「九五式軽戦車」を日本人の手に取り戻す。修復、里帰り計画

支援総額

59,995,000

目標金額 50,000,000円

支援者
2,052人
募集終了日
2019年4月30日

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2019年04月20日 17:00

ポナペ島で70年間雨ざらしの九五式、内部はどうなっている?

本日19:00〜20:00(予定)は、弊NPOのFacebook および Twitter上で、実行者・小林によるライブ配信を行います

 

プロジェクトの裏話など、文字にしづらいことをいろいろお話しししたり、リアルタイムでいただいたご質問等にお答えしていけたらと思いますので、ぜひご視聴ください!

 

>>Facebookはこちら

>>Twitterはこちら

 

◇ ◇ ◇

 

さて今日は、土曜日恒例、ポナペ島*の関連情報を。

*今回買い取り予定の九五式が終戦後数十年間眠っていた場所。南洋ミクロネシアにある。私たちNPOでは、2度にわたりポナペ島を訪れ、現地にのこされた戦車の調査を行ってきた。

 

隠れファンの多い(!?)このポナペ島報告も、来週で終わりです。この連載を始めた時には、毎週ネタが持つのか?少し不安でしたが、まだまだ書き足りないという気持ちがあるくらいです。

 

本日は、ポナペ島に所在する九五式軽戦車の内、アダムス家とミクロネシア連邦政府所有でない、貴重な一台をレポートします。

 

>>アダムス家所有の九五式についてはこちらの記事を

>>連邦政府所有の九五式についてはこちらの記事を

 

 

この戦車は、戦後に進駐したアメリカ軍兵士が面白半分に乗り回した結果、故障して放置され忘れ去られていた一台です。

 

 

現在の所有は地主である現地農家さんですが、所有……というよりも正直、放っておかれている状態。

 

では、戦後70年以上、風雨に晒されて放置された戦車は、内部がどんな状態になっているのか?

 

皆さまと一緒に入ってみましょう!

 

 

 

すでに土に還り始めているとい感じです・・・。

 

毎日物凄いスコールが降り注ぐ土地柄ですら、ホコリっぽくはなく、綺麗といえば綺麗です。

 

その代わり、湿気による錆や腐食の進行が凄まじいですが、軽合金や主砲まわりの材質の良い部分は比較的原型を留めているのは興味深い点です。

 

 

▲戦闘室前方の様子です。

 

前方が地面にめり込んでおり、そこから流水が流れ込んで操縦席の足元は水浸し・・・アニメ未来少年コナンのロケット小屋を連想させます。

 

 

▲戦闘室から砲塔上部を見上げた様子。

 

腐食は激しいですが、車内装備品は一通り残っているのは奇跡です。しかし、とにかく腐食具合が酷く、「くろがね四起」と初めて逢った際に感じた生きたオーラはこの戦車からは全く感じられませんでした・・・。

 

 

▲心臓部もご臨終。

 

これを修復して走らせるには、それこそ新造する覚悟が必要です。エンジンルーム上面ハッチは欠落しており、雨ざらしの三菱製A6120VDe空冷ディーゼルエンジンは、二度とその咆哮を轟かすことは出来ないレベルまで腐食が進んでいます・・・。

 

◇ ◇ ◇

 

この九五式は、持ち主が一般の農家さんということもあり、ポナペ島で唯一売買交渉が可能な一台ではあるのですが、正直これを買い取っても、レストアは不可能に近い……ということは、お分かりいただけたのではないでしょうか。

 

こうして内部写真を見比べると、20年ほどに渡る「京都嵐山美術館」での屋根付き保管が、今回の修復作業を進めるためには大変な助けになっている、と改めて感じます。

 

「雨ざらしでスクラップになる」とは、このポナペ島で忘れ去られた戦車にこそ相応しい表現だと思います。

 

日本に帰ったことで、英国に渡り、修復作業が進んでいるのですから、「どうせ日本に里帰りしても……」云々とは、軽々に言えないと思いませんか?

 

◇ ◇ ◇

 

この車体を本日皆さまに紹介させて頂いた理由は、国の内外に関わらずマニアックな取引は、お金で解決できないモノ・コトが意外と多いという事を知って頂きたいからです。

 

この戦車については農家から購入したとしても、ポナペ島の建設や輸送といったインフラを全て仕切っているアダムス家(島内の九五式車両のほとんどを所有している)の理解と協力が無ければ島から運び出すことは出来ません。

 

実際に自分が、アダムス家当主のラリーさんに「あなたの戦車が無理なら、農家の戦車を購入するので輸送をお願いしたい」との交渉に伺った際に、「一台前例を作れば島中の戦争遺産が売却対象となるので盗難や争いが起きる懸念がある。だから協力できない」というお答には大いに共感しました。

 

頑ななラリーさんを説得するには、今回のプロジェクトを成功させて、日本で動態展示される様子をお見せするしかないと感じるのです。そうしたら、次なる展開があるかもしれません。

 

◇ ◇ ◇

 

幸いに本プロジェクトは、イギリス人愛好家O氏と私たち、双方に信頼関係が成立していることで、売買交渉が順調に進み、お金で解決できることが一番の凄さなのかもしれません。

 

何としても目標達成し、自分たちの力で未来を切り開いてみたいと思います。

 

実行者:小林 雅彦

▼ご支援はこちらから

リターン

10,000


【1万円】修復後、展示の模様をご報告します!

【1万円】修復後、展示の模様をご報告します!

・ボービントン戦車博物館での展示の様子を支援者様にだけ特別にご報告いたします(メールにて)
・お礼のメッセージメール

※1万円×複数口でのご支援も可能です(「このリターンを購入する」ボタンの先で、個数を選択できます)。

申込数
1,420
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年6月

5,000


【5千円】お気持ちコース

【5千円】お気持ちコース

・実行者からお礼のメッセージメールをお送りいたします

申込数
481
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年6月

10,000


【1万円】修復後、展示の模様をご報告します!

【1万円】修復後、展示の模様をご報告します!

・ボービントン戦車博物館での展示の様子を支援者様にだけ特別にご報告いたします(メールにて)
・お礼のメッセージメール

※1万円×複数口でのご支援も可能です(「このリターンを購入する」ボタンの先で、個数を選択できます)。

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制限なし
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2019年6月

5,000


【5千円】お気持ちコース

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・実行者からお礼のメッセージメールをお送りいたします

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2019年6月
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