
支援総額
目標金額 50,000,000円
- 支援者
- 2,052人
- 募集終了日
- 2019年4月30日
嵐山美術館の功罪についての考察
全国的に雨模様の休日ということで、本日は少し長い文章となりますが、実行者小林の想いを綴っておりますので、お付き合い頂ければいただいです。
◇ ◇ ◇
自分は高校生の修学旅行の際に、班ごとの自由行動で「京都嵐山美術館に行きたい」と騒ぎましたが……多数決に負けて叶いませんでした。1988年のことだと思います。
その後、数年で嵐山美術館は閉館となり、自分は結局訪問できずじまいで、この九五式軽戦車の当時の様子を実見しておりません。

写真提供:ホビーショップ「ガネット」のお客様(支援者さま)
そんな京都嵐山美術館については、さまざまな情報が飛び交っていますが、実際のところはどうだったのでしょうか?
資料によれば1975年前後に開館し、15年ほど経過した1991年に閉館しています。
日本では、こと軍事関連になると感情的に判断される方が多く、客観的な資料の分析に基づいた冷静な議論の上に結論を導くということが難しい現状です。ましてネット上となれば、脊髄反射的なコメントが多く寄せられるために、さらに状況は混沌としています。
これは学校で軍事や軍事史を教えないこと、また自分を含むミリタリーマニアと呼ばれる方々が、実はプラモデルマニアだったり、乗り物マニア、あるいはガンマニアだったりと、個人の趣味の延長線で兵器や武器に接していることも遠因のひとつであり、いわゆる軍事専門家が育ちにくい土壌があることが最大の問題です。

写真提供:ホビーショップ「ガネット」のお客様(支援者さま)
自分が防衛技術博物館の設立を目指す活動を始めて10年が経過しますが、実行者の立場になって、現在では違った角度から京都嵐山美術館のことがとても気になります。
とかくコレクションを死蔵する傾向にある収集家が多い中で、私財を投げうってコレクション収集し、多くの方に見ていただいた功績は、非常に大きかったのではないかと思うのです。
閉館時のドタバタで展示品が散逸したことも含めて、我が国に於ける戦争博物館のあり方に一石を投じたことは間違いありません。バブル前夜の日本の政治環境で、戦争博物館に公費を投じるような空気は全くと言って良いほどなかったと記憶します。
その後の各地の戦争博物館で、嵐山の様にしない、させないという一つの物差しを提供していることも大きな功績です(関係者には申し訳ない書き様ですが……)。
ここで、嵐山博物館の名誉のために申し上げて置きたいことは「展示物の管理がずさんで部品が盗まれた」というのは盗人側の理論で、本来は「盗んだ人を責めるべき」で、「来館者に少しでも本物に触れてもらいたい」という趣旨で内部公開していた嵐山美術館の展示方針そのものは、責められるべきではないという点です。
皆さんも、内部の写真撮影したいとか、コックピットに座ってみたいと思いませんか? それを当時実現してくれたことにまずは敬意を払いませんか?
私立博物館の宿命ともいえる、熱意のある管理者が他界された際の準備不足と、はじめてのことに戸惑ったご遺族や、支援者など周囲の対応の稚拙さも大きな勉強材料と言えます。
また、展示物の一つ、戦闘機「疾風」の主翼切断について「輸送時に切断してしまい、二度と飛べなくした」というのは事実誤認です。
現在、当該戦闘機の学術研究が知覧特攻記念館の協力の下で行われていますが、戦後にアメリカ人によって飛ばすために補修、補強された部分はあっても、主翼(主桁)を切断した痕跡は見当たらないとのこと。
「疾風」に関しては、先般里帰りを果たした「零戦復元機」と同様に、日本の航空法の高い壁と、上記のような誤った情報を確認もせずに拡散する無理解とが「飛べなくした」大きな理由だと感じます。
付け加えれば「復元機」ではないオリジナルの機体は、飛行可能でも飛ばさないという考え方もあります。博物館の資料として保存するのか? 科学技術館の教材として保管するのか? という目的による違いです。
現在進行中の「九五式軽戦車修復里帰りプロジェクト」にも、さまざまなご意見を頂戴しております。
今までできなかったからこそ、先達の失敗に学び、我々は公設の博物館の設置とそこへの収蔵展示を計画しております。
自民党国会議員による「防衛技術博物館の設置を実現する議員連盟」総会の様子。会長は元防衛大臣の中谷元氏、会長代行は石破茂氏、事務局は城内実氏。防衛省装備局長や歴代防衛大臣経験者が名を連ねていただいております。左から三番目が実行者小林。
もちろん、評論や批評は、将来の博物館設立のための建設的ご意見として拝聴する心構えでおります。
しかし、「日本では無理」「過去に失敗しているのに、また繰り返すのか」「国がやるべきことだ」といった感情的、情緒的ご感想をお持ちになるのはご自由ですが、当方にぶつけられても困ってしまう……というのが偽らざる思いです。
◇ ◇ ◇
わずか15年余りの運営期間にもかかわらず、いまだに巷間に囁かれる「嵐山美術館」のさまざまな評価。
今回は直接運営に関係した方や、閉館後の収蔵品移設に関わった方に聞き取りした内容を自分なりに整理してみました。
一人も多くの方々が、正しい情報に接し、判断し、それぞれの立場でそれぞれができることを、すぐに行っていただければ、本プロジェクトの成功はもちろん、日本初の公設戦車博物館の実現は思ったよりも近い将来に実現すると確信しています!
実行者:小林 雅彦
リターン
10,000円

【1万円】修復後、展示の模様をご報告します!
・ボービントン戦車博物館での展示の様子を支援者様にだけ特別にご報告いたします(メールにて)
・お礼のメッセージメール
※1万円×複数口でのご支援も可能です(「このリターンを購入する」ボタンの先で、個数を選択できます)。
- 申込数
- 1,420
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2019年6月
5,000円

【5千円】お気持ちコース
・実行者からお礼のメッセージメールをお送りいたします
- 申込数
- 481
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2019年6月
10,000円

【1万円】修復後、展示の模様をご報告します!
・ボービントン戦車博物館での展示の様子を支援者様にだけ特別にご報告いたします(メールにて)
・お礼のメッセージメール
※1万円×複数口でのご支援も可能です(「このリターンを購入する」ボタンの先で、個数を選択できます)。
- 申込数
- 1,420
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2019年6月
5,000円

【5千円】お気持ちコース
・実行者からお礼のメッセージメールをお送りいたします
- 申込数
- 481
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2019年6月

「防衛技術博物館を創る会」のマンスリーサポーターを募集します!
- 総計
- 530人

1頭1頭と向き合い続けるために。引退馬たちに安心安全な新厩舎建設へ
#観光
- 現在
- 73,860,000円
- 支援者
- 6,376人
- 残り
- 33日

ぬるぬるのお引越|万博・落合陽一 null²パビリオン次なる場所へ
- 現在
- 216,654,000円
- 支援者
- 12,278人
- 残り
- 30日

より多くの引退馬の幸せな余生を願う|ヴェルサイユ新厩舎プロジェクト
#地域文化
- 現在
- 33,279,000円
- 支援者
- 1,857人
- 残り
- 39日

国立科学博物館マンスリーサポーター|地球の宝を守りつづける
- 総計
- 679人

北朝鮮向けラジオ放送「しおかぜ」|マンスリーサポーター大募集
- 総計
- 165人

「網走鉄道」 レール延伸 ホーム設置 運転設備拡充工事のご支援願い
- 現在
- 562,000円
- 支援者
- 32人
- 残り
- 26日

小さな学校のでっかい夢の実現に向け、入学者・部員増を目指す‼
- 寄付総額
- 824,000円
- 寄付者
- 98人
- 終了日
- 12/5

第三弾【見附市】子どもの安全を見守る防犯カメラを通学路に!
- 寄付総額
- 525,000円
- 寄付者
- 31人
- 終了日
- 7/26

京都向島たんぼラグビー開催!農業と地域をつなぐ新たな感動体験
- 支援総額
- 1,070,000円
- 支援者
- 85人
- 終了日
- 5/31

高知県立盲学校から未来の子どもたちを育成・応援したい!
- 寄付総額
- 200,000円
- 寄付者
- 18人
- 終了日
- 12/13

創建1,300年:若狭國一宮「神門・随神門」の修理工事にご支援を!
- 寄付総額
- 1,560,000円
- 寄付者
- 67人
- 終了日
- 10/31

こどもの権利が守られる地域をつくりたい。
- 寄付総額
- 505,000円
- 寄付者
- 37人
- 終了日
- 10/31

ビッグバンド「ニューポート」時代を超えて奇跡の復活プロジェクト
- 寄付総額
- 490,000円
- 寄付者
- 29人
- 終了日
- 8/31










