予兆なく命を奪う腹部大動脈瘤。臨床研究から治療法への光を見出したい
寄付総額
目標金額 3,000,000円
- 寄付者
- 289人
- 募集終了日
- 2024年10月31日
【CF22日目】腸内環境と食物繊維2
皆さんこんにちは、樺です。季節の変わり目で体調を崩しやすいですね。この時期のせいで実は、個人的な話で申し訳ありませんが、部屋に……たくさん、いえ、やめておきましょう。
さて。
今日は先日の続きになります。腹部大動脈瘤をはじめとして心臓血管疾患や、脳動脈瘤、糖尿病や肥満など、多彩な疾患と腸内環境が関係があって、腸内環境を制すれば筋トレの効果が倍増するということでしたね。そうですよね?
腸内環境を改善するためには何ができるでしょうか?
プレバイオティクス・プロバイオティクスという言葉を最近よく聞くかもしれません。レとロが違うだけですが、この2つはとても重要です。
まずプロバイオティクス。これはビフィズス菌や乳酸菌といった、腸内環境を改善するために必要な代謝産物を合成してくれる善玉菌のことです。「適正な量を摂取した時に有用な効果をもたらす生きた微生物」と定義されているようです(知らなかった)。ヤ○ルトとかです。
次にプレバイオティクス。これは先ほどの善玉菌たちのエサとなってくれるもので、食物繊維や一部の糖質・乳製品が該当します。例えば「ありがとう、オリゴ糖」で有名なオリゴ糖。食物繊維には水溶性・不溶性の2種類がありどちらも重要ですが、特に水溶性食物繊維はプレバイオティクスの代表例のようです。
善玉菌をたくさん増やして、善玉菌がつくる「腸の環境によい物質」をたくさん作ってもらうことが腸内環境の改善に重要ですよね。でも善玉菌をたくさん摂っていてもエサがなく豊臣秀吉ばりの兵糧攻めにあっていては、いくら悪玉菌群が数で劣勢でも腸内環境の改善は見込めません。一方エサばかりたくさんあっても、それを利用する善玉菌が全然いないのであれば、当然悪玉菌もエサを利用するものがいますので、腸内環境は悪化する可能性すらあります。プレバイオティクス・プロバイオティクスどちらもしっかり摂ることが重要ですね。炎症性腸疾患だけでなく腹部大動脈瘤の方々も腸内環境を改善することは大切ですので、普段のお食事内容をぜひ見直してみましょう。
ちなみに厚労省が推奨している食物繊維の1日目標摂取量は20g。
たまねぎ1個で重さ200gくらいですから、楽勝楽勝と思っていたことがありました。皆さんは、例えばコンビニで売っているサラダの栄養表示の「食物繊維」のところをみたことありますか?こんなに大きなサラダ食べたらそれだけでそこそこお腹いっぱい…という量なのに「食物繊維 1.2g」と書かれていたりして思わず店頭で声が出ました。セ○ンイレブンでサラダを持ち上げて底面を見ながら叫んでいる人がいたらだいたい僕です。
サラダのような野菜だけから食物繊維20g以上を継続的に毎日取ろうと思ったらヤギかウシになるしかありません。その為、豆類や芋など、古き良き食材たちをバランス良く食べることで食物繊維を摂りましょう、と言われます。しかし考えてみてください。忙しい現代人は朝ごはんもろくに摂りません。昼ごはんと夜ご飯で20gとらないといけないのです。1回の食事で10gの食物繊維をとるには、ゴボウ2本を丸かじりして頂くしかありません。朝ごはんを食べることの重要性はこういうところにもあるのですね。ちなみに僕は食事だけから食物繊維を取り続けるのは無理だと察してサプリメントに逃げました。皆さんは1日食物繊維、どれくらい食べてますか?
↑https://misugikai.jp/column/202001-1/より引用。アボカドが凄いですね。
僕が研修医の時に、経管栄養剤としてGFOというコナが流行った時期がありました。GFOとは、Glutamine, Fiber, Oligotouの略です(オリゴ糖は冗談ですが正しい略称がパッと浮かびませんでしたすみません)。繊毛上皮の再生・維持に効果があり、腸管機能を維持するのに重要だということが言われて流行り、プロテインみたいなドロドロの栄養剤をいきなり投与し始めると下痢をしてしまうことが多かったためまずはGFOから始めましょう、ということが多かったのです(最近の経管栄養事情はどうでしょうか?詳しい方ご連絡下さい)。
当時は「こんなコナ入れて何か意味あるのかな」と、短期的な結果しか見ていなかった僕はあまり興味を示さず、お作法として使うくらいの感覚でしたが、今になって思えばなんと素晴らしいものが配合されたコナなのだろうと、ようやく気付くことができました。GFOはいずれも筋トレにも必要・重要な物質ですし、腸内環境を改善するのに必要なものばかりです(グルタミンは違うかもしれませんが)。まるで案件のような文ですが、正直現代人にfitした、先見の明あるコナだと思います。
↑GFO見本。https://www.peg.or.jp/lecture/enteral_nutrition/product/otsuka_gfo/index.htmlより引用。
今回は腹部大動脈瘤の話からは若干逸れたかもしれませんが、血管疾患と腸内環境のつながりが注目を集めている現在、食物繊維と腸内環境について知っておくことはとても重要だと考え、このテーマをお話しました。
ではまた次回。
ギフト
3,000円+システム利用料
3千円:腹部大動脈瘤の治療薬創出を応援
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⚫︎お礼のメール
⚫︎研究成果報告書(研究成果のご報告に関する書類を作成しメールでお送りいたします。研究終了後、2026年3月ごろに送付予定です。)
⚫︎大阪大学未来基金HPに寄付者のお名前掲載(ご希望制)
▽累計50万円以上のご寄附をいただいた方は、ご芳名をプレートに記し大阪大学施設に掲示。
※累計額は大阪大学クラウドファンディングを含む、大阪大学未来基金へのご寄附を累計します。大阪大学未来基金についてはHPをご覧ください。
https://www.miraikikin.osaka-u.ac.jp/
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- 130
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- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年4月
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