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ベトナム戦争の負の遺産を乗り越えて―その軌跡をたどる名著を翻訳する

アッチャン

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ベトナム戦争の負の遺産を乗り越えて―その軌跡をたどる名著を翻訳する
目標金額を達成した場合のみ、実行者は集まった支援金を受け取ることができます(All-or-Nothing方式)。支援募集は1月20日(木)午後11:00までです。

支援総額

551,000

目標金額 1,300,000円

42%
支援者
48人
残り
46日

応援コメント
Nobuhiro Endo
Nobuhiro Endo6時間前学生の頃のベトナムへのスタディツアーが私の礎になっています。感謝の気持ちも添えて(^^) 少しですが。学生の頃のベトナムへのスタディツアーが私の礎になっています。感謝の気持ちも添えて(^^) 少しですが。
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3人がお気に入りしています
目標金額を達成した場合のみ、実行者は集まった支援金を受け取ることができます(All-or-Nothing方式)。支援募集は1月20日(木)午後11:00までです。

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プロジェクト本文

 

自己紹介

 

NGO「愛のベトナム支援隊」(以下、支援隊と略称)のビジョンは、ベトナム戦争の枯れ葉剤被害者家庭を訪問し、私たちが直接彼らの苦悩の声を聴きながら、現状の苦しみを共有するという作業の中で、学び合う精神のもと支援活動と交流を行うことにあります。それは、同時に戦争犯罪を学び合いながら、ともに平和を考えることでもあります。

 

枯れ葉剤被害者の家庭での聞き取り

 

支援隊は、普段の活動(後述)の他に、そのビジョンを実現する別の方法として、以下のような原著者のメッセージが込められている英文文献の翻訳書の出版を今回企画しました。「敵として闘い合ったベトナムとアメリカが、和解のテーブルについてからも直ちに事態は改善しなかった。それでも、対話の窓口を閉ざさなかった双方の忍耐と努力の中に、平和構築のヒントが強く感じられる本書を、多くの方に読んで頂きたい。双方が『ウイン、ウイン』の立ち位置になってこそ、戦後の平和が実現し、それがまた、双方に不戦の気持ちを生んでいくのではないでしょうか」。

 

支援隊の淵源は、会の代表、北村元が、テレビ朝日バンコク支局長になった1989年に遡ります。その時期に、北村が計画していたベトナム北部の地雷処理現場の取材と枯れ葉剤被害者との面会が実現しました。1988年にベトナムでは、先天性奇形の結合双生児のベトちゃん、ドクちゃんの分離手術が行われましたが、この手術には日本から医師団の派遣と医療機器の提供など無償の協力があり、日本でもよく知られるようになりました。彼らは、「枯れ葉剤被害者の第2世代」と考られました。

 

当時枯れ葉剤被害者との面会には、北村の強い思い入れがありました。ベトナム戦争によってもたらされた枯れ葉剤の被害者はどのくらいいるのか、どんな暮らしをしているのか・・・などと関心はとめどもなく広がりました。障害児を抱える家族の苦労は、想像を絶しています。まだベトナム政府による被害者家族への手当など公的扶助のない時代の話です。直ちに北村はささやかな支援を始めました。まずは目の前の人々からの支援をと。「苦しみに序列無し」です。 

 

多くの深刻な遺伝性の疾患、特に先天性奇形、先天性の身体・精神障害などは、戦時中アメリカ軍が南ベトナムに撒布したエージェントオレンジという名の猛毒のダイオキシンを含む枯れ葉剤と密接に関係があることが科学的に判明しています。ベトナムでは、約480万人が枯れ葉剤に曝露(ばくろ)し、直接曝露した人の子どもや孫を含む約300万人が、すでに枯れ葉剤の犠牲となっています。

 

それ以来、支援隊の活動は30年続いています。支援隊の特徴の一つは、毎年参加者を募ってベトナムの訪問ツアーを組み、枯れ葉剤被害者とその家族に面会し、ツアー参加者による激励と交流を重ねながら、子どもたちに直接奨学金を贈呈していることです。支援隊が最も重視しているのは、子どもの教育であり、教育がこの国に希望の未来を与えてくれるというビジョンです。

 

奨学金贈呈式

 

奨学金贈呈の他に、貧困家庭への生活支援として、家庭の事情に合わせて、お米、水牛、子豚、精米機なども贈呈してきました。水牛は農耕使役に役立て、子豚は飼育して子を増やすことで家庭の収入源になるように。精米機は、働きに出られない障害者の家族に贈呈し、彼らがそれを地域の住民に貸し出すことで収入が得られるように、さまざまな工夫をしながら支援活動を行ってきました。近年は、訪問ツアーに看護師のボランティアも同行し、病院に行けない枯れ葉剤被害者や家族のために、その場でできる健診や健康アドバイス、さらには、訪問ツアーの参加者による被害者家族の人たちへの足湯マッサージなども実施してきました。

 

ベトナムで栽培したジャポニカ種の米の贈呈
看護師ボランティアによる検診
支援隊ツアー参加者による足湯マッサージ

 

 

 

 

プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 

支援隊の代表の北村元は、長年支援活動を続けながら、ベトナムの枯れ葉剤被害について精力的かつ丹念に取材と調査を重ね、「枯れ葉剤作戦~25年の現実~」、「ベトナムに生まれて~枯れ葉剤を浴びた村から~」など、TV特別番組の製作に携わりました(いずれも1999年にテレビ朝日系列で放映)。その後、集大成ともいうべき著書『アメリカの化学戦争犯罪―ベトナム戦争枯れ葉剤被害者の証言』(梨の木舎、2005年)を出版しました。

 

 

当時ベトナム国内での取材と調査は困難を極めていましたが、原著者のレ・ケ・ソン博士が献身的に協力してくれたおかげで、さまざまな困難を乗り越えることができました。そして今日まで二人は親交と信頼を深めてきました。こうした原著者との縁が翻訳の企画に繋がりました。

 

また支援隊の他のメンバーの有志も、枯れ葉剤被害者と家族への思いを共有しながら、毎年支援活動を続けると同時に、枯れ葉剤被害者と家族に対して、数年にわたり聞き取り調査を実施し、現在数編の論文を仕上げています。その過程で、原著書が、私たちの支援活動と調査研究に共通するテーマの全体像を明確に示してくれ、本書の出版は、私たちの会の意義と啓蒙活動に繋がると考え、翻訳出版を企画するに至りました。

 

北村代表による著書

 

 

プロジェクトの内容

 

下記英文書籍の翻訳出版の主な目的は、ベトナム戦争の悲劇を正しく認識し、戦争の記憶を決して風化させず、より積極的に国際世論を喚起し、被害者たちの正義を訴えることです。

 

Le Ke Son & Charles R. Bailey, FROM ENEMIES TO PARTNERS ー Vietnam, the U.S. and Agent Orange, 2017, G. Anton Publisherの翻訳出版

 

(日本語訳:レ・ケ・ソン、チャールズ・R・ベイリー 共著敵対関係からパートナーへ:ベトナム・アメリカ・エージェントオレンジ(仮題)梨の木舎、2022年3月末出版予定

 

原著の表紙

 

[翻訳者]  NGO「愛のベトナム支援隊」翻訳出版プロジェクトチーム(5名)

石野 莞司  東北福祉大学教授

・桑原 真弓  東北福祉大学教授

・北村 元   ジャーナリスト

・生田目 学文 東北福祉大学教授 

・野崎 明     東北学院大学名誉教授

(五十音順)

 

<本書の主な内容>

 

(1)  ベトナム戦争でアメリカ軍によって使用された枯れ葉剤(その60%がエージェントオレンジAgent Orange)というダイオキシンを含む有毒化学物質による、史上類を見ない甚大な生態系の破壊(「エコサイド」とも呼ばれている)と深刻な人間の健康被害とが、枯れ葉剤が撒かれてから60年経ったいまなお続いています。

 

本書では、これらを「エージェントオレンジの負の遺産」と呼んでいますが、その実態と真実について長年積み重ねてきた精緻な調査、国内外の科学的な知見、機密文書を含む膨大な資料に基づいた実証研究を行っています。

 

(2) エージェントオレンジの負の遺産の問題を克服するために、戦後長きにわたってベトナムは、アメリカに対して粘り強く働きかけてきました。しかしながら、1995年の国交正常化を経てもなお克服するための壁は厚く、30年以上も膠着状態が続きました。

 

その後、2006年に転機が訪れました。両国政府代表による「枯れ葉剤/ダイオキシンをめぐる政府合同諮問委員会(対話グループ)」が発足し、エージェントオレンジの負の遺産の問題をどのように精算、克服するかについて、積極的な対話と議論が積み重ねられ、両国の協力関係に大きな進展が見られました。著者たちはそうした変遷について克明に描いています。

 

(3) 枯れ葉剤被害と被害者に対して、これまで行ってきたベトナム政府とアメリカ政府の支援策と共同事業について詳述しています。

 

こうした過程を経て、ベトナムとアメリカは、「敵対関係からパートナーへ」つまり、戦後の負の遺産をめぐって対立してきた両国が和解と協調の道へ徐々に歩み出したのです。本書は、そのヒストリーを実証的な根拠(エビデンス)をもって克明に描き出しています。

 

 

プロジェクトの展望・ビジョン

 

(1) 翻訳書の原書は英語版ですが、ベトナム語版もすでに出版されています。日本語版が出版されれば、英語圏・ベトナム・日本のトライアングルで形成される連帯が可能となり、さまざまな形の共同作業も企画できるかもしれません。本書が、枯れ葉剤被害の問題について、日本を含め海外での世論喚起に大いに役立ち、グローバルな市民の連帯の学術的なバックボーンになることを期待したいです。

 

(2) 枯れ葉剤被害の問題については、すでに国内外で著書やルポルタージュなどが少なからず公刊されていますが、その多くは個別の被害状況や被害者あるいは自然環境破壊に焦点を当てており、個別事例について微視的に描いています。そしてその大部分は学術書とは言えません。それに対して、本書は、自然科学と社会科学とを統合した俯瞰的かつ包括的な専門書であり、きわめて精緻で科学的な分析も行っています。しかも著者たちは、この分野において学術研究にとどまらず、テクノクラートあるいはNGOワーカーとしても、長年実践的な活動ー支援活動や政治的な交渉ーにも携わってきました。それだけに本書の主張はきわめて説得力があり、今後本テーマに関して、誰もが参照すべき必読書になるにちがいありません。

 

(3) 2015年に国連で「われわれはこの共同の旅路に乗り出すにあたり、誰一人取り残さないことを誓う」持続可能な開発目標SDGsの文書が採択されました。SDGsとして採択された17の目標と169のターゲットのうち、①貧困をなくそう、③すべての人に健康と福祉を、⑤ジェンダー平等を実現しよう、⑩人や国の不平等をなくそう、⑯ 平和と公正をすべての人になど私たちの活動に関係のある目標を目指して少しでも尽力したいと考えております。

 

(4) 本書は、枯れ葉剤を含む化学兵器は人間の生存権を脅かす脅威であり、非人道性を帯びていることを明らかにしていると同時に、「生命の尊厳」という人類の普遍的な価値を時代精神に高めるための啓発の書としても役立つでしょう。

 

原著者の紹介

 

*レ・ケ・ソン(Le Ke Son)氏 は、毒物学の博士号をもつベトナムの医学研究者であり、政府高官でもありました。ソン氏はベトナム赤十字のエージェントオレンジ被害者基金の元理事長であり、その後、ベトナム戦争でアメリカが使用した有毒化学物質のダイオキシンが及ぼした被害を克服するための国家運営委員会(「33委員会」として知られている)の事務局長を務めました。

 

さらにベトナム環境管理局副局長、そして「アメリカ・ベトナム政府合同諮問委員会」のベトナム側の共同議長を8年間務めました。それらの役職を通して、アメリカ政府との関係の進展へ向けた公平な方策を見つけるために、長年ベトナム政府の取り組みを牽引してきました。

 

*チャールズ・R・ベイリー(Charles R. Bailey)氏は、農業経済学の博士号をもつアメリカの公共政策の専門家で、ベトナム・フォード財団の代表であり、1997年から2007年まで、ハノイ事務所長を務めました。その後、ニューヨークでエージェントオレンジ/ダイオキシンに関する新たなフォード財団の戦略プロジェクトを主導してきました。ベイリー氏は、アメリカ国内でエージェントオレンジ問題に対する人々の関心を集め、資源と人材を結集し、ベトナムの現場での政策の進捗状況を評価し、主要な利害関係者との交渉を通じて、ソン氏と共にベトナム・アメリカ間の和解と協調への道を切り開いてきました。

 

[出所] 原著者より提供 ベイリー氏(左側)とソン氏(右側)

 

 

原著者からのメッセージ

 

「この本は、枯れ葉剤が残した後遺症に対する責任と道徳の問題を改めて問いかけるものです。私たちは失われた命を取り戻すために、あるいは枯れ葉剤被害者が発症しないようにするために、時間を遡ることはできません。しかし、私たちにはできることもあります。枯れ葉剤被害者を正しく認識することです。それこそが過去をより正しく捉え直すことができるのです。そして枯れ葉剤被害者の苦しみを共に癒していくことです。

 

これまで枯れ葉剤問題を解決するために、アメリカ政府とベトナム政府との協力、そして多くの組織や個人のさまざまな活動が行われてきました。重要なことは、枯れ葉剤の悲しみがいつなくなるかということではありません。それは、その悲しみを終えるために何をなすべきか、ということです」(NHK・BS1「キャッチ・世界のトップニュース」2021年8月11日のナレーションより)。

 

なお翻訳出版による印税収入が得られた際には、そのすべてをベトナムの被害者支援に使って欲しいという原著者たちの強い要望があり、ぜひとも実現したいと考えております。

 

支援隊ツアー参加者と奨学生との交流
支援隊ツアー参加者と奨学生との交流

 

 

プロジェクト実行責任者:
北村元(愛のベトナム支援隊)
プロジェクト実施完了日:
2022/03/31

注意事項

プロジェクト概要と集めた資金の使途

翻訳出版の製作費用として使用

プロフィール

リターン

3,000


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お礼の手紙と会の活動報告書

お礼の手紙と会の活動報告書(PDF形式でメールで送付)

支援者
11人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年3月

5,000


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ベトナムの絵はがきセット

・お礼の手紙と会の活動報告書(PDF形式でメールで送付)
・ベトナムの絵はがきセット

支援者
5人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年3月

10,000


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翻訳書セット

・お礼の手紙と会の活動報告書(PDF形式でメールで送付)
・ベトナムの絵はがきセット
・翻訳書1冊

支援者
22人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年3月

20,000


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ベトナムの民芸品セット

・お礼の手紙と会の活動報告書(PDF形式でメールで送付)
・ベトナムの絵はがきセット
・翻訳書1冊
・ベトナムの民芸品(コースターセット)



支援者
5人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年3月

30,000


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『ひろがる ベトナム希望レストラン:循環する支援ーベトナムの子どもたちとの25年』セット

・お礼の手紙と会の活動報告書(PDF形式でメールで送付)
・ベトナムの絵はがきセット
・翻訳書1冊
・『ひろがる ベトナム希望レストラン:循環する支援ーベトナムの子どもたちとの25年』1冊




支援者
4人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年3月

50,000


alt

北村元著『アメリカの化学戦争犯罪ーベトナム戦争枯れ葉剤被害者の証言』セット

・お礼の手紙と会の活動報告書(PDF形式でメールで送付)
・ベトナムの絵はがきセット
・翻訳書1冊
・『ひろがる ベトナム希望レストラン:循環する支援ーベトナムの子どもたちとの25年』1冊
・北村元著『アメリカの化学戦争犯罪ーベトナム戦争枯れ葉剤被害者の証言』1冊




支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年3月

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