女性の視点から取り組む基地問題

こんにちは。前回に引き続き、世界YWCA総会で私たちが行ったワークショップのテーマに関する日本YWCAの取り組みをご紹介します。今回は、沖縄を始め全国に点在する米軍基地の問題についてです。

 

日本YWCAは戦後一貫して非戦・非核を活動の二大テーマに掲げてきましたが、米軍基地問題を全国規模での優先活動課題として取り上げたのは、今総会期(2012-2015)が初めてとなります。日本の国土のわずか0.6パーセントの面積に国内の米軍基地の74パーセントが集中する沖縄を始め、横田(東京)、横須賀(横浜)、佐世保(長崎)、岩国(広島、呉)、三沢(弘前)、ごく最近では京都のXバンドレーダー基地など、地域YWCA所在地の近隣にも米軍基地があるのですが、原発と同様、立地以外の地域にはその地域が直面する問題の深刻さが伝わりにくかったり、問題意識についても多少の温度差があったように思います。

 

日本YWCAでは基地問題について、主に会員を対象にニュースレター「きちきちニュース」を発行し、沖縄YWCA会員の生の声、日米地位協定や辺野古新基地についての解説、映画や読書ガイドやのほか、署名、バナー作成、募金や沖縄の地方紙の購読など、各地域YWCAで取り組めるアクションについて紹介しました。

 

また、京都府京丹後市の米軍Xバンドレーダー(高性能レーダー)基地建設工事強行や、辺野古新基地建設埋め立て工事強行に対して抗議声明を発表したり、国会前で行われる抗議行動に参加しています。

 

地域YWCAでも沖縄の現状を描いた映画の上映、辺野古の「座り込みテント村」に送るバナーの作成、沖縄へのスタディツアーなど、沖縄の人々と連帯して基地問題を解決しようという気運が高まりました。

 

さらに、YWCAでは数年に一度YWCAフェスタ(全国会員集会)を開催していますが、2015年2月14日(土)~16日(月)には「沖縄で会いましょう~今の沖縄、過去の沖縄、そして今の日本に~」のテーマを掲げ、沖縄YWCAと協力し、沖縄でYWCAフェスタを開催しました。フィリピンYWCA、全国の地域YWCAから100名を超える参加者があり、学童疎開船「対馬丸」の生存者による基調講演、地域YWCAが企画したワークショップ、フィールドワークや交流会、アピール文の採択、と内容の濃い3日間を過ごしました。フィールドワークで琉球文化に触れたり、県内の米軍基地を見学したり、育鵬社の教科書採択問題について説明を聞き、沖縄についての理解を深めました。

 

沖縄米軍基地をめぐる問題は、原発同様、雇用や補助金など経済効果を取るか、暮らしの安全を取るか、地元住民を分断しています。さらに「日本の安全保障に関わる問題であるから、地政学的に重要な沖縄県に米軍基地が集中してもやむを得ない」という構造的な差別問題でもあると思います。日本YWCAは引き続き政府に辺野古新基地建設中止を求めると共に、沖縄の人々と連帯して、新基地建設をとめるため声を上げ活動します。

Facebookページでおすすめプロジェクトを毎日配信しています