メイクで笑顔の花を咲かせたい！シニアメイクセラピー教本制作へ

 

 

ページをご覧いただきありがとうございます。私たちは、名古屋市を拠点に活動するNPO法人シニアメイクセラピー協会です。

 

シニアメイクセラピーとは...高齢者向け化粧療法、アロマハンドトリートメント、回想法をもちいた会話などを組み合わせた活動です。

シニアメイクセラピー協会が始まったのは、2006年に青木倫子理事長が、友人の勧めではじめた高齢者施設でのメイクボランティアがきっかけでした。当協会発足当時は、高齢者施設でのメイクセラピーは、ほとんどありませんでした。

 

そこから13年がたち、仲間が増え活動の輪が広がり、昨年度は訪問した介護施設は55ヶ所、ボランティア参加人数は述べ412名、当協会の会員は100名を越えました。名古屋市以外の岐阜県、石川県、香川県などでも、このメイクボランティア活動が広がりつつあります。それだけこの活動が、多くの高齢者の方々にとって、意味を持ち始めているのだと思っています。

 

増えてきた施設や高齢者の方からのご依頼に応えるためにも。今回のプロジェクトでは、皆さまにシニアメイクセラピスト育成で使用する教本を作り直すための費用のご協力を頂きたく思います。それと同時に、沢山の方に私たちの活動を知っていただき、クラウドファンディングを通して、まだ見ぬ支援者の方々との交流のきっかけになればと思います。

 

 

 

シニアメイクセラピーの活動は、デイサービスやグループホームなどの高齢者施設に訪問するボランティア活動です。

シニアメイクセラピストとして学んだ女性が、平均月1回のペースで施設でのシニアメイクセラピー活動に参加しています。

 

お歳を重ねて高齢者と呼ばれるようになると、入院や体力の低下などが原因で、今まで普通にしていたメイクを「もう年だから」とやめる方がいらっしゃいます。私たちが訪問した先の施設でお会いする高齢者の女性の多くが、メイクをしていません。

 

たかがお化粧と思う方もいらっしゃると思いますが、このお化粧がとても大切なことなのです。

 

メイクをすると脳の活性化にも繋がり、気持ちが前向きになります。最初は久しぶりのメイクに乗り気じゃなかった方も、チークや口紅をつける頃には表情が豊かになります。鏡でメイクしたお顔をみると、ぱぁっと花が咲くような笑顔になります。

 

何よりも、いつもと違う華やいだ笑顔をみて、施設の職員さんたちが「○○さん、きれいだね」「美人さんだね」「娘さんによく似てるね」などコミュニケーションをとる機会になるため、ほめられた方もますます笑顔になります。

 

シニアメイクセラピーの時間は高齢者のかたも笑顔、ご家族様も施設のスタッフさんも笑顔、もちろん私たちシニアメイクセラピストもとても幸せな気持ちになります。

 

 

 

 

 

いきなりハードルをあげてしまいますが…

当協会のシニアメイクセラピー活動はいきなりできるものではありません。

ご自身の毎日のメイクとは違い、人の顔に触れてメイクする、

ましてやそれが認知症や要介護の高齢者、というのはなかなか難しいものです。

シニアメイクセラピーは、化粧品売り場のビューティーアドバイザーさんやメイクアップアーティストの方とは違う点がいろいろありますが、簡単に言うと単に美しくなるだけのメイクではなく「高齢者によりそうメイク」という接遇や技術が必要になります。

私たちがシニアメイクセラピーで接する高齢者は、認知症のかたもいれば、

歯の無い方や持病をお持ちの方もいます。

 

メイクセラピー前に職員さんにいろいろと確認を取らなければいけませんし、場合によっては、メイクを中断してお話して終わる場合も。相手の嫌がることを無理強いしないよう、目の前の方に応じて臨機応変で対応する技術が必要になってきます。

 

 

当協会のシニアメイクセラピストとして活動するには、まず約12時間の「シニアメイクセラピスト養成講座」を受講します。

 

講座では、アロマハンドトリートメントにスキンケア、高齢者向けのメイクを学びます。受講後には協会独自のシニアメイクセラピスト認定試験（筆記と実技）があり、その試験合格者のみシニアメイクセラピストと名乗り、高齢者施設でのボランティア活動に参加できます。

その講座の中では、教本と呼ばれる40ページのテキストを使用しています。しかし、この10年の間に化粧品やメイクの技術が変わり、従来の内容では対応しきれないことが増えてきました。また、今までカラーコピーと手作業で製作していたため、1冊を作成するのにどうしても時間がかかってしまうのが、ネックでした。

 

今回、この教本の内容を、長年のシニアメイクセラピー活動での経験や技術を入れて、今の時代に則した形に、作り直します。受講者の方々にとっては、より最新の情報を取り入れていただき、より高いレベルでボランティアに臨むことができるようになると考えています。

そして、この機会を通して、沢山の人にシニアメイクセラピー活動を知って頂き、これからの活動を応援していっていただきたいと、一同心から願っております。

 

 

 

今回のプロジェクトを通して、私たちのシニアメイクセラピー活動を知って参加して頂き、目の前の高齢者とのすてきな時間を過ごしてほしいと思います。

　　

介護を受ける側の高齢者は、「自分は何もできない」と自己肯定感が低くなりがちです。

　

介護をする側（介護の職員やご家族）は、本当は寄り添って介護に関わりたいのですが、日々のケアや業務や生活にいっぱいいっぱいで、全てを抱えきれない場合もあるかと思います。

 

そんな時に、シニアメイクセラピーを通して、うつむきがちな高齢者の顔に笑顔の花が咲きます。

 

その嬉しそうな笑顔は、周りにいる人たちも笑顔にします。

ゆくゆくは、日本各地での要望があれば新しいテキストと一緒に【シニアメイクセラピスト養成講座】を開講して、シニアメイクでつなぐ笑顔の輪を広げていきたいのです。

まずは、そのはじめの一歩にご協力ください。

 

皆さま、どうかご支援のほどよろしくお願いします。