

プロジェクト本文

終了報告を読む

 

 

島の風土が生み出した美しい彫刻に光を。
 

周防大島は100箇所以上の社寺が存在します。また、生活と信仰が密着していたかつての日本の姿を垣間見ることのできる希少な場所と言えます。


そんな島の中で目を見張るのが、およそ100年前の宮大工たちの息遣いを感じられる建築美と彫刻の数々です。

 

神の境地と呼ばれる高い技術。技術を超えた真心の彫り物たち。心と技が一体となった、まさに真、善、美の世界観がそこにあります。

 

これまであまり知られることのなかった匠の作品を1冊の本に記録するとともに、島内外にその魅力を発信し、島の底力に気づくきっかけをつくります。

 

 

 

周防大島はかつての活気を失っているように感じます。

 

はじめまして。周防大島活性化企画代表、西村直彦と申します。

 

周防大島は母の故郷であり、私自身も小中学校時代を過ごした、第二の故郷と呼べる場所です。また私の生まれ育った家はこの島の筏八幡の設計図をお借りして建てられたものです。さらにこの島の長尾八幡宮の宮司と大学時代に知り合うなど、深い縁を感じている特別な場所です。

 

大学を出てからは平家物語でも有名な下関赤間神宮で神職を務めておりましたが、大病をきっかけに8年前に周防大島に移住し、みかん栽培を始めました。今は、島の風土(水軍など)の研究と文化活動に勤しんでおります。

 

島では、

「都会の生活の方が好きだけど家をそのままにするわけにいかないから仕方なく戻ってきた。」

「あと10年もすればこの辺は誰もおらんくなる。」

という声を聞きます。

 

周防大島は、縄文の遺跡が発掘されるほど古くから人の営みがあったとても人の暮らしに優しい場所です。また海上交通の要所でもあり、多くの往来と賑わいがありました。


しかし、この数十年で日本の暮らしは変わり、島は片田舎の辺境地となりました。このことは少なからず人の意識にも影響し、島から自信と活気を奪っているように感じます。


そこで、「この島に眠る豊かな財産に今一度目を向けてみよう」と周防大島活性化企画を立ち上げ、史跡、遺跡、文化財を発掘、発信し、地元の人たちが生まれ育ったこの島の価値に気づき、誇りを持てるようにしようと勉強会や催しを行っています。

 

写真中央が私、西村直彦です。

 

 

宮大工 匠の技は この島の誇り!

 

神職という職業柄、いくつもの神社仏閣を見てきたが、この島の神社仏閣は京都のそれにも引けを取らない立派なものです。

 

美術的側面から執筆を担当するもう一人の著者である濤良美智も次のように言っています。

旅先で神社仏閣に参拝するたびにその美術的側面も眺めてきましたが、この島の神社仏閣の彫刻に出逢った時の衝撃は忘れられません。

日本人らしい繊細で鋭い感性。
細やかで豊かな表現。

そして巡ってみるとさらに驚いたことに、一つとして同じものはない独創的な作品の数々。技術の高さもさることながら仕事に対する心意気の高さが伺え、芸術家に通じる生きざまを見せてもらった感がありました。


これらには、島の歴史的な背景が深く関わっております。

 

中世初期、焼失した東大寺再建の木材を重源が現山口市から伐り出して運び出すのを手助けをした際に、技術を身に付ければ仏師として仏の役にも人の役にも立つということを学び、以降、島では技術をもって人のために働く人が増えたとか。

 

また、18世紀半ばにサツマイモの栽培がきっかけとなり、人口は増加。江戸末期には6万人を超えます。狭い島の中で生活が困難となり、主に家督を継げない者たちが大工、石工などとして出稼ぎに出かけざるを得なくなったそうです。縁もゆかりもない知らない土地で必要とされるには自らの高い技術が頼りだったに違いありません。

 

信仰と技が合わさった神業はそのような島の状況が生み出したものだとも言えそうです。

 

近年でも愛媛県、高知県で活躍したこの島の宮大工の功績は高知史学会、愛媛史学会にて評価、紹介されており、彼らの使用した道具を製作するための器具は国の重要有形民俗文化財に指定されているそうです。

 

A17c9aaa61e80a1bf71d0d850af4e5baa9800bbd

 

 

宮大工の匠の技と美を伝えるガイドブックで、
島の魅力を再発見してほしい。

 

彫刻はしっかりとした磨きのおかげで、およそ百年の時を超えて、まだその彫りの繊細さをのこしているものが多いのですが、雨や潮風にさらされ、痛みが始まっているものもあります。

 

このままだと、目に触れられることも少なく朽ちてゆくだけかもしれない…。そこに侘しさ、もどかしさを感じました。


「まだ間に合う。今のうちに記録に残しておかねば」という焦りに似た気持ちと、

「島の内外にこの存在と価値を知ってほしい!後世にも伝えたい!」という思いが込み上げました。

また、昨今の御朱印ブームにあるように、神社仏閣巡りが若い人にも魅力をもってきているように思います。この島の彫刻と信仰に触れに、実際にこの島に来ていただけたらそれはとても嬉しいこと…。

来島者や興味を持ってくれる方が増えると、当然島も活気づきます。

 

そうして、島内の方々が、島の風土を愛し、島の持つ底力に気づき、故郷に誇りを持つことが出来るようになる、そんなプラスの循環が起こることを期待し、今回の出版を決意いたしました。

 

しかし、出版には150万円以上の多額の費用が必要となるため、皆様にもご協力をお願いしたく、今回のプロジェクトを立ち上げました。

 

出版の詳細

 

●タイトル:龍と鳳凰に逢いに行く

 

●こだわり

先達研究者の功績に学び、実際に神社仏閣への参拝を重ねて作っております。40社程度掲載予定です。


宮大工の彫り物についてのみならず、島には磐座信仰など古代信仰の場がのこっていることから、磐座信仰や樹木信仰に関するコラムなども載せました。しかし専門的なことは研究者が本を出しておられるので、そちらに譲り、私たちはむしろ実際に手に持ってガイドブックとして使える親しみやすいものをと考えました。 B5版約70ページのムック本です。出版社が更新するメイキングブログから取材の様子を垣間みられます。
 

(詳細は画像をクリック)
 

 

●サイズ:B5

●ページ数:74ページ(予定)

●出版部数:1000部

●出版予定時期:4月末

 

本の内容についてさらに詳しく知りたい方はこちら→ https://www.facebook.com/groups/620218442094427/

 

現在も鋭意製作中です。
 

A17c9aaa61e80a1bf71d0d850af4e5baa9800bbd

 

 

 

瀬戸内の島文化よ、今花開け。

 

レベルの高い彫刻がひとつの島に集まっているということは珍しくとても貴重だと思います。これは瀬戸内海の島の文化として誇れるもの。

 

今回のプロジェクトを通して、100年前の宮大工の作品の存在、匠の技、その美しさを記録し、島の内外に、そして後世に伝えたいと考えます。そして実際に足を運んででも『逢う』価値のある彫刻だととお伝えしたい。

宮大工が技術のかぎりを尽くして、魂を吹き込んだ作品はまだ息づいています。海と山で遊び、そこで営んできた島の人が、身体で感じた自然の力強さや美しさを、ある意味身体(腕)を通して、表現しているのが宮大工彫刻。

 

その作品と出逢うこと、触れることは頭脳偏重の傾向にある現代の日本人にとってひとつの衝撃になるのではないか。見失いかけている大切なものを取り戻せるきっかけになるような気もしています。

 

あなたの心の中にも龍と鳳凰が訪れて、風を通し、慈雨を降らせ、美しい花が咲きますように。島の文化が花開くことを私共はそのように考えております。

 

どうか皆さまからの温かいご支援をよろしくお願いいたします。

 

 

 

          プロジェクトメンバーからのコメント

 

濤良 美智(とうら みち)

 

 

元美術教師です。 彫刻を見るのももちろん大好きです。

 

全国各地を旅して、各地の神社仏閣にも参拝してきましたが、この島の神社に参拝した時、びっくりしました。「どうしてこの島にこんな立派な神社があるの?!」人口も今は多くなく、現代の中央幹線から遠く離れた場所なのでにわかに理解しがたかったのです。島の中に石段も石垣も社殿 (お堂)もそれなりに大きな神社仏閣がいくつもあって、そして彫刻が素晴らしい!! さらに規模の小さめの社殿やお堂でも彫刻が素晴らしく、こんなに素晴らしい作品が一つの島に集まっているところは全国にも珍しいと思いました。

 

自分が今も美術教師をしていたら、子ども達に見せて、何らかの形で授業に生かしたいと思います。実際、こうしたらどうか、ああしたらどうかという案が頭の中を巡っていました。

 

この本では、私は主に美術的観点から、原稿を書きました。 宮大工さんは技術者ですから、本来芸術家ではないと言われていますが、仕事にかけるエネルギーが芸術的な領域に達していて、匠の作品を見るだけで元気になります。 ぜひ、本を片手に島の宮大工彫刻を巡っていただきたいと思っています。

 

また、島を訪れることが難しい方にも、十分楽しんでいただけるような本に…と、写真を出来るだけ多くして、イラストも入れ、見るだけで楽しくなるように工夫しています。

 

なぜこんなに素晴らしい彫刻がこの島の神社仏閣にあるのかという秘密に絡む、この島の風土や住んでいる人の世界観と古来からの信仰についても由緒やコラムなどに書いて、読み物としても面白くなるようにと準備しています。 是非ともご支援をよろしくお願いいたします。

 

あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!

    https://readyfor.jp/projects/ryutohououniainiiku?sns_share_token=&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note

プロフィール

赤間神宮(下関)元神職。現在はミカンの栽培を主な生業とし、周防大島や瀬戸内の文化の素晴らしさを掘り起こし伝えるべく奮闘中。古神道に息づく日本の精神文化や自然へ畏敬の念、真善美の世界をこよなく愛する。周防大島文化振興会所属。周防大島活性化企画代表。

あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!

    https://readyfor.jp/projects/ryutohououniainiiku?sns_share_token=&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note

リターン

3,000


alt

お礼のメールコース

・感謝の気持ちを込めたメールをお送りいたします。

申込数
37
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年5月

5,000


alt

お礼のメールコース

・感謝の気持ちを込めたメールをお送りいたします。

申込数
10
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年5月

3,000


alt

お礼のメールコース

・感謝の気持ちを込めたメールをお送りいたします。

申込数
37
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年5月

5,000


alt

お礼のメールコース

・感謝の気持ちを込めたメールをお送りいたします。

申込数
10
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年5月
1 ~ 1/ 14

プロフィール

赤間神宮(下関)元神職。現在はミカンの栽培を主な生業とし、周防大島や瀬戸内の文化の素晴らしさを掘り起こし伝えるべく奮闘中。古神道に息づく日本の精神文化や自然へ畏敬の念、真善美の世界をこよなく愛する。周防大島文化振興会所属。周防大島活性化企画代表。

あなたにおすすめのプロジェクト

注目のプロジェクト

もっと見る

新着のプロジェクト

もっと見る