こてつを保護した場所について

こてつを保護した場所は、以前にTNRをした現場でした。

某店の広い駐車場の一角で、TNRをしていた頃は10匹ほどの野良猫が住み着いていました。

現在駐車場に住んでいるのは5匹ほどで、毎日のご飯などお世話をしてくれる人がいます。

いわば決まったメンバーだけが住んでいる状況ですので、新たなTNRの必要もなく安心していました。

 

しかし、とある日に子猫がいると連絡を受けたので、捕獲することとなったのです。

その対象がこてつだったのですが、見た目が小さくて子猫に見えただけで、実際は1歳ほどの成猫でした。

保護した当時は子猫ではなく安心しましたが、口腔内ポリープの存在などが見つかり、結局リリースできる状態ではありませんでした。

その後は相次ぐ手術や治療に至り、ご支援をお願いすることになったのです。

 

話が逸れてしまいましたが、こてつを保護した駐車場は比較的車の出入りが多く、決して安全な状況とは言えません。

以前にも車に轢かれてしまった野良猫が何匹もおり、猫が安全に暮らすのは難しいでしょう。

特にこてつのように完全な成猫ではない猫だと、走ってくる車から上手く逃げる術を持っていません。

動物の本能的に車が走ってくれば全力で逃げるとは思いますが、スピードを出して走ってくる車を避けるためには、様々な危険を経験した成猫でないと難しいと思います。

 

また、こてつのような弱く小さな猫が、野良の世界で生き残るのは難しいことです。

こてつを保護した駐車場のように餌場がある地域でも、他の猫との縄張り争いに負ければ、そこでご飯を食べることはできません。

その後は新たな餌場を求めて流れることになりますが、安全な餌場を見つける保証はどこにもないのです。

 

野良猫にとって餌場の確保は自分の命を守ることに直結しますので、新たな猫が流れてくれば、自分の縄張りを主張するために全力で追い出そうとします。

こうした野良猫の世界をまだ小さなこてつが生き抜くのは難しいでしょう。

 

結果としてこてつを保護したことで命を繋ぐことになりましたが、今後も全ての猫を保護できるとは限りません。

保護猫活動は一期一会の部分が大きいですので、自分が対面できた猫だけでも助けてあげたいと考えています。