土と水を保全する農業や漁業応援プロジェクト

土と水を保全する農業や漁業応援プロジェクト

支援総額

500,000

目標金額 470,000円

支援者
35人
募集終了日
2020年8月5日

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2020年07月10日 12:39

土壌に腐植をふやすために(その①)

 今回は、土壌に腐植を増やしていく方法について、考えてみたいと思います。いくら、土壌の腐植が増えると、地球温暖化の抑制にもなるし、農業もやりやすくなる、とは解っても、実際に腐植を増やすことが出来なければ、「そうしたいなぁ・・・」で終わってしまします。

 土壌の腐植が増えていくためには、枯草や家畜糞尿などが、土に戻る必要があります。また、牧草の根から分泌される糖分も、重要です。今回は、枯草や家畜糞尿に注目して、話を進めたいと思います。

 まず枯草です。草地の表面に堆積している枯草をサンプリングして、分析してみました。草地の表面は緑が白く抜けたような色をしていますが、地表から2cm下になると、茶色になってきます。この両方を分析してみました。

 実は、どの枯草にも、腐植酸があることがわかりました。牧草は下葉から枯れて地面に落ちていきます。地面に落ちると、微生物の働きで徐々に分解されていきます。分解されていく中で、腐植酸が出来ていくようなのです。

 草地更新から20年以上経過した草地の表面には、枯草の層が2~3cmあります。この層には、枯草が微生物によって分解された結果できた、腐植酸がたくさん含まれています。枯草が土にたくさん供給されること、それがまず一つ目の重要なポイントです。

 次に家畜糞尿に注目してみましょう。

 家畜糞尿もいろいろな形がありますが、水分が比較的少なくて、乾草の敷き藁とたっぷり混ぜて、数年切り返しをして発酵させた堆肥を分析して見てみました。

 じっくり熟成させた堆肥には、たくさんの腐植酸があることがわかりました。堆肥の熟成にはいろいろな微生物が関わっていますが、水分と窒素が少なめでセンイが多い堆肥は、じっくり発酵して、腐植酸がたくさんできるようです。

 このじっくり熟成した堆肥を草地に散布すると、腐植酸が土壌に供給されることになります。

 このように、枯草や家畜糞尿が、じっくり分解・発酵を受けるということが、大事なポイントのようです。

 次回は、どのような農業をすると、腐植酸が多くなりやすいか、それを考えてみたいと思います。 

 

                    

リターン

10,000


土と水を保全する研究成果2020

土と水を保全する研究成果2020

このプロジェクトで明らかになった研究成果・データを,支援者の皆様にご提供いたします。データの活用は特に制限を設けないこととします。メール添付をご希望の場合は、メールをご選択ください。郵送をご希望の方は、郵送をご選択ください。郵送でお送りします。

支援者
34人
在庫数
50
発送完了予定月
2021年3月

10,000


ニシベツ伝記(小説)

ニシベツ伝記(小説)

今までの研究成果を小説化してみました。
架空の根釧原野に存在する、付属短期大学を持つニシベツ実業高校を舞台として、地域の課題を生徒たちが解決していく、と言ったストーリーです。

支援者
1人
在庫数
99
発送完了予定月
2020年10月

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