江戸時代、富士登山者をお泊めした御師の家を、後世に残したい。

江戸時代、富士登山者をお泊めした御師の家を、後世に残したい。

支援総額

938,000

目標金額 800,000円

支援者
44人
募集終了日
2020年1月31日

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プロジェクト本文

終了報告を読む

ー目標達成の御礼とネクストゴールについてー


皆様の温かいご支援により、80万円という大きな目標を達成することが出来ました。

 

私が想像していた以上に、たくさんの方が見守って応援してくださっていることを実感し、とても感謝しております。本当にありがとうございます。


お蔭様で、目標を達成した後も引き続き、たくさんの方からご支援を頂いていることもあり、「ネクストゴール」を設定させていただくことにいたしました。ネクストゴールは110万円とさせて頂きます。


資金の使途は、河口湖町の文化財指定にもなっている門です。

①門の屋根の修繕をする。

②門の開閉ができるようにする。

以上を目的としております。


皆様方が来られましても、ご満足いただけるように修繕したいと思います。

引き続きご支援とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
 

御師の家 梅谷
本庄元直

 

我が家より、古事記・日本書記より
古いとされる神代文字で書かれた写本が発見。

 

私は、山梨県は河口湖の近くに住む本庄と申します。

 

我が家は、鎌倉時代より富士山御師として、活動していました。御師の家「梅谷」27代目になります。

 

学校を卒業後、最初に入社したのは新聞社系の広告代理店でした。その後、企画制作会社などを経て、平成5年に独立。広告の企画制作や通信販売を行うようになりました。最初は新聞や雑誌などを使っておりましたが、時の流れでインターネットによるショッピングサイトを利用するように。そして11年前、母親の面倒もかねて河口湖に事務所を移しました。

 

私の人生に影響を与えた人たちと静岡・浅間大社にて

 

7年前の10月、母屋の展示場に来られたお客様との出会いから、私の行く道が変わったのです。展示場は無人なのですが、たまたま展示場にいた折、熱心に展示物などをご覧になっておられた女性がいたので、こちらから声をおかけすると、白川家の事に関心がおありでした。

※江戸時代、神職は白川家と吉田家より免許を授与されていました。白川家は主に天皇家の祭事を行い、吉田家は徳川幕府の支配下にありました。

 

江戸時代の白川神道の古文書

 

その女性とお話をしていると、お知り合いの学者の先生が江戸時代の白川家の勉強をされているとのこと。日を改めて、先生をお連れするので白川家の本などの資料を用意しておいてもらえますか?と言われました。

 

数ヵ月後、その先生をお連れして来訪。白川家の本をお見せしていると、1冊、これはなんだろうと言う本が見つかり、これはヲシテ文字(神代文字)で書かれたものでは?という話になりました。後日、ヲシテ文字の第一人者の先生が来られ、翌年には、『よみがえる縄文時代イサナギ・イサナミのこころ』という書題で、「ミカサフミ ワカウタのアヤ」を本として出版していただきました。

 

ヲシテ文字で書かれた古代文書は、『ホツマツタヱ』『ミカサフミ』『フトマニ』の3書があります。古代史の世界で『ホツマツタヱ(秀真伝)』は、古事記や日本書紀より古いと言う説がございます。しかし、そうではないと言う先生方もいらっしゃいますが、近年は研究者も多く興味深い古文書です。

 

ヲシテ文字で書かれた写本

 

その一件もあり、私も神道に興味を持ち始め、6年前に神主の資格を取ることにしました。展示場でお会いした女性の息子さんが国学院の神道科に在籍ということもあり、「あなたは今いくつ?神主の資格を取るなら65歳までよ」、と言われ、あと5ヶ月余りと思った時、心に変化がありました。

 

翌年2月、国学院の神主養成講座を受け地元の神社に奉職。さらに、3年半前、住まいを民宿として開業。約140年前に途切れていた御師の家としてスタートすることになりました。それが、「御師の家 うめやアネックス」です。

 

現在は、住まいを民宿として利用していますが、江戸時代中期以降の古文書など歴史資料も多く残されており、富士山信仰を後世に伝えていくためにもやはり築200年の母屋を存続したいと思っています。

 

まずは、雨漏りの防止。老朽化した屋根の張替えを考えています。正直、たくさん修繕しなければいけないところはあると思いますが、まずは雨風から守ることを第一義として、今回、修繕費用の一部を皆様方のご援助をお願いしたいと思っております。

 

富士山御師(おし)について

 

御師とは、「御祈祷師(おきとうし)」を略したもので、平安時代の頃より熊野では祈祷や宿泊のお世話・山内の案内をした熊野御師が始まりと言われています。

 

鎌倉から室町時代にかけては、伊勢・富士山・白山・大山などの御師も活躍しました。江戸時代には、特に伊勢や富士山では、全国に檀那を持つまでに発達しました。富士山は、遥拝から登拝の山となり、特に江戸時代は信仰の山として、静岡は富士宮・御殿場からと山梨は河口と富士吉田から山頂を目指しました。

 

江戸時代全盛期には、河口に120~140の御師の家があり、富士吉田にも80以上の御師の家がありました。その当時、河口の戸数が271戸と言われていましたから、いかに御師の町だったかわかります。

 

17代 本庄美作(1600~1679年)の自画像

 

御師は、登山シーズンは登山客をお泊めし、身の回りのお世話、お清めと安全祈願の祈祷をしてお見送りをしていました。春と秋は、檀那場を回って、お札の配布や祈祷などを行って、お布施を戴くという営業活動をしていました。

 

また、御師は苗字・帯刀が許されており、戦国時代この地域は武田氏の支配下にあったため、戦の折は出兵依頼がありました。信玄公や勝頼からの書状なども残されています。

 

江戸時代の富士登山の様子を描いた貴重な資料として1800年前半に描かれた「富士山明細図」(カラー56ページ)や木版画なども残っています。

 

富士山明細図

 

明治4年(1871年)には、明治政府による御師職廃止の命により、御師は百姓や宿屋業、扶桑教などの宗教活動に転じて行くことになりました。

 

我が家でも、警察官になったり神社の神主なったり、移り変わりました。

 

2017年には、御師の家として『YOUは何しに日本へ』や新聞などマスコミでも取り上げられるようになりました。
 

テレビで御師の家を紹介

 

河口湖で唯一現存。築200年の御師の家「梅谷」。

町の文化財に指定。

 

現存する御師の家は、富士吉田市では富士山世界文化遺産の構成資産になっている「外川家」や「小佐野家」ほか何軒かございますが、富士河口湖町では我が家の一軒しか残っておりません。

 

約1800年はじめごろに建てられたもので、昨年6月に富士河口湖町の文化財に門と母屋が指定されました。

 

母屋と門

 

4年ほど前、母屋を宿泊業の許可を取得しようと思いましたが、古い家のため耐震などの問題で、取れなかったため住まいの2階の部屋を「御師の家 うめやアネックス」として民宿を開業いたしました。現在、母屋は体験宿泊として利用していますが、昨年6月、民泊新法が施行されましたので、民泊申請の準備をしています。

 

お祓いや祈祷を行った部屋

 

囲炉裏

 

また、母屋の玄関部分の部屋は、展示場として開放しています。河口の御師は、神職のお免状を京都の白川家よりいただいておりました。そのため京都のお公家さんとのお付き合いもあり、日本の最後の女帝である後桜町天皇のお持ち物なども残っています。その他には、国学者の本居宣長の養子になった本居太平からの届け物の礼状なども残っています。

 

展示場

 

御師のことや富士講、江戸時代の富士登山のことなどの解説や展示などもしております。お近くにお越しの折は、ぜひお立ち寄りください。

 

御師の家復活の新聞記事

 

資金の使用使途とプロジェクト詳細

 

■プロジェクト詳細

 

施設名:御師の家 梅谷

住所:山梨県南都留郡富士河口湖町河口1129
工事完了予定日:2020年2月中旬

オープン準備期間:2020年2月〜2020年3月
オープン予定日:2020年2月末までにオープン予定

その他:10畳・ 8畳・8畳・6畳の4部屋(宿泊定員15名)

 

■資金の使い道

 

屋根修繕費    600,000円

手数料      200,000円

       計 800,000円

※一部費用をクラウドファンディングでご支援いただき、その他は町の助成金と自己負担で補填します。

 

コンセプトは、歴史と伝統を守りたい。

 

前置きが長くなりましたが、私は河口で生まれた訳でもなく、父親の田舎で、父親が先立ち母親が1人住んでいたので、10年ほど前に単身赴任でこの地に参りました。母親が88歳のときでした。

 

子供や孫たちと河口浅間神社で

 

母は、昨年6月に97歳で旅立ちました。現在1人での生活。妻や息子・娘もいるのですが、都会生活に慣れると田舎はちょっと遊びに、って感じです。今まで私は、ご先祖や田舎のことには、余り興味はありませんでした。人に言わせると、「ご先祖のお導きだよ」なんて言われますが、何とかご先祖が残したもの、また、この地で富士山信仰を伝えてきた御師の人たちの足跡を残して行きたいと思います。

 

先生をお呼びして「アワ歌」の講演会

 

地元の子供たちと母屋での講演会

 

娘の結婚式のスピーチでも話したことがあるのですが、先祖と言う言葉の「祖(そ)」って、他になんと読むかご存知ですか?国学院の講習の時知ったのですが、「おや」と読むんです。

 

先祖とは親の先。そのまた先、そのまた先と続くんです。先祖がどうのこうの、って言われると関係ないよ、なんて思いませんでしたか?

 

でも、親の先って言われると、ちょっと身近に感じませんか?スピーチで、あなたたちは、何百年後かに、うちのご先祖さんはどうのこうの、って言われるよ。結婚式は先祖作りのスタートですと。

 

お蔭様で昨年の6月に門と母屋が町の文化財に指定されましたが、町の援助だけでは、家の修復費用は捻出できません。特に近年、屋根の老朽化が著しいため、屋根の張替え費用の一部を皆様のご援助を賜りたく、皆様方のご協力をお願い申し上げる次第でございます。

 

出来得るならば、これから50年100年、さらに末永く御師の町としての河口の皆様のためにも残して行きたいと思っております。

 

よろしくお願い申し上げます。

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プロフィール

はじめまして。本庄元直と申します。東京は練馬区で育ち、中央大学文学部を卒業後、広告代理店に入社。平成5年に独立。広告の企画制作や通信販売をスタート。後にインターネットショッピングを中心にやってまいりました。約11年前、父親の田舎である山梨に母親が一人で生活していたため、家族を残して一人単身赴任。母親88歳の時でした。以前、父親からは1000年続く御師(おし)の家だと聞いておりましたが、あまり詳しくは知りませんでした。ある時、親戚の叔母から物置になっている母屋(築200年)の玄関を、人が入れる部屋にきれいにしなさい、と。早速部屋をきれいにし、どうせなら富士山のことや御師のことを説明した展示場にしようと考え、実行。富士山世界文化遺産の構成資産のひとつである河口浅間神社の前にあるため、参拝者が帰りにちょっと覗くようになりました。そこから人との出会いが始まり、私の人生が変わり始めました。

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リターン

3,000


絵柄は江戸時代の木版画から作ったもの。河口湖周辺の伝説を集めた小冊子。うめやアネックスの宿泊優待券をセットで。

絵柄は江戸時代の木版画から作ったもの。河口湖周辺の伝説を集めた小冊子。うめやアネックスの宿泊優待券をセットで。

・牛玉Tシャツ(白色・MまたはLサイズ/ご希望のサイズを明記)
・牛玉手ぬぐい
・小冊子(「富士山と河口湖 その周辺の伝説」A5判60ページ)
・護符5枚セット(木花開耶姫命・天照大御神ほか)
・うめやアネックス宿泊優待<30%引き2名様まで。(2020年12月20日まで)>

申込数
11
在庫数
19
発送完了予定月
2020年3月

10,000


体験宿泊1泊2名様と江戸時代の護符に小冊子がセットに。

体験宿泊1泊2名様と江戸時代の護符に小冊子がセットに。

・体験宿泊 1泊2名様(朝食・夕食付き※夜はほうとう。)
※2020年12月20日まで。うめやアネックスでのお泊りもOKです。その旨を事前にお知らせください。
・牛玉手ぬぐい
・小冊子(「富士山と河口湖 その周辺の伝説」A5判60ページ)
・護符5枚セット(木花開耶姫命・天照大御神ほか)

申込数
3
在庫数
27
発送完了予定月
2020年3月

3,000


絵柄は江戸時代の木版画から作ったもの。河口湖周辺の伝説を集めた小冊子。うめやアネックスの宿泊優待券をセットで。

絵柄は江戸時代の木版画から作ったもの。河口湖周辺の伝説を集めた小冊子。うめやアネックスの宿泊優待券をセットで。

・牛玉Tシャツ(白色・MまたはLサイズ/ご希望のサイズを明記)
・牛玉手ぬぐい
・小冊子(「富士山と河口湖 その周辺の伝説」A5判60ページ)
・護符5枚セット(木花開耶姫命・天照大御神ほか)
・うめやアネックス宿泊優待<30%引き2名様まで。(2020年12月20日まで)>

申込数
11
在庫数
19
発送完了予定月
2020年3月

10,000


体験宿泊1泊2名様と江戸時代の護符に小冊子がセットに。

体験宿泊1泊2名様と江戸時代の護符に小冊子がセットに。

・体験宿泊 1泊2名様(朝食・夕食付き※夜はほうとう。)
※2020年12月20日まで。うめやアネックスでのお泊りもOKです。その旨を事前にお知らせください。
・牛玉手ぬぐい
・小冊子(「富士山と河口湖 その周辺の伝説」A5判60ページ)
・護符5枚セット(木花開耶姫命・天照大御神ほか)

申込数
3
在庫数
27
発送完了予定月
2020年3月
1 ~ 1/ 9

プロフィール

はじめまして。本庄元直と申します。東京は練馬区で育ち、中央大学文学部を卒業後、広告代理店に入社。平成5年に独立。広告の企画制作や通信販売をスタート。後にインターネットショッピングを中心にやってまいりました。約11年前、父親の田舎である山梨に母親が一人で生活していたため、家族を残して一人単身赴任。母親88歳の時でした。以前、父親からは1000年続く御師(おし)の家だと聞いておりましたが、あまり詳しくは知りませんでした。ある時、親戚の叔母から物置になっている母屋(築200年)の玄関を、人が入れる部屋にきれいにしなさい、と。早速部屋をきれいにし、どうせなら富士山のことや御師のことを説明した展示場にしようと考え、実行。富士山世界文化遺産の構成資産のひとつである河口浅間神社の前にあるため、参拝者が帰りにちょっと覗くようになりました。そこから人との出会いが始まり、私の人生が変わり始めました。

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