犬の逸走がありました。

こんなにご無沙汰するつもりはなかったのですが、譲渡前のトライアル中の当団体の犬がお宅から脱走してしまうという事態があり、捜索と捕獲に全力を尽くしておりました。

このお話をせずに活動を報告するわけにもいかず、ことの成り行きのわからないままたくさんの関係者がいて、何と記したらよいか全く判断できませんでした。

お庭の日向ぼっこからで、首輪はついていたもののハーネスもリードもついておらず、パニックからか広範囲を動き回り、首輪もその途中で外れて落ちて発見されました。

いどころ範囲が分かってからもなかなか捕獲ができず、経験の多い長けた方にお願いし固定カメラを各所に取り付け暗所でも動きを確認し。

11日後に捕獲器に入り、団体シェルターに戻ってきました。里親候補のご家族も全力で探してくださいましたが、トライアルは中止となりました。

今回のことで、私達は犬を逸走させてしまうとどんなに大変なことになるのか再確認することになりました。宮古島で放浪していたこの犬を捕獲してくださった団体さんがどんなにすごかったか。無事で戻れないことを誰もが覚悟しながら、絶対にそうはさせまいと文字通り寝る間なく、心身ボロボロになるまでボラも、関係団体の方々も、里親さんなどの協力者の方々も必死に動いてのこの日を迎えることができました。

幸い怪我などはなく、隔離後はレーベンの仲間達と散歩もできています。

たくさんトライアル前のお願いやトレーニングをしていても、丁寧な譲渡を心がけていても、こんなことが起きます。

これから二度と起こさないように、みんなが肝に命じながら、絶対の自信があるわけではありません。

正直厳しいこと。それでも保護をやめることはできません。厳しいからこそ、絶対大丈夫ということはないのだと、自信で安心してしまうくらいならいつも危機感をもって、万全のコンディションと集中力を心がけ続けることが大切なのだと思います。

それにしても暖かい気候で育ったこの子が、お腹をすかせて走り回っていたことを思ったら、本当によく無事でいてくれたと思います。

これから年末年始で、人間の慌ただしい中で逸走が起こりやすいとも言われています。どなたにとっても他人事でなく、ご注意いただきたいと思います。犬を守れるのはご家族だけです。

明日12月15日（日）は、茅ヶ崎市の浜見平団地内のペットフォレストさんを会場に、譲渡会をします。捕獲できてからのこの日で本当に良かったです。ご関心のある方、ぜひご来場ください。