プロジェクト概要

東ティモールの貧困地域に「格安運送サービス」を導入します

 

はじめまして! tranSMSの瀬戸義章です。私たちは、世界の物流ハンディギャップを解消するために活動しています。

このプロジェクトは、東ティモールで「物を安く運べるようにする」ためのものです。現地のトラック所有者に対し、簡単に利用できる物流支援アプリを搭載したスマホを提供することで、格安運送サービスを導入します。現在、私たちはAndroidアプリを開発中です。このシステムを現地に導入できれば、いままで高額の運送費に困っていた貧しい人々が、自分の育てた牛や農作物を市場に運び、販売することができるようになります。


物を安く運ぶことで、地方の農産物が市場に流通し、所得増に繋がる。辺境の村に活気がうまれる。そんな東ティモールの未来のために、どうか皆さま手を貸していただけないでしょうか。

 

(このトラックが地方の人々の農畜産物を市場へ届けます)


私は仲間とともに、2012年の9月、東ティモールのピティリティという村を訪れました。そこで、頭の怪我を放置して血まみれになったお婆さんと出会ったのです。慌てて消毒薬とハンカチで応急処置をしました。ピティリティ村には、診療所に行けず薬も買えないくらい貧しい生活を送っている人々がいました。東ティモールの国民の7割が、1日2ドル以下の生活をおくっていると言われています。

同村出身の大学教授、マーフィンさんからこんな話を聞きました。「この国には産業と呼べるものがまったくないんだ。地方に産業を育てていかないと、未来は無い。そのためには、まず、農産物を市場まで運べるようにしないと」こんな苦悩が、東ティモールの辺境にはありました。

 

(高額な運送料金を払えないため住民たちは自ら荷物を運ばなければなりません)


(東ティモールの辺境に暮らす家畜農家)

 

 

ほとんどの農民は、月収の7倍もの運送費を支払うことができません
 

なぜ、「運ぶこと」が重要なのでしょうか。国連をはじめたくさんの国が、東ティモールに対してお米の作り方を指導したり、ココナッツオイルをつくる機械を提供したりと、支援を行ってきました。それなのに、なぜ産業がうまく発展しないのでしょうか? それは、つくるだけでは駄目だからです。つくったものを市場に運んで、売る。それができて初めて、産業は回っていくのです。

上の写真の彼は、牛を市場まで運べば現金を得ることができます。しかし、そのためには街からトラックを1台チャーターしなければなりません。トラックを1台借りるのには、彼らの月収の7倍もの費用がかかります。にぎやかな市場の遠くに住む貧しい農民ほど、運ぶことが難しい。彼らは、物流という"ハンディキャップ"を抱えているのです。

いったいどうやってこの問題を解決すればいいのか。村に滞在する最終日、私たちは大きなヒントとなる光景を目にしました。それは、村のキオスク(小さな商店)に商品を届けるトラックが来ていて、荷台を空にして帰っていたことです。「このトラックの帰りに荷物を積めるようにすれば、安く物を運べる!」これは私たちにとって大きな気づきでした。

 

 

トラックの帰り道、スマホ1台で可能な「御用聞き」格安運送サービスを行う

 

(物流システムが1分間でわかる動画です)

 

(開発中の物流支援アプリ 左:メイン画面/右:顧客画面)

 

現地では、インターネットが使えないためメールはできず、ひとりひとりに電話していては手間と高額の料金がかかってしまいます。しかし、私たちが考案したAndroidアプリを使えば、トラック運転手は、わずか3回タッチするだけで、帰り道にいるすべての農家に「何か運ぶものはありませんか?」と、SMSを使ったテキストメッセージを送ることができるようになります。運んで欲しいものがある農家は、このメッセージに返信するだけで、依頼ができます。SMSを使い慣れている現地の人々にとっては、このアプリは電話をかけるよりも簡単に操作できます。東ティモールの農村でも、半数の世帯が携帯を所有しているのです。

既に定期的にトラックが村を訪れているので、「豚が育った」「コーヒーが収穫できた」といったタイミングに合わせて、小口で物を運ぶ事ができます。牛一頭ならば35ドル程度で運ぶ事ができるでしょう。チャーター料金の10分の1で済みます。そして、牛は、市場に運べば500ドルで売ることができます。所得が増え、仕事へのモチベーションが湧くことで、地方の農村がにわかに活気づいていくでしょう。運送側にとっても、新たに配送料が増えるというメリットがあります。

 

(現地で行ったフィールド調査にて、興味津々な子供たち)


(実行者の瀬戸です。調査も兼ねて水汲みのお手伝い中です)


(説明会にて熱心に耳を傾ける村の人々)

 

プロジェクトはまず、マヌファヒ県から実施します。同県の人口は4万8千人、家畜を所有している世帯数は4,500世帯です。これらの人々が運送サービスにアクセスできるようにすることが目標です。東ティモールのルアク大統領からもご好評頂くなど、現地からは大きな期待が寄せられています。

しかしながら、システムの中核を担うAndroidアプリはまだ開発段階です。技術者がいない現地で安定的に動かすために、可能かぎりブラッシュアップすることが不可欠だからです。そしてアプリが完成したからといって、運送サービスがはじまるわけではありません。現地に渡航して説明会の開催、トラック配送に同乗してのフォローアップ、住民の意見をもとにしたアプリのさらなる改善など、地道なフォローをしていく必要があります。

私たちのアイディアを、現地で形にしていくために、このページをご覧いただいているすべての方にご協力をお願いいたします。

 

 


--プロジェクトの導入に向けて--

 

東ティモールのマヌファヒ県サメに住むジョアキム氏が、私たちのパートナーです。ジョアキム氏は、東ティモールで個人向け投資サービスを行っている、マツバファンド代表の高橋氏から紹介を受けた、非常に優秀なキオスクの経営者です。彼はサメの町でキオスクを経営し、トラックも所有していますが、自分の店の仕入にしか使っていませんでした。トラックが週に1回しか稼働していなかったのです。このトラックを上手に活用して、東ティモールに格安運送サービスを導入します。

 

【導入スケジュール】※予定
2013年  2月~ アプリ開発 ジョアキム氏 全体フローの調整
     5月~ 東ティモールへ渡航、説明会等開催、現地導入
     9月  東ティモールへ再渡航 状況フォロー

【支援金の用途】
・Androidアプリ開発費   : 35万円
・開発用サーバーレンタル費:  1万円
・スマートフォン購入費  : 10万円 (※テスト用に複数購入)
・テスト通信費      : 10万円
・現地事業導入費     : 40万円
・通訳委託費       :  4万円

 

--発展途上国のための製品コンテスト"See-D Contest2012"最優秀賞を受賞--

 


このプロジェクトは、マサチューセッツ工科大学の学術博士である遠藤謙氏が代表を務める、発展途上国のための発明&ビジネスコンテスト「See-D Contest2012」に参加し、最優秀賞および会場賞をW受賞しました。遠藤氏からは、Androidアプリの開発に関する全面的な協力をいただいています。

 

(コンテストにおける最終プレゼンの動画です)


--チーム"tranSMS"について--


わたしたちは「ものづくり」の力で、発展途上国のために何かできるのではないか、という共通認識を持ったプロボノチームです。See-DContest2012への参加を経て編成されました。エンジニア、作家、会計士、医学系大学院生、マーケターで構成されています。現在は、東ティモールの問題解決に向けて、本プロジェクトの推進のほか、講演会などを開催しております。
・webサイト:http://transms.wix.com/transms
・facebookページ:http://www.facebook.com/transmsatrenoirnihonbashi
・事務局所在地:横浜市中区相生町3-61 泰生ビル2F さくらWRORKS〈関内〉

 

--引換券詳細--

・ お礼状

 

・ 写真付ニュースレター

 プロジェクトのサービスを利用している東ティモールの人々の様子を撮影してお届けします。

 

・ 東ティモール伝統織物「タイス」

 

・ Androidアプリへの氏名掲載

 現地の人々が利用するAndroidアプリに、「支援者」として、恒久的に表記されるようにたします。(特定のボタンを押すと、支援者の氏名一覧が表記される予定です。)

 

・ プロジェクト報告会への招待券(1名様分)

 開催日時(予定): 2013年6月頃予定

 開催場所(予定): 横浜

 ※交通費はご負担ください。

 

・ 4泊5日現地視察案内券(1名様分)

 本プロジェクトのtranSMSメンバーが、東ティモールのディリ市内及びマヌファヒ県を案内致します。(2013年9月頃を予定しています。)※交通費はご負担ください。

 

 


最新の新着情報