支援総額
目標金額 470,000円
- 支援者
- 35人
- 募集終了日
- 2020年8月5日
土壌に腐植をふやすために(その①)
今回は、土壌に腐植を増やしていく方法について、考えてみたいと思います。いくら、土壌の腐植が増えると、地球温暖化の抑制にもなるし、農業もやりやすくなる、とは解っても、実際に腐植を増やすことが出来なければ、「そうしたいなぁ・・・」で終わってしまします。
土壌の腐植が増えていくためには、枯草や家畜糞尿などが、土に戻る必要があります。また、牧草の根から分泌される糖分も、重要です。今回は、枯草や家畜糞尿に注目して、話を進めたいと思います。
まず枯草です。草地の表面に堆積している枯草をサンプリングして、分析してみました。草地の表面は緑が白く抜けたような色をしていますが、地表から2cm下になると、茶色になってきます。この両方を分析してみました。
実は、どの枯草にも、腐植酸があることがわかりました。牧草は下葉から枯れて地面に落ちていきます。地面に落ちると、微生物の働きで徐々に分解されていきます。分解されていく中で、腐植酸が出来ていくようなのです。
草地更新から20年以上経過した草地の表面には、枯草の層が2~3cmあります。この層には、枯草が微生物によって分解された結果できた、腐植酸がたくさん含まれています。枯草が土にたくさん供給されること、それがまず一つ目の重要なポイントです。
次に家畜糞尿に注目してみましょう。
家畜糞尿もいろいろな形がありますが、水分が比較的少なくて、乾草の敷き藁とたっぷり混ぜて、数年切り返しをして発酵させた堆肥を分析して見てみました。
じっくり熟成させた堆肥には、たくさんの腐植酸があることがわかりました。堆肥の熟成にはいろいろな微生物が関わっていますが、水分と窒素が少なめでセンイが多い堆肥は、じっくり発酵して、腐植酸がたくさんできるようです。
このじっくり熟成した堆肥を草地に散布すると、腐植酸が土壌に供給されることになります。
このように、枯草や家畜糞尿が、じっくり分解・発酵を受けるということが、大事なポイントのようです。
次回は、どのような農業をすると、腐植酸が多くなりやすいか、それを考えてみたいと思います。
リターン
10,000円
土と水を保全する研究成果2020
このプロジェクトで明らかになった研究成果・データを,支援者の皆様にご提供いたします。データの活用は特に制限を設けないこととします。メール添付をご希望の場合は、メールをご選択ください。郵送をご希望の方は、郵送をご選択ください。郵送でお送りします。
- 支援者
- 34人
- 在庫数
- 50
- 発送完了予定月
- 2021年3月
10,000円
ニシベツ伝記(小説)
今までの研究成果を小説化してみました。
架空の根釧原野に存在する、付属短期大学を持つニシベツ実業高校を舞台として、地域の課題を生徒たちが解決していく、と言ったストーリーです。
- 支援者
- 1人
- 在庫数
- 99
- 発送完了予定月
- 2020年10月